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ソルト [映画 *さ]

ソルト「ソルト」、観ました。

スパイ容疑をかけられたCIAエージェントのイヴリン・ソルトが、この一件の裏に潜む陰謀の解明、自らの潔白を証明するため行動に出る姿を描いたサスペンスアクション。
アンジェリーナ・ジョリー主演。

夏休みの映画館をナメてました。
近いということもあって、開演ギリギリで間に合う時間に家を出ました。
それでも、いつもなら何と言うこともなく十分間に合うんです。
以前はネット予約も利用していたけど、それも必要と思えないくらいいつも空いてる。
・・・と思ったら、やっぱり夏休みは違いますね~、列が出来てました、ギョッ。
時間も心配でしたが、それよりも気になった“「ソルト」は前列しか残っていません”というアナウンス。
あちゃー、案の定、前から3列目の端っこの方の席ですよ・・。
でもしょうがないですよね、これは自業自得。
だけど座った途端、これは罰ゲームかいっ!とツッコミたくなるくらい画面近っ!しかもナナメ過ぎっ!
人の顔が妙に縦長に見える・・・しかし、悪いのは自分ですから我慢、我慢^^;

ロシアの大物エージェント・オルロフがCIAに確保される。
彼は自らの病気を明かし保護を求める。
CIAは早速、尋問を開始、ソルトがそれに当たる事に。
“近々訪米するロシア大統領の暗殺計画が実行される”という情報を口にするオルロフ。
そして更に、“イヴリン・ソルトはロシアのスパイだ”と告白する。
スパイ容疑をかけられたソルトは決死の覚悟でCIA本部(かな?)を突破。
同僚たちに追われながら、事の真相を追うのだった。

アンジー、かなりアクション頑張ってましたね!
まずはCIAの尋問室にいて自分に容疑がかけられちゃう。
そこから抜け出すまで、結構ハラハラしました。
ほんのりお色気を感じる作戦(カメラ隠し)を使ったりして、もう、アンジーいいわ~^^
建物から出たら出たで、そこからより一層激しいアクションが用意されているんです。
私なんかナナメから観てるんですけど(苦笑)、それでも激しさは伝わってきました。

果たしてソルトは一体何者なのか?
スパイの汚名を着せられただけの忠実な捜査官なのか、それとも仮面を付けたスパイなのか。
そこのところで引っ張りながら、最後まで面白く観ることができました。
ソルトの同僚役のリーヴ・シュレイバーとキウェテル・イジョフォーが、迷いながらも彼女を追いかる。
ストーリーにちょっと強引な所が無くも無いけど、アンジーのアクションとパンチの効いた展開で押していきます。
頭を空にして楽しめるアクション娯楽作でした^^

しかし慣れって怖いもので、いつの間にか悪条件の席でも楽しめてることに驚き。
終わった後、肩が凝っちゃったけど・・・^^;

SALT  (2010)
 監督 フィリップ・ノイス
 アンジェリーナ・ジョリー リーヴ・シュレイバー キウェテル・イジョフォー
 ダニエル・オルブリフスキー アンドレ・ブラウアー
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スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 [映画 *さ]


スター・ウォーズ エピソード3 / シスの復讐 [DVD]
「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」、観ました。

ダース・ベイダーの誕生に至るまでを描いたシリーズ最終作。

先のクローン大戦から3年後・・・、シス卿の暗躍により分離主義者たちの力はより増していた。
苦境にたつ共和国とジェダイの騎士軍に追い討ちを掛けるように、ダークサイドの力はアナキンに迫りつつあった。

アナキン、ダークサイドに墜ちちゃったね・・・。
前作でパドメとの秘かな恋を成就させたアナキン。
とても愛が深い人だと思うのです。
自己の内にあるあらゆる感情を抑制し、それに流されること無く常に己を律するのがジェダイの騎士。
しかしアナキンの愛はパドメに真っ直ぐに注がれ、彼自身の手に負えないほど募っていく。
深い愛は、やがて執着へと姿を変える。
ダークサイドにつけ入る隙を与えてしまいかねないのだ。
その不安は的中し、暗黒面の深い闇はアナキンを捕らえて離さない。
シス卿ダーク・シディアスの敷いたレールの導くままに、走り出してしまう若きジェダイ。
旧三部作で悪の権化の如く思われた、ダース・ベイダーが誕生する瞬間です。

