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そんな彼なら捨てちゃえば? [映画 *さ]


そんな彼なら捨てちゃえば? [DVD]
「そんな彼なら捨てちゃえば?」、観ました。

恋愛について悩む男女たちの姿を描いた群像劇。
ジェニファー・アニストン、スカーレット・ヨハンソン、ジェニファー・コネリー、ドリュー・バリモアなど、豪華出演者も見どころ。

20代、30代の女性たちが心をときめかせたり、痛めたりしながら恋愛と向き合う姿をオムニバス形式で見せていきます。
長年付き合ってきた彼氏と同居中の女性は、本当は結婚したいのにそれを言い出せない・・・。
偶然出会った男性と運命の恋に落ちるが、彼は妻帯者、どうしようもない思いに駆られる女性・・・。
男性との出会いを求めてあれこれ行動を起こすが、誰からも本気で愛されない女性・・・。
理想の家庭を作ろうとやっきになり、夫がいつしか離れていたことに気づく女性・・・。
仕事第一で恋愛相手をネットのサイトで探そうとする女性・・・。
彼女たちが幸せになりたいと願いながらも、それを手に入れることが出来ずに悩む姿を描き出していきます。

各ストーリーにはそれぞれ主役の男女いて、彼らが恋愛物語を紡いでいくのですが、主となる男女9人の登場人物はどこかで誰かと繋がりがある、という設定です。
例えば、誰かと誰かが友人同士だったり、仕事でお付き合いがあったり、とか。
なのでまるっきり孤立したストーリーと言う感じではなく、連帯感を持たせていました。
大好きな映画、「ラブ・アクチュアリー」なんかと同じ系統の作品ですね^^
あそこまでラブとハッピーと切なさが怒涛のように押し寄せる、までは行かなかったのですが・・・。
(あちらはなんせクリスマスという大イベントに纏わるあれこれ、でしたからね^^)。
それでも、恋愛は相手があってのこと、人の心は自分の思い通りにできるものではない、という所から生まれる切なさと、だからこそ想いが叶った時の喜びというのは、こっちも思わず感情移入^^
本作もラブリーな作品で、ほんわり心が綻びました。

この映画でジェニファー・アニストンを見ていて、“そう言えば彼女をちゃんと見たのははじめてかも”と言うことに気づいて、ちょっとビックリしました。
すごく有名だし色々と出演しているのでしょうけれど、ドラマも観たことがなかったし、映画も多分これがはじめて。
(追記:すみませんっ、はじめてではありませんでした。以前「マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと」を観てました!)
それで感想は・・・素敵な女性ですね~、上手に年を重ねている大人の女性、といった風で、憧れの眼差しで見つめちゃいました^^
結婚したがらない彼氏との永すぎた春に見切りをつける役柄でしたが、こんな女性を逃したら後悔するぞ・・・なんて彼氏役のベン・アフレックを叱り飛ばしてやりたかったわ(笑)

あと、全然モテナイ女性と、彼女に分かった風な恋愛指南をしているうちに好きになっちゃう男性の話も可愛かった。
あなた達、実はすごくお似合いよ~、って感じで^^

HE’S JUST NOT THAT INTO YOU  (2009)
 監督 ケン・クワピス
 ジェニファー・アニストン スカーレット・ヨハンソン ジェニファー・コネリー
 ドリュー・バリモア ブラッドリー・クーパー ケヴィン・コナリー
 ジャスティン・ロング ジェニファー・グッドウィン クリス・クリストファーソン
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シャーロック・ホームズ [映画 *さ]


シャーロック・ホームズ オリジナル・サウンドトラック
「シャーロック・ホームズ」、観ました。

コナン・ドイルの原作を元に、「スナッチ」のガイ・リッチー監督が新しい名探偵ホームズを作り上げた。
シャーロック・ホームズに扮するはロバート・ダウニー・Jr、相棒ワトソンにはジュード・ロウ。