暗黒面は特別な場所に存在するのではなく、誰の心もその気になれば容易に堕ちてしまえるほど、身近で息を潜めているのかも。
コインの裏と表のように、心の裏側に広がっている物なのかも。
アナキンもあっという間に、その闇に飲み込まれてしまった。
それほど彼が受けたダメージは大きかった。
思えばアナキンが駆けつけるまで生かしておいて、彼の腕の中で逝った母をあんな目に遭わせたのもシス卿のさしがね?
パドメと恋に落ちるような境遇をお膳立てしたのも?
何事にも長い時間を掛けて画策して来た筈ですからね。
ダース・ベイダーも元は愛に溢れた若者だったと思うと、なんだか可哀想に見えるものです。

アナキン×オビ=ワンとダーク・シディアス×マスター・ヨーダ、それぞれの一騎打ちを畳み掛けるように見せるラストの戦いは手に汗握りました。
特にアナキンとオビ=ワンの師弟対決はやるせない気持ちがこみ上げた。
まさかこんな事にという落胆と、弟子を救いあげる事ができなかったオビ=ワンの無念さ。
そしてこの後、旧3部作へと歴史は引き継がれていくのですね~。

今回、ハイビジョンの美しさを堪能しました。
背景の小っちゃな小ちゃな光まで見事に映し出されていて、画面いっぱいに溢れる映像は細部まで楽しめた。
こういうのに慣れちゃうと、もう後戻りはできないね~^^(ブルーレイ、欲しい!)

STAR WARS:EPISODE Ⅲ-REVENGE OF THE SITH  (2005)
 監督 ジョージ・ルーカス
 ユアン・マクレガー ヘイデン・クリステンセン ナタリー・ポートマン
 イアン・マクディアミッド テムエラ・モリソン アーメッド・ベスト
 アンソニー・ダニエルズ ケニー・ベイカー サミュエル・L・ジャクソン
 フランク・オズ クリストファー・リー ジミー・スミッツ
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スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス [映画 *さ]


スター・ウォーズ エピソードI ファントム・メナス [DVD]
「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」、観ました。

世界中で愛されているシリーズ、「スター・ウォーズ」の序章。
のちにダース・ベイダーとなるアナキン・スカイウォーカーの少年時代を描く。

先週から今週にかけて、BS-hiで「スター・ウォーズ特集」、やってましたね。
これは絶対に録画して、保存版にしなければ・・・なんて思ってたのですが、しょっぱなからヤッテしまいました^^;
「エピソード1」録り忘れた~っ、なんで?
かなり凹んだんですが、とりあえず他の5作は録画しました、ホッ。
それで、さて、どうしよう、順番としては映画公開順に「エピソード4/新たなる希望」から観るべきか?
それとも物語の年代順の「エピソード1/ファントム・メナス」から観るべきか?ちょっと悩んだ(笑)
でもまぁ、BS-hiでも「エピ1」から放送してたし、結局その順番で観る事にしました^^
なもんで、急いで近所のレンタル屋さんで借りてきたよ~、DVDを。
でも、見比べるとやっぱり、画質の差を感じてしまいますね、さすがハイビジョンはキレイです!
なんで忘れるかな、自分・・・、と我を叱りつつ、借りてきたDVDで「エピソード1」を鑑賞。

ジェダイマスターのクワイ=ガンとその弟子オビ=ワンは惑星ナブーのアミダラ女王を警護中、宇宙船の故障のために砂の惑星タトゥイーンに立ち寄ることに。
ここで奴隷として働く少年・アナキンと出会う。
アナキンが並外れたフォースを持つことに気付いたクワイ=ガンは、彼をジェダイの騎士にしようと決める。
ポッド・レースで見事に優勝し、奴隷から解放されたアナキンは、この星に残る母に「ジェダイになってかならず迎えに来る」と約束し、一行と共に旅立つのだった・・・。

アナキン坊やは利発で度胸もあって、可愛いですね~^^
一丁前にポッドを操って、汚いレースをしてくる宇宙人たちを蹴散らす様には拍手です。
クワイ=ガンもアナキンの才能に出会えたのは運命だと感じます。
しかし、弟子のオビ=ワンもジェダイマスターたちも、アナキンの修行に反対。
その反対を押し切り、アナキンにこの道を進めたクワイ=ガンですが・・・。
確かにアナキンには他の誰も持つことが出来ない才能を秘めているようですが、後に彼がたどる道を思えば、この運命というのも皮肉なものかもしれない。
こんなに可愛い子がどうなっちゃうの~?と先がとても気なるのでありました^^
でも、アナキン坊やはどう見ても小学校1年、2年くらいなんですが、それでも“修行するには年を取り過ぎてる”って言われてましたね。
三つ子の魂・・・じゃないけど、ジェダイの英才教育もそれくらいから始めないとダメなんかな~^^;

「スター・ウォーズ」シリーズ、何故か全部観てなくて、ほんとうに飛び飛びだったんです。
この「ファントム・メナス」と「エピソード4/新たな希望」「エピソード5/帝国の逆襲」は確か観た筈。
良い機会なので一気に鑑賞して、フォースにまみれようと思います^^

STAR WARS:EPISODE Ⅰ-THE PHANTOM MENACE  (1999) 
 監督 ジョージ・ルーカス
 ユアン・マクレガー リーアム・ニーソン ナタリー・ポートマン
 ジェイク・ロイド イアン・マクディアミッド ペルニラ・アウスグスト
 アンソニー・ダニエルズ ケニー・ベイカー サミュエル・L・ジャクソン
 フランク・オズ テレンス・スタンプ キーラ・ナイトレイ ヒュー・クァーシー
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スター・トレック [映画 *さ]


スター・トレック スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
「スター・トレック」、観ました。

テレビや映画でシリーズ化されお馴染みの「スタートレック」の最新作が、TVドラマ「LOST」、「フリンジ」のJ・J・エイブラムスの手により生み出された。
若き日のカーク船長、スポックの活躍が見られるSFアドベンチャー。

実を言うと、知らないんです・・・「スタートレック」。
TVシリーズも映画も、今まで全然観たことなくて、かろうじてミスター・スポックの存在だけは分かる、と言うくらい。
だから、カーク船長もUSSエンタープライズも全く分からない、そんな感じでの鑑賞です^^;

それでも宇宙を舞台にした迫力のある映像は、楽しめました。
果てなく広がる宇宙空間を感じることが出来たように思う。
このシリーズの魅力を、現在の技術力によって最大限に引き出せていたのではないでしょうか。
これは昔からのファンの方には、堪らない喜びなのかもしれませんね^^

スピード感溢れる物語は、流石J・J・エイブラムス監督。
カークが誕生したその日に命を落としてしまう彼の父親の激闘シーンから幕が上がり、やがて成長したカークが父親と同じく宇宙艦隊の士官となり、USSエンタープライズ号に乗って飛び立つまでを一気に見せます。
この船でスポックと出会い、彼らの友情が始まるということのようですね。
もちろん、宇宙空間に旅立った後も様々な困難が襲い、そのたびに息もつかせぬアクションシーンが展開されます。

私もフツーに楽しめたのですが、やっぱり思うのは、“ファンの方ならこの何倍も楽しめるのだろうなぁ”ってこと。
それと、“家のTVじゃなくて映画館の大スクリーンなら、もっと迫力があっただろうなぁ”ってことでした^^

STAR TREK  (2009)
 監督 J・J・エイブラムス
 クリス・パイン ザカリー・クイント エリック・バナ ゾーイ・サルダナ
 ウィノナ・ライダー カール・アーバン ブルース・グリーンウッド
 ジョン・チョー サイモン・ペッグ アントン・ウェルチン レナード・ニモイ
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ザ・ウォーカー [映画 *さ]

ザ・ウォーカー「ザ・ウォーカー」、観ました。

戦争によって崩壊した世界。
荒廃した地をただ1人、西へと歩を進める男。
彼は世界にたった1冊だけ残った本を携え、30年間旅を続けてきた。
デンゼル・ワシントン主演の近未来を舞台にしたサスペンス・アクション。

廃墟と化した地球上のビジュアルが映し出されます。
色味を抑え全体にグレーっぽく感じる画面は、地面も山も空もくすみがちで、かつての繁栄をうかがわせる物たちの時は全て止まってしまった・・・そんな世界をリアルに感じる。
その中をひたすら歩き続ける男、イーライ。
彼は一冊の本を大切に抱え、毎晩必ず開いて読むことも欠かさない。
この本を西へと運ぶことを、自分の使命だと信じてるのです。