面白かったです~!
始まってすぐに映画の世界に引き込まれてしまいました!
何といってもロバート・ダウニー・Jrが演じるホームズの、明晰な頭脳と経験データから弾き出される格闘哲学にしびれましたね^^
のっけからホームズの骨太なアクションが披露されて、心をグッと掴まれた感じ。
その後も格闘シーンには力が入っていて、腕っ節と男気で突き進むケンカ道はガイ・リッチー監督らしい、ですよね^^
私はあんまりホームズのドラマとかを観たことがないので、あくまでも小学生の頃に読んだ推理モノのイメージなんですが、物腰の落ち着いた英国紳士というのが頭にありました。
それを今回のホームズ像は良い意味でひっくり返してくれて、それが良かったなぁと思いました。

物語はホームズとワトソンの活躍によって、連続殺人犯であるブラッドウッド卿が逮捕される所から始まります。
彼は黒魔術の儀式として5人の女性を生贄として捧げ、命を奪っていた。
裁判後、絞首刑に処されたブラックウッド卿だったが、彼が生き返り墓場をうろつく姿が目撃される。
民衆の間には不安が高まり、ロンドンの街はえも言われぬ不穏な空気が漂い始める。
この謎にホームズはワトソンと共に挑んで行く、というのが大まかな流れです。

次から次へとアクションシーンが用意されていて、まったく飽きることがありませんでした。
それには、ホームズとワトソンのコンビネーションも一因してましたね。
ワトソンには婚約者がいて、長年住んでいたアパートから新居へと引越しをする最中なのですが、そのアパートにはホームズの部屋もあるんですね。(同じアパートの隣の部屋に住んでるって事なのかな?)
ホームズはワトソンが離れていくのが面白くない。軽く婚約者の女性にも嫉妬をしていて、それを隠さずに出しちゃっている所がお茶目で可愛かったです^^
ワトソンの方もそんなホームズがほっとけないみたいで、結局ホームズの世話を焼くのです。
この男2人の固い絆が、結構ツボでした。
ロバート・ダウニー・Jrもジュードもイイ男だし、いくらでも見ていられるってのもあるしね(^ー^*ププッ

一方のホームズの方にも、女性の登場が描かれていて、それがレイチェル・マクアダムス演じるアイリーンです。
彼女はホームズと過去に曰くありの間柄で、どうやら宝石大好きな女泥棒みたいです。
頭の方もかなり切れて、頭脳明晰なホームズをも負かした経歴があるっていうんだから、やり手ですね。
惚れた弱みも手伝って、ホームズは彼女に頭が上がらない、流石の名探偵も形無しってところがまた可愛かったです。
もちろんアイリーンが現れたのも、一連の事件に絡んでの事は言うまでもありません。

謎解きももちろん、気になりました。
ブラックウッド卿はどうやって生き返ったんだろうって。
産業革命まっ只中のロンドンで、怪しげな発明やら何やらが出てくるのも興味深かったです~。
そんな時代背景だから起こった奇っ怪な事件とでもいいましょうか。
あの時代の空気感はいいですね、絵になると思うし。
道路とかも泥でビチャビチャだったりして、きっと色んな臭いが入り混じってたんだろうな、湿っぽいんだろうな、なんて想像してました^^

事件解決までイッキ観、って感覚でした。
どうやら続編に続く・・・ってことみたいです。
細マッチョなホームズとクールなワトソンにまた会える日を、楽しみにしてますぞ~^^

SHERLOCK HOLMES  (2009)
 監督 ガイ・リッチー 
 ロバート・ダウニー・Jr ジュード・ロウ レイチェル・マクアダムス
 マーク・ストロング ケリー・ライリー エディ・サーマン ジェームズ・フォックス
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ザ・バンク 堕ちた巨像 [映画 *さ]


ザ・バンク 堕ちた巨像 コレクターズ・エディション [DVD] 
「ザ・バンク 堕ちた巨像」、観ました。

一人の捜査官が同僚であるサリンジャーの目の前で殺される。
ルクセンブルクにある巨大銀行の不審な裏取引、その証拠を握る情報提供者と会った直後に事件は起こった。
インターポールのサリンジャーは、今までも事件関係者が口封じのために殺されてきた事を思い出し、怒りに震える。
何としても真相を暴こうとするサリンジャーだったが・・・。