おそらく核によって一瞬で崩れた現代社会。
運良く生き延びた人達もいたけれど、ここにはもう秩序は存在しなくなってしまった。
略奪と陵辱が蔓延する世界では、力があるものが強者となる。
イーライの行く手にも数々の輩が立ちはだかるのですが、イーライの腕の立つことといったら・・・。
神がかり的な強さで相手を倒すのですが、それは自分の荷物を奪われないため、中にある本を守るためなのです。
彼はただそれだけを第一に考え、寄り道や無駄足は踏まぬように(例えば襲われている誰かを助ける事などせず)自分に言い聞かせて前へと進む。

そんなイーライが旅の途中で立ち寄った街で、厄介ごとに巻き込まれてしまいます。
この街を仕切っているボスのカーネギーは、ある本を血なまこになって探しているのです。
イーライが持っている本こそ自分の求めている本だと知ったカーネギーは、執拗なまでにイーライを追い詰め本を奪おうとします。
持ち物ならなりふり構わず奪おうとする他の略奪者と違い、カーネギーはイーライの本にのみ執着しているから大変。
イーライは行き掛かり上、この街に住むソラーラという娘と行動を共にし、カーネギーの追っ手を逃れながら西へと向かうのでした。

この本がいったい何なのか、と言うところがミソとなって物語を引っ張っていきます。
とは言っても観ていたらどういう本なのかはすぐに分かると思います。
この本が何なのかの推理よりも、この本がどこにたどり着いてどのような結末になるのかが、気になりました。
正直、私自身はこの本に書かれている内容にはあまり詳しくないので、映画の言わんとすることが分かったような分からなかったような微妙な感じなのですが、やはり信じることが大切であり、どんなに荒廃した世界でも信じることで救われ、心の拠り所となり得る・・・って事なのでしょうか。
本と言う実態よりも、それを尊ぶ精神が大切、って事かな^^

アクション大作・・・かと思ってましたが、どっちかって言うと中作って感じ?!
いや、アクションも十分あるとは思うのですが、何となく大作というのとはちょっと違う気がした。
それと近未来ものだけど、味付けは西部劇風味?!
カーネギーが牛耳っている街も西部劇の舞台の街道の田舎町っぽかったし、酒飲み場の中での格闘とか、表の大通りに出ての撃ち合いが決闘シーンみたいでした。
しかも悪役のナンバー2の人が吹いていた口笛って、何かの西部劇のテーマソングだったけ?
とそれが気になってしょうがなかったです^^

最後のクレジットで“ジェニファー・ビールス”の名前にビックリ。
あの「フラッシュダンス」の?
中学の体育祭で「What’s a Feeling」の曲にのってダンスしたことを思い出しました^^ププッ♪

THE BOOK OF ELI  (2010)
 監督 アレン・ヒューズ
 デンゼル・ワシントン ゲイリー・オールドマン ミラ・クニス
 レイ・スティーヴンソン ジェニファー・ビールス 
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サイコ [映画 *さ]


サイコ (1960) ― コレクターズ・エディション [DVD]
「サイコ」、観ました。

アルフレッド・ヒッチコック監督の1960年の作品。
サイコ・サスペンスの元祖として伝説的な映画である。

今では数々の映画が作られているジャンルであるサイコ・サスペンス。
ヒッチコックの「サイコ」はこのジャンルの草分け的存在であるらしい。
これほど有名な作品ですが、私は今回が初めての鑑賞です。

観終わって一言。
“これが今から50年も前に作られたなんて!”
ほとんど感嘆の呟きを洩らしてしまいました。
50年の時を経ても、何ら遜色することの無い面白さに満ちた映画。
面白い・・・と言うのもあれなんですが、本当にそうなんです。

マリオンという女性事務員、彼女は会社のお金を横領し、そのまま車に乗って町を出ます。
彼女の足は自然と恋人・サムの住む町へと向かうのですが、途中で降り出した雨もあり、とあるモーテルに立ち寄ることにするのです。
彼女を迎え入れたモーテルの支配人はノーマンという若い男。
ノーマンは寂れたモーテルを経営しながら、離れにある一軒家で母親と二人暮らし。
この夜、ここに宿泊したマリオンの身に災難が降りかかるのです・・・。