これはなかなか面白い作品でした。
冒頭から上記のような事件が起こるのですが、見せ方が上手いのです。
映画が始まった瞬間から、シブくて硬派な匂いがプンプンしてきて、何とも言えない緊張感もある。
主人公・サリンジャーを演じるのはクライヴ・オーウェン、と言えば何となく納得するところもあるのかもしれないですね。
脇でナオミ・ワッツも出ていますが、色恋沙汰は一切なし、下手に甘さを加えていないところも、好感の持てる映画でした。

国際的に名が知れた銀行の不審な取引。
それは巨額のマネーを使って、世界各国の様々な事情へと裏介入していき、結果利益を生み出すこと。
保身のため、また有利に取引を進めるためには、生命をも脅かすことを厭いません。
普段イメージしている銀行からは想像できないような、隠された闇の部分を描きます。
ドイツ、イタリア、アメリカなど、各地でロケをしていてグローバルな雰囲気もしっかり出ていました。

監督は「パフューム ある人殺しの物語」のトム・ティクヴァ。
この映画はすごく衝撃的な世界観で、しばらく後に引きずる作品でしたが、好きな部類に入ります。
今作「ザ・バンク 堕ちた巨像」も、割と好きかな~。
何となく感じたのですが、結構、冷静な目線でストーリーを語りますよね。
銃撃戦とかで撃たれて、その銃創からドパドパって血が溢れたりするんです。
そういうのって割と苦手で、目を逸らしたり、しかめっ面になるんですが、本作はそんなシーンでもあんまり“うっ”とならなかった。
上手く言えないんだけど、感情移入させ過ぎず一歩引いた目線で見せる(いい意味で)というか。
今、思えば「パフューム」もそんな感じだったかもしれないです(観たのが前過ぎて自信はないが)。

そんな物語の中で、最大の見せ場はNYにあるグッケンハイム美術館での銃撃戦。
これは凄いです!
場所も美術館だけあって、芸術的ともいえる銃撃戦かも^^
建物の構造が面白いんですね、だからちょっと変わった銃撃戦が見られます。
「これってセットだよね」と思いながらも、あまりの激しさ、ぶっ壊し加減に心配になってしまいました(笑)

最後はちょっとスッキリはしなかったけど、あんな感じになっちゃうかな~。
大きなシステムの中では、誰かの空いた穴を埋めるなんて造作もないことだろうし(怖いけど)。
それにしても一見すると何の関連も無さそうな新聞記事も、実はちゃんと繋がっていたりするのかも。
私たちの知らないところで・・・。
そんな風に感じながら、鑑賞終了しました。

THE INTERNATIONAL  (2009)
 監督 トム・ティクヴァ
 クライヴ・オーウェン ナオミ・ワッツ アーミン・ミューラー=スタール
 ブライアン・F・オバーン ウルリク・トムセン パトリック・バラディ
 ミシェル・ヴォレッティ ジェイ・ヴィラーズ ルカ・バルバレスキー
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セントアンナの奇跡 [映画 *さ]


セントアンナの奇跡 プレミアム・エディション [DVD]
「セントアンナの奇跡」、観ました。

第二次世界大戦中のイタリア・トスカーナの村。
部隊からはぐれ敵地であるこの村にやって来たアメリカ軍兵士と、村人たちの交流を通して、戦争がもたらす悲劇を描き出す。

物語は1983年のニューヨークから幕を開けます。
定年を間近に控えた郵便局員が、窓口にやって来た客をいきなり射殺してしまう。
捜査を始めた警察は、犯人の部屋から石像の頭部を発見。
この石像は第二次大戦中、ナチスドイツによって爆破された橋に施されていたものであり、長い間その行方が分からなくなっていたものだったのです。
その橋はイタリア・フェレンツェに架かっていた・・・。
何故、イタリアで紛失した石像がニューヨークの、郵便局員の部屋にあったのか?
そして何故、郵便局員は客の男を撃ち殺してしまったのか?
サスペンスタッチの導入部で、これがどう繋がるのか興味深々。

ここでシーンは第二次大戦中のトスカーナへと移ります。
冒頭の謎を残したまま、物語は戦争映画へと様相を変えて行くのです。
黒人ばかりで編成された“バッファロー・ソルジャー”と言われる歩兵部隊は、今まさに川を越えてドイツ軍が待ち構える敵陣へと歩を進める。
が、集中砲火を浴びた部隊は死傷者を出し、撤退。
しかしその時、混乱しながらも川を渡り、秘かに敵地へと入り込んだ4人の兵士がいたのです。
このうちの一人、身体は巨大だけど気は優しいトレインが、怪我をして倒れている少年を助けたことで運命が動き出します。
ナチスの目をかわしながら、少年を抱えたまま進む4人は、村にある一軒の家に助けを求める、ここからアメリカ兵と村人たちの交流が始まるのです。

この村での出来事が、後のニューヨークの事件へと繋がる伏線になっているという訳。
いったいどういう経緯でそうなったのか、観ていくうちに明らかになるのですが、それはとても心苦しいものでした。
戦争っていうものは、何十年経とうとも癒せない傷を人の心に残すものなんだと、改めて考えさせられました。
映画のタイトルにもなっている“奇跡”。
確かに怪我をした少年はどこか不思議な力をもっているように見え、時に奇跡を呼び寄せる事が出来るかに思えるところもあるし、何よりこの一連の出来事の顛末も奇跡の力が働いていたと言えるのかもしれません。
でも、奇跡という言葉から連想するような救いとか、喜びとかいったイメージを吹き飛ばすほど、戦争シーンの凄まじさ、人々の日常を破壊するさまは悲惨でありました。

また、4人のアメリカ兵が所属していた“バッファロー・ソルジャー”が黒人で編成されていたと言うことからも感じるかもしれませんが、黒人に対しての差別意識の強さも語られます。
白人上官の部下たちに対する態度、母国アメリカで受けてきた冷遇が描かれ、それらの差別を受けてきた4人の兵士が、トスカーナで初めて差別から解き放たれ心の平安を感じる、というのも何だか複雑な思いになってしまいます。

163分と長丁場であり、むごたらしい場面も多いのですが、冒頭の謎めいた事件がどういった風に結ばれるのかが知りたくて、一気に鑑賞してしまいました。
ネタバレ、反転します。(最後にあの少年が生きていて新聞記事で事件のことを知った彼が、郵便局員である元兵士の保釈金を払い、再会を果たす。すごく出来すぎているけれど、これが奇跡なんだろうか?と考え込んでしまいました。私なりに考えたのは・・・トスカーナの惨劇で同僚兵士も、良くしてくれた村人も皆死んでしまい、ただ一人生き残った男の心の傷と怒りは長い時間でも癒しきれなかった。そして、裏切り者との再会で爆発した。この郵便局員の心の内を知りえるのは、他でもない同じ体験をした元少年だけなのかもしれません。辛い記憶を共有する人がいてくれることで、もしかしたら心のおもりが少しは軽くなるのかもしれない。この最後の出会いが、癒しを与えられるのなら、これこそ本当に奇跡の巡り合わせなのかな・・・なんてことです。 

MIRACLE AT ST.ANNA  (2008)
 監督 スパイク・リー
 デレク・ルーク マイケル・イーリー ラズ・アロンソ オマー・ベンソン・ミラー
 ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ ヴァレンティナ・チェルヴィ
 マッテオ・スキアボルディ ジョン・タートゥーロ ジョン・レグイザモ
 ケリー・ワシントン ジョセフ・ゴードン=レヴィット D・B・スウィーニー
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スタンド・バイ・ミー [映画 *さ]


スタンド・バイ・ミー コレクターズ・エディション [DVD]
「スタンド・バイ・ミー」、観ました。

少年時代。仲間と出掛けた冒険旅行で起こった出来事を、瑞々しくさわやかなタッチで描いた心暖まる作品。
原作はスティーヴン・キングの短編小説。

すごく久しぶりに観たけど、やっぱり素敵な作品でした~。
既に3回は観ていたと思うのですが、一番最後に観たのはいつ頃だ?
頭を捻っんだけど、ゆうに15年は経っている筈。
私の時間もずい分と流れている訳ですが、時を経ても良いものは良い、また身をもって体験しました。