映画の最初から最後まで、不安な空気が漂い観る者を怯えさせます。
それがピークに達するのは、シャワールームで起こる殺人。
さすがに未見の私でも、このシーンは目にしたことがあります。
まるで金切り声を思わせるあの音楽も、きっと誰でも聞き覚えがあるはず。
シャワーのしずくや振り下ろされるナイフ、慄く女性の顔をカット割で繋ぎ、凄惨な現場を描き出します。
間接的なショットを上手く配することで、直接的でむごたらしい表現をしなくても十二分に恐怖を演出できる事を証明する強烈なシーンでした。

50年前の観客は驚いた事でしょう!
かなりセンセーショナルな作品だった筈です。
その恐怖映像もさることながら、ストーリーの面でも斬新であると思うからです。
何故なら物語の中盤以降、着地点がまったく想像できなくなるだろうから。
マリオンの逃避行サスペンスだと思っていた観客を翻弄する展開が待っているから。
今でこそ、観客も多くのサイコ・サスペンスに慣れているというのがあるけれど・・・当時は違ったでしょうし。
それでも今でも面白さに変わりは無いと思います、むしろグロい表現とかなくてあの恐怖は流石としか言いようがない。

この作品は後の映画に多大なる影響を与えたのでしょうね。
私自身、あまり得意なジャンルじゃ無い事もあって、そんなに沢山は知らないのですが、それでも観ている途中でチラホラと浮かんだ映画がありました。
例えば、
 ◎雨のモーテル&(ネタバレ・多重人格) → 「アイデンティティー」
 ◎沼に沈む車 → ゴミ捨て場に沈む金庫 「ラブリーボーン」
 ◎一軒家を捜索するマリオンの妹 → ここで犯人宅を捜索するクラリスを連想した私、何故だろ、
                         どっか似てるかな 「羊たちの沈黙」

私の小さな引き出しからはこれ位しか浮かばなかったんだけど、きっともっともっと、影響を受けた作品は山のようにあるんだろうな~。
そんな想像も難くない作品でありました。

PSYCHO  (1960)
 監督 アルフレッド・ヒッチコック
 アンソニー・パーキンス ジャネット・リー ジョン・ギャヴァン
 ヴェラ・マイルズ マーティン・バルサム サイモン・オークランド
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ジュマンジ [映画 *さ]


ジュマンジ コレクターズ・エディション [DVD]
「ジュマンジ」、観ました。

呪われたボードゲーム“ジュマンジ”で遊び始めたことから巻き起こる騒動を描いたパニックファンタジー。

1995年の作品、ロビン・ウィリアムズが主演。
監督はジョー・ジョンストン。
この前観た「ウルフマン」の監督さんなんですね。

100年前、闇に紛れた森の中で“何か”が埋められるシーンから、映画は始まります。
ひどく慌てて処分された“何か”は土の奥深くで、人知れず眠ることに・・・。
それから時は流れ100年後、少年・アランは工事現場の土の中から古びた箱を見つけます。
この箱が森の中に捨てられた“何か”であり、中には見たこともないボードゲームが入っていました。
友達のサリーと一緒にゲームを始めたアランでしたが、ゲームの最中で突然、どこかに吸い込まれるようにして姿を消してしまうのです。

呪われたゲームのお話。
“ジュマンジ”というこのゲーム、すご六なんですがそんじょそこらのすご六とは訳が違います。
さいころを振って止まったマス目ごとに様々なメッセージが浮かび上がります。
このメッセージが不気味なものばかり、そして指示通りに色んなものが現実世界に飛び出して来るのです。
ライオンや象、悪戯し放題の猿などの動物や気色の悪い昆虫、超自然現象てんこ盛り・・・。
飛び出した後、町はパニック状態に陥ってしまいます。
ジュマンジから飛び出した諸々を消すためには、ゲームを最後まで続け“あがり”に辿りつかないとダメ。なんとかゲームを終わらせようと悪戦苦闘するお話なのです。