主人公は12歳の少年・ゴーディと彼の悪友・クリス、テディ、バーン。
ある夏の日、少年達はこんな話を耳にします。
森の中に死体がある、それは行方不明となり捜索願が出されている少年のものだ、と。
その話に興味を惹かれた4人組は、親にはキャンプだと嘘をついて死体探しの旅に出るのです。
旅を通して少年達が遭遇する数々の出来事を、ハラハラするような小冒険を織り交ぜながら描き出して行きます。

かと言って、全編、胸躍るような冒険譚で終始している訳ではありません。
彼らの胸の中にある様々な悩みが、時に彼らを不安の淵に立たせることもあれば、止められない怒りを爆発させることもある、そんな複雑な心境の道中でもあるのです。
丁度、中学生になる前という節目の時期でもあり、これから先の未来について考えるにつけ、不安は増すばかり。
小さな町が自分の世界の限界、自分はこれからその壁を打ち破っていけるのか。
4人の中でもゴーディとクリスは少し大人びていて、その分将来への実感が強いと言えます。
そんな多感な頃のひと夏の旅は、彼らに二度とは手に入らないような経験を与えてくれることに・・・。
また、その経験は彼らが生きていく人生の中で、お守りのような存在になったのではないでしょうか。

実はこの物語は、大人になったゴーディが過去を振り返りながら語る、という構成になっています。
そこで語られる友人達の後日談には、胸が締め付けられるような切なさが残りました。
余韻をじっくりと噛み締めるように、ベン・E・キングの「Stand by Me」が流れ、目頭が熱くなるのを抑えきれませんでした。
少年達が過ごした夏の日が、郷愁とともに胸に迫ります、秀作。


STAND BY ME  (1986)
 監督 ロブ・ライナー
 ウィル・ウィートン リヴァー・フェニックス コリー・フェルドマン ジェリー・オコンネル
 キーファー・サザーランド ジョン・キューザック リチャード・ドレイファス
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セブンティーン・アゲイン [映画 *さ]


セブンティーン・アゲイン 特別版 [DVD]
「セブンティーン・アゲイン」、観ました。

家庭生活も仕事も上手く行かない中年男が、ある日突然17歳の姿に逆戻り!
人生で一番輝いていた頃の自分の姿で、壊れかけた家族の絆を取り戻そうと奮闘する男の姿を描いたコメディ。

高校バスケの花形選手として、将来を有望視されていたマイクは、大学のスカウトマンも注目していた大事な試合を、訳あって放棄してしまいます。
その理由というのが、恋人スカーレットから妊娠の事実を告げられたから。
マイクはバスケの道を捨て、恋人と彼女に宿った命を守っていく人生を選んだのです。

それから時は流れ、30代半ばとなったマイク。
妻との間には口論が絶えず別居中、高校生になった2人の子供からは軽くあしらわれ、挙句の果てに仕事でも昇進の望みが打ち砕かれてしまう。
何をやっても上手くいかないある日、マイクは一人の老人と出会う。
それをきっかけにして、17歳の頃の身体に逆戻りしてしまうマイク。
高校生になり切って、自身の母校でもあり子供達が通う高校に編入したマイクは、この奇跡を利用して家族の絆を取り戻すための行動に出るのです。

ザック・エフロンの魅力が全開でした~(^▽^*
今更ながら、彼の甘いマスクにメロメロ~。
でも考えてみたら「ハイスクール・ミュージカル」も観た事がないし、「ヘアスプレー」は観たけど・・・観たけど・・・。
ザックをザックだとしっかり認識して見たのは、今回が初めてといってもいいのかな、と思います。
バスケして、踊って、お洒落な服で颯爽と現れて・・・と、もうホントに彼のための映画って感じ。
この映画では“私の乙女心は老けた”なんて書いてましたが、本作では一気に乙女心が若返りました(笑)終始、笑顔で画面を見つめてしまいましたよ~^^

見た目は17歳だけど、中身はオッサン・・・っていう所もミソで、高校生集団の中に入るとどうしても浮いちゃうマイク。
そういうボケた感じも上手~く演じていて、カッコいいシーンばっかりじゃない所が、見ている側も楽しめました。
自分の息子とは親友になっちゃって、娘とは・・・さてどうなっちゃう?
17歳の姿の自分を釘付けで見つめる妻との関係は修復できるのか?
ストーリーの方は、もうほぼ、予想通りのお約束な展開だけど、全然OKでしょう^^

それから、この映画を面白くしていたもう一人の男が、マイクの友人・ネッド。
ウィルス対策ソフトを開発したことから億万長者の彼は、筋金入りのオタクでもあります。
彼の部屋のコレクションにも笑ったし、恋の行方も笑っちゃった。
“エルフ語”の通信講座とか、ちょっと受けてみたい~^^

17 AGAIN  (2009)
 監督 バー・スティアーズ
 ザック・エフロン レスリー・マン トーマス・レノン
 ミシェル・トラクテンバーグ スターリン・ナイト
 メロラ・ハーディン マシュー・ベリー
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最後の初恋 [映画 *さ]


最後の初恋 [DVD]
「最後の初恋」、観ました。

海辺に佇むホテルを舞台に、偶然の出会いを果たした1組の男女が、運命の恋に落ちる様を描いたラブストーリー。

友人が経営する海辺のホテルで、5日間だけの留守番をすることになったエイドリアン。
普段の彼女は家事や子育てに追われ、毎日を過ごす主婦。
年頃の娘とは衝突する事も多いし、浮気をして家を出ていた夫は、身勝手にも“家に戻りたい”と言い出した。
彼女を悩ませる様々の問題から距離を置いて、じっくり考えるのにもこの5日間はいい機会になるだろう・・・エイドリアンはそんな風に考えていたのかもしれません。

シーズンオフの時期でもあり、迎える客はたった一人。
その一人の客と言うのが、医師であるポール。
最初の印象は決して良くはなかったのですが、それには訳がある。
ポールがこの地を訪ねてきたのは、彼自身の抱える問題と向き合わねばならないからでした。

何といってもロケーションが最高にイイです!
海辺というか、もう砂浜です。砂浜にこのホテルは建っているのです。
だから潮の満ち干きで波が寄せて来ても大丈夫なように高床になってて、潮風を一杯に受けて波打ち際に建ってるんですよ~、って説明分かりにくいかな?なんせロマンチックなんです^^
ホテルの主人とお客様・・・なんだけど、たった二人だけと言うのもあって、しだいにフランクに接するようになり、折りしも近づいて来たハリケーンによって、二人の距離は一気に縮まるのです。

ベタというか、王道のラブストーリー^^
しかし幾ら歳をとったとは言え、流石リチャード・ギアとダイアン・レインです。
絵になるし、やっぱり素敵だよね~。
「最後の初恋」なんてちょとこっぱずかしい邦題だけど、確かにそんな感じしました。
特に、5日間だけの時を過ごした後、離れた二人を繋ぐ絆である手紙を、嬉しそうに顔をほころばせて読んでいるエイドリアンなんて、ホント恋する乙女のようだったし。

二人がそれぞれに抱えていた問題も、それを乗り越えて次に進もうとする力を与えてくれたのは、お互いの存在と恋の力があったから。
最後はきっと(ネタバレ、反転します。 ハッピーエンドで終わるものだと思ってたら、ちょっと意外な展開でした。最後の砂浜を疾走する馬達は、ポールがエイドリアンの為に連れてきたのかもしれませんね。とか言って、あの馬の後からポールが(実は生きてて)現れるかと思いましたが、そこまでベタでは無かったですね~^^;

ポールの息子役で、ジェームズ・フランコがちょっびっとだけ出てた。やっぱカッコいい・・・b(^ー^*

NIGHTS IN RODANTHE  (2008)
 監督 ジョージ・C・ウルフ
 リチャード・ギア ダイアン・レイン スコット・グレン 
 ジェームズ・フランコ クリストファー・メロー二 ヴィオラ・デイヴィス
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しんぼる [映画 *さ]