最初はおどろおどろしい雰囲気で始まるので、ホラー映画か?なんて不安になったりしますが^^;(その昔、機内上映で初めて観た時、そう思った^^)蓋を開けてみるとハラハラドキドキのファミリームービー。
ファンタジーと冒険が溢れていて、楽しい作品です。
ゲームの途中で消えてしまったアラン少年が26年後、オジサンとなって戻って来てゲームに参加。
その時のアランがロビン・ウィリアムズなんですね~、アランはジュマンジの指示に否応なく従わされてなんと26年もゲームの中に閉じ込められていたって訳・・・む、むごい^^;
でも恐ろしげな雰囲気も、お茶目なコスプレのロビン・ウィリアムズの登場で完全に払拭されました、ホッ。
アランと一緒に奮闘するジュディという女の子が、なんと、幼き頃のキルスティン・ダンスト!
そう言えば彼女は子役からやってたんですよね、なかなか可愛かったし上手いのね^^
(何となく、アビゲイル・ブレスリンと同じ系統の雰囲気がしました~)

CGも沢山使われているけど、ちょっと画面から浮いた印象は否めなかったかな^^;
映像技術の面では今とは比べ物にならないですね、当たり前ですが。
でも、そんなに目くじら立てるようなものでもないと思います。
ところによりぬいぐるみ感・・・というか手作り感がたっぷりの動物たちも案外、憎めないし。
巨大毒グモはプラスチックみたいで笑っちゃいましたが~^^

恐ろしいゲームでしたが、ジュマンジでの経験を通して大切なものに気付くアラン少年。
ハッピー・エンドで何よりでした。

しかし!砂浜でゲーム盤を見つけても、拾ったりしちゃダメよ(笑)

 監督 ジョー・ジョンストン
 ロビン・ウィリアムズ ジョナサン・ハイド キルスティン・ダンスト
 ブラッドリー・ピアース ボニー・ハント ビービー・ニューワース
 デヴィッド・アラン・グリア アダム・ハン=バード ローラ・ベル・バンディ
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シャッター アイランド [映画 *さ]


シャッター・アイランド (レオナルド・ディカプリオ 主演) [DVD]
「シャッター アイランド」、観ました。

絶海の孤島「シャッター アイランド」には、精神を病んだ犯罪者を収容する施設がある。
この施設に入所している女性患者が失踪する事件が発生。
失踪事件の担当刑事としてシャッター アイランドに派遣された連邦捜査官のテディは、捜査を開始するや否や、島に漂う不穏な空気を感じるのだった。
「ディパーテッド」のマーティン・スコセッシ&レオナルド・ディカプリオが、再びタッグを組んだ注目の作品。

予告編から興味をそそられましたよね。
脱出不可能っぽい島にある入院施設。
しかも患者は全員囚人ということで、部屋にはもちろん鍵が掛けてある訳で、そこから突然煙のように消えてしまった女性患者はさて、いったいどこに行ってしまったのか?
島にやってきた捜査官のテディは、相棒のチャックと共に捜査を開始。 
折りしも島には巨大な嵐が接近、これで誰も島から出ることは不可能となる。
テディたちは施設所長をはじめ、職員、患者らから話を聞くのだが、女性の行方は以前として不明。
やがて得も言われぬ不穏な空気が、島を覆っていることに気づき始めるテディだったが・・・。
・・・とまあ、こんな風に物語は幕を開けるのです。
予告なんかでは“謎が解けるまでは島を出られない”とか“この謎が解けるか?”みたいなコピーが踊っていたので、『謎解きミステリー』のような印象を受けてました。

映画が始まると直ぐ、重厚で腹の底に響くような重低音のBGMが鳴り渡ります。
とても不安に駆られるようなその音楽を伴いつつ、ディカプリオ演じるテディはこの島に足を踏み入れる。
その途端、私もこの怪しげな世界に入り込んでしまい、息を呑んで画面を見つめていました。
終始、緊張感が張り詰めていたと思うし、その緊張の糸が緩まることなく物語を紡いでいたように思えました。

ディカプリオはもうほんとに、「タイタニック」の頃とは別人のような風貌になってしまいましたね。
美少年の面影はいずこ?って感じの、眉間にしわ寄せた怖い形相でしたが、でも好きです~^^
やっぱり演技力は確かなものがあるし、今回の演技はとても良かったんじゃないでしょうか?
周りもベン・キングズレー、マーク・ラファロが固めていて安定感がありました。
ミシェル・ウィリアムズはどっちかというと今まで可愛いイメージでみていたんだけど、今回すごく危なげな儚さがあって綺麗だと思ったな~。

ここから少し、ネタバレ。
(反転しま~す。  この映画、謎解き謎解きって煽りぎみだったけど、それほど謎解きが重要かしらん? ご丁寧に映画の最初に、「色んなヒントあるのでよく注意してみて下さい」云々のお知らせがあったけど、あれもどうでしょう?そんなにあちこち目を皿のようにしてたら、逆に映画に集中できないので、私は途中でやめました。そんなことをしなくても、フツーに観てたら解ると思います。途中までは解らなくても、57人目の患者のカルテを後回しにした所でもう決定、でしょう。あそこで「早く見ろよ、ディカプリオ、重要な手がかりを後回しかよっ」って観客に突っ込ませながら、あぁ、そういう事なのか!と気付かせてますもんね。謎解きに躍起になるよりも、じっくりと映画を見ていたら答えはちゃんと導き出されるようになっているんですから。ところで、そのオチについては“結局、またこのオチかっ!”とガッカリした人もいるかもしれませんが、私は全然ガッカリしなかったです。そこに至るまでの物語の見せ方も面白かったし、ディカプリオの物悲しい行く末を予感させるラストも切なかったしね~。

本作、重厚な正統派スリラーではなかったでしょうか。
わたし的には「ディパーテッド」なんかより10倍は面白かったです^^

SHUTTER ISLAND  (2009)
 監督 マーティン・スコセッシ
 レオナルド・ディカプリオ ベン・キングズレー マーク・ラファロ
 ミシェル・ウィリアムズ エミリー・モーティマー マックス・フォン・シドー
 パトリシア・クラークソン ジャッキー・アール・ヘイリー
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ジェイン・オースティン 秘められた恋 [映画 *さ]


ジェイン・オースティン 秘められた恋 [DVD]
「ジェイン・オースティン 秘められた恋」、観ました。

イギリスの女流作家、ジェイン・オースティンの若き日の恋にスポットを当てたラブストーリー。
アン・ハサウェイがジェイン・オースティンを、彼女の恋の相手・トムをジェームズ・マカヴォイが演じる。

ジェイン・オースティンと言えば、「プライドと偏見」や「いつか晴れた日に」など今まで観てきました。
そこで描かれるのは一筋縄で行かない恋に翻弄されながらも、自分の気持ちに素直に生きる女性たちの姿。
女性は資産を相続できないことが法律で定められていた時代。
その時代の女の幸せは、資産家の男性のもとに嫁ぐこと、これに尽きていました。
娘を持つ親は誰も、何とか自分の娘が苦労をすることなく暮らせるようにと、結婚相手を探してあちこちに目を配るのです。
そんな時、条件のいい縁談話が持ち上がったりしたら、もう当人の気持ちなんて置いておいて、何とかまとめ上げて嫁がせたい、それが親の気持ち。
女性の方も苦労をしなくて済む暮らしを選ぶのを、当然と考えていた時代なんでしょうね、きっと。

ジェイン・オースティンは自分の心に正直に生きる女性です。
この時代には女性が小説を書くと言うことさえ、普通には見てもらえ無かったようです。
しかしジェインは自分の中から沸きあがる言葉を書き留めることが大好きで、作家になることを夢見ています。
母親はジェインの将来を心配し、事あるごとに名家で通るレディ・グリシャムの元を訪ね、彼女の甥とジェインを一緒にさせたくてたまりません。
そんな母の願いが通じたのか、どうやら甥・ウィスリーはジェインを気に入った様子。
これ以上ない縁談話に母は大喜び、しかし当のジェインにはまったくその気が無かったのです。

実はジェインには、気になる男性の存在があった・・と言うわけ。
それがロンドンからジェインの住む田舎町にやって来たトム・フルロイ。
都会育ちを鼻にかけ高飛車なトムを、最初は快く思っていなかったジェインですが、彼女の生きがいとも言える文学をきちんと解かってくれるのはトムだけ、それをきっかけに急激に近づく二人の心。
しかしトムにはジェインを養っていけるだけの経済力を持ち合わせてはいなかったのです。
どんなに惹かれあっていても、二人の前に立ちはだかる大きな壁。
愛し合う者同士なら、なんの迷いもなく一緒になれる・・・そんな時代ではなかったのですね~。
一緒になろうとすればするほど、そうなれない現実を突きつけられる二人が切なかった・・・。
そして、その果てに下した決断もとても切ないものでした。