「しんぼる」、観ました。

メキシコのプロレスラー・エスカルゴマンは、家族のため、そして彼のファイトを応援してくれるファンのために、今日もリングに向かう。
一方、水玉パジャマを着た男が目覚めると、そこは四方を白い壁に囲まれた空間だった。
松本人志監督の長編映画、2作目。

そこには不思議ワールドが広がっていました~。
監督自身が演じる水玉パジャマの男は、何ともおかしな部屋に閉じ込められ、この空間から必死に出ようと試みます。
その一人芝居は、松本人志の独壇場。
お笑い芸人なので当たり前なんですが、そこでのパジャマ男の悪戦苦闘ぶりを、水を得た魚のように軽妙に演じ、劇場内を大爆笑の渦に巻き込んでいました^^本領発揮!
一人芝居でありながら、目くるめく怒涛の展開でまったく飽きさせません。

さてメキシコのパートの方は、一人の覆面レスラーが家を出てからリングに向かい、割れんばかりの歓声の中、いざ試合に臨む所を描いていきます。
このメキシコのパートと白い空間のパートを交互に見せながら、物語は平行に進んでいく。
楽しく笑いながら見ていた私は、中盤を過ぎた頃から、いったいこの2つのストーリーをどのように繋げ、どんな接点を持たせるのかが、かなり気になり始めました。
いったい監督はどうするつもりなのでしょう。

そしていよいよ、監督の用意した2つのストーリーが交錯するラスト・・・。
(ネタバレ、反転します)正直、ちょっとばかり(いや、かなり?^^;)肩透かしを食らった気分。 “えーーー、そこっ、そう繋がるのっ???”とコケそうになりながら、でも松本監督らしいと言えば、らしいのかも知れないとも思いました。 白い空間の結末も、どんな決着をつけるかと思ってましたが、あんな感じの終わり方が、一番無難なのかもしれない。 あの小さな空間が全ての始まりであり、終わりでもあり、神秘的な宇宙的空間みたいなところ、って事なんでしょうか? この世に起こる様々の出来事が、走馬灯のように浮かんでは消えるシーンはちょっと感動的ではあったけど、いかんせん長すぎる気がしました。最後のほうはちょっと飽きちゃった^^; 何とも取り留めの無い物語を、ひとまずは纏めることは出来たとは思うけど。

笑いの天才・松本人志の頭の中を、ちょっと覗いてみられる作品。
映画監督・松本人志の今後にも、大いに期待しています。

しんぼる  (2009)
 監督 松本人志 
 松本人志
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サブウェイ123 激突 [映画 *さ]


サブウェイ123 激突 (小学館文庫)
「サブウェイ123 激突」、観ました。

NYの地下鉄車輌が乗っ取られる事件が発生。
人質を盾に犯人が要求したのは1000万ドル。
偶然、犯人と交信したことから、犯行グループのリーダー・ライダーから交渉役を押し付けられた地下鉄職員のガーバー。
1時間以内に要求どおりにしなければ、人質の命が危ない。
緊迫の状況下で、ガーバーとライダーは激しく火花を散らす・・・。

デンゼル・ワシントン、ジョン・トラヴォルタの二大俳優を主役に据えた本作。
スピーディーな展開が緊張感を盛り上げ、一気に物語に引き込まれてしまいます。
訳も無く停車した地下鉄に向かい、運行司令室から呼びかけるガーバーですが、運転士からの返答は帰ってこない。
その頃すでにジャックされた地下鉄車内から、ガーバーの呼びかけに応えたのは犯人のライダー。
彼は現金を持ってくるよう要求し、逆らえば人質の命はこの上ない危険に晒される。

図らずも交渉役になったガーバーは、犯人とのやり取りの中から手がかりを探そうとします。
口汚い言葉で罵り、まくし立てるライダーを相手に、真摯に・・・そしてまたある時は調子を合わせながら対応するガーバー。
そんなガーバーを気に入ったライダーは、つい饒舌になり過ぎる。
そこを上手くつき、相手をいい気分にさせて情報を引き出すガーバーは、プロの交渉人も顔負け^^
2人の攻防戦を軸に、事件解決までの緊迫の様子を描きます。