ジェインの情熱的な恋は、そのまま彼女の書く小説の主人公たちの恋のように思えました。
確かに生きにくい時代だったかもしれませんが、愛の前に臆病にならず正直に立ち向かう女性像は、ジェイン・オースティンそのもの。
凛とした佇まいのアン・ハサウェイが好演していました。
そして、相手役のジェームズ・マカヴォイも相変わらず素敵!
時代衣装も、イギリスの田舎の風景も、楽しめました。良かったです~^^

BECOMING JANE  (20007)
 監督 ジュリアン・ジャロルド
 アン・ハサウェイ ジェームズ・マカヴォイ ジュリー・ウォルターズ
 ジェームズ・クロムウェル マギー・スミス ローレンス・フォックス
 アンナ・マックスウェル・マーティン
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しあわせの隠れ場所 [映画 *さ]


しあわせの隠れ場所 [DVD]
「しあわせの隠れ場所」、観ました。

アメリカン・フットボールのプロ選手、マイケル・オアーの実話を映画化。
この作品でサンドラ・ブロックは、アカデミー賞賞主演女優賞に輝いた。

マイケル・オアーは大きな身体と並外れた運動神経の持ち主で、それを目にかけられ名門のクリスチャンスクールに入学します。
しかし、彼の父親は生まれてまもなく居なくなり、母親はドラッグ中毒。
里親の元を転々とし、今は友達の家で面倒をみてもらっている暮らし。
その友人宅にも迷惑を掛けていると思い、彼は体育館やコインランドリーで寝泊りを始めます。
ある小雨が降る夜、とぼとぼと歩く彼に声を掛けた女性。
彼女はマイケルに車に乗るよう促します。
この女性こそがのちにマイケルの母親となる、リー・アンだったのです。

リー・アンは地元にレストラン・チェーンを展開する夫と、マイケルと同じ学校に通う娘と息子の4人家族。
感謝祭の催し物の帰り道、マイケルを見掛けると放って置けなくなり、自宅へと連れ帰ります。
そして行く宛てのない彼を自宅に住まわせるようになります。
観ていて思ったのが、まず、「こんな事って有り得るの?、こんな人って居る?」ってこと。
しかし、有り得たんですね。居たんです、こういう人が。
何と言っても、これは“実話”の映画化。
こんな話が実際の出来事かと思うと、驚きと共に世の中捨てたもんじゃないんだ、という安堵感に包まれますね。

このマイケルが自分でも知らずにいた才能を、リー・アンはじめこの一家によって引き出され、やがてアメフトの選手として成功するまでを描いた物語です。
こういう風に書くと、お涙頂戴の感動秘話・・・なんて事になりそうですが、この映画はまったくそんな所がありませんでした。
気っ風が良くてアネゴ肌のリー・アン、彼女の行動を認めてくれる懐の広い夫、芯のある娘としっかり者でちゃっかり者の息子・・・本当にこんなに良い人達がいるのかってくらい(実際にいたんですが)素敵な家族と、そして悲しい過去に目を閉じながら、横道にそれることなく真っ直ぐに育ったマイケル。
彼らが打ち解けていく過程や、家族の仲間入りをするまでの様々のエピソードを、ユーモアを交え明るく、重くなり過ぎずに描いていました。

サンドラ・ブロックは本作でアカデミー賞を獲りました。
さっぱりとした性格で毅然とした態度も小気味良い女性という役柄と、本人のキャラクターが上手く嵌っていたところが良かったですね^^
おめでとう~!サンドラ!

エンドロールでは実際のご家族の写真が映し出されます。
それを見ると、これが本当にあった出来事なんだと実感しますね。
ここのところで、思わずウルウルきた次第であります^^

THE BLIND SIDE  (2009)
 監督 ジョン・リー・ハンコック
 サンドラ・ブロック ティム・マッグロウ クィントン・アーロン
 キャシー・ベイツ リリー・コリンズ ジェイ・ヘッド レイ・マッキノン
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