観ている間は中々に引き込まれた。・・・はずなのに。
いざ終わってみると意外に何も残らない・・・と言うか、数あるアクション物の中では突出した所が感じられなかったかも^^;
悲しいかな、何年か後には記憶の彼方に埋もれてしまいそうな予感がするというか。アララ~。

ところで交渉人として手腕を発揮したガーバーですが、彼の気転や会話術を駆使し、あの場を切り抜けられたのは、納得出来る所ではあります。
が、その後の市街地での追走劇は果たしてどうでしょう?
一社会人があそこまでタフに立ち回れるものでしょうか?
そこの所で、ついつい頭に“?(疑問)”が浮かんで来てしまいました。
そうは言っても頭の別の部分では、“デンゼル・ワシントンなら、まぁ、可能か。”と、妙な妥協で自分を納得させたりして・・・(苦笑)
そんな人、案外多かったんじゃないのかな~^^

THE TAKING OF PELHAM 1 2 3  (2009)
 監督 トニー・スコット
 デンゼル・ワシントン ジョン・トラヴォルタ ジョン・タートゥロ
 ルイス・ガスマン マイケル・リスポリ ジェームズ・ガンドルフィーニ
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センター・オブ・ジ・アース [映画 *さ]


センター・オブ・ジ・アース [DVD]
「センター・オブ・ジ・アース」、観ました。

地質学者のトレバーには同じ学者の兄・マックスがいた。
マックスは10年前、調査に出かけ帰って来ないままである。
ある日、マックスの息子である甥っ子のショーンがトレバー宅に泊まりに来た。
ショーンが訪ねてきた夜、地震調査の装置が異常な数値を示し始める。
それは10年前、マックスがいなくなった日の数値と極似していた。
トレバーとショーンは、数値が示す場所へと旅立つのだが・・・。
地球の奥深くに密かに存在する、地底世界での冒険を描くアドベンチャー作品。

夏休みという事で、子供と一緒に観ようと思いレンタルしました。
ところが、当の娘は全く興味ナシ・・・。
いくら誘っても、いい反応をしてくれません。どうやら“好み”とは違うらしい^^;
確かにちょっと男の子向きではあるかもしれませんが。
でも、お母さんは子供の頃、こういうの好きだったよーーー(空しい叫び・*0*)
しょうがないので一人で見ました。

元々は3D映画だったので、例えば鳥が飛んでたり、水のしぶきが上がったり、はたまた人食い魚が迫ってきたり・・・。
あぁ、ここはきっと本来は飛び出して見えるところなんだろうな~って所が余りにも分かりやすくて、ちょっと微笑んでしまいました^^
(もちろん家のTVでは立体には見えませんので^^)
とにかく次から次へとテンポ良く展開し、あれよあれよという間に地底探検への一歩を踏み出している、これはまさにアトラクションムービー。3Dだったらもっと楽しいのではないでしょうか。

地底世界は驚く事なら何でもあり。
トレバー達の周りの危険は、息つく暇も無いほどに襲い掛かってきます。
最初は気軽に観ていたのですが、ついつい力を入れてしまってました(笑)

娘も一緒に観れば良かったのに・・・とは思っても、近頃は好みも主張もハッキリして来ました。
只今公開中のアニメにも、誘っても乗ってきません。
昔は、それこそポップコーン食べたさもあって、何でも観に行きたがったのですが。
少し寂しくはあるものの、成長している証拠ですよね^^
ちなみに彼女が観たいと言ってるのは、「サマーウォーズ」と「ナイトミュージアム2」です。

JOURNEY TO THE CENTER OF THE EARTH  (2008)
 監督 エリック・ブレヴィッグ
 ブレンダン・フレイザー ジョシュ・ハッチャーソン アニタ・ブリエム
 セス・マイヤーズ ジャン・ミシェル・パレ
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