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ジュリー&ジュリア [映画 *さ]


ジュリー&ジュリア [DVD]
「ジュリー&ジュリア」、観ました。

1960年代にフランス料理本を出版した料理研究家のジュリア・チャイルドと、彼女の料理本のレシピ524品を1年間で全て作り上げブログにアップすることを決意したジュリー。
およそ50年という時間の壁を越え、料理という不思議な縁で繋がった2人の女性の姿を描いた、実話に基づく物語。

外交官である夫の赴任先であるパリにやってきたジュリアは、歴史ある街並みと美味しいもので溢れるマルシェに魅せられる。
食べることが大好きな彼女は料理学校に通い始めるが、やり出したら後には引かない性格から、コルドン・ブルーのプロ向きの教室に飛び込む。
持ち前の負けん気で、素人同然からメキメキと上達。
知り合った料理仲間たちと、アメリカ人に向けたフランス料理本の執筆を始める。

一方、現代のNYに住むジュリーは市民相談係として働き、主に9・11後の市民からの相談に対応している。
友人達はキャリアウーマンとして時間を惜しむように働いているが、ジュリーは物書きになる夢を捨ててしまった。
今は夫と2人で、ピザ屋の2階にあるオンボロアパートでささやかな毎日を送っている。
そんなジュリーも料理が大好き、特にジュリア・チャイルドの大ファン。
彼女はある日、ジュリアのフランス料理のレシピ全制覇を目標とし、ブログに記事を載せることを思いつく。
期限は1年、ジュリーの毎日が慌しく動き始めるのだった。

時間も場所も異なる所に暮らす2人の女性の奮闘ぶりを明るいタッチで綴っていきます。
特にメリル・ストリープ演じるジュリア・チャイルドの突き抜けた陽気な性格は、観ているこちらまで元気になります^^
ジュリア本人はどんな人か知りませんが、きっとメリルが演じるような話し方をして、あんな仕草をする人なんだろうな、と想像がつくような役作り。
いつもながらメリルの芸達者ぶりを堪能できます。

ジュリーの方はこちらも若手(でいいかな^^)の実力派、エイミー・アダムス。
ディズニーのお姫様に扮した「魔法にかけられて」、メリルとの共演「ダウト~あるカトリック学校で~」など、真っ直ぐなんだけどそれがかえって一癖ある人になってしまってる・・・みたいな人物を演じさせたら一品。
今回もちょっとドジだけど一生懸命さが憎めない女性を演じていました。

2人は明るい女性ですが、人はどんな時も絶えず笑顔でいられる訳ではありません。
ジュリアもそう、ジュリーもそう、彼女達も時には心を痛める出来事に見舞われるし、涙を流す日もあります。
そんな時に側で見守る彼女達の旦那様、包み込む優しさが素敵な男性達でした^^
ジュリー&ジュリアの物語であり、夫婦愛の物語でもあったと思います。

本筋と逸れたところですが、インテリアやキッチン小物なども楽しんだ~。
ジュリアが住むパリのアパルトマンも良かったですが、ジュリーのNYのオンボロ(設備がボロって事で中身は言うほどボロじゃない)アパートがモロ好み。
本棚に本が沢山並んでるのが好き、雑多に積み重ねたように物が一杯の部屋が好き、大きなソファで寝転ぶのが好き、そんな素敵が詰まった部屋でした^^

JULIE & JULIA  (2009)
 監督 ノーラ・エフロン
 メリル・ストリープ エイミー・アダムス スタンリー・トゥッチ クリス・メッシーナ
 リンダ・エマンダ メアリー・アン・ライスカブ ジェーン・リンチ
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スペル [映画 *さ]


スペル コレクターズ・エディション [DVD]
「スペル」、観ました。

呪いの呪文を掛けられた女性が、迫り来る恐怖から逃れようと決死で奮闘するホラー。
監督は「スパイダーマン」シリーズのサム・ライミ。

銀行で融資担当として働くクリスティンは、窓口を訪れた老婆と対応した際、トラブルを起こしてしまう。
その日、残業で帰りが遅くなったクリスティンは人気のない駐車場で老婆に襲われる。
格闘の末、怒りが頂点に達した老婆は、クリスティンに対して謎めいた呪文を掛けるのだった。
その後、クリスティンには不穏な影が忍び寄り・・・。

駐車場で火蓋が切って落とされるクリスティンと老婆の壮絶なバトル。
とにかく激しすぎて、唖然としてしまいます!
老婆も老婆だけど、クリスティンも中々のもので、その応酬からは一見大人しそうに見える彼女の本性を垣間見る事が出来るのかも。
クリスティンの反撃で思わぬ痛手を受けた老婆は、ついに呪いという最終手段を実行。
呪いを掛けられてしまったクリスティンは一体どうなってしまうのか?
また、この呪いを解くことは可能なのか? 

・・・とまあ、こんな感じのホラー映画です。
ワッと驚く場面もあれば、ウエェ~と眉間にクッキリ皺を刻んじゃうくらい気持ちの悪い場面もあり。
そんな恐怖シーンを挿みつつ、実に軽妙なテンポで物語は展開して行きます。
ホラーと言ってもジワジワと纏わり付くような恐怖では無いので、ある意味観易い。
気色の悪いアレやコレやも、悪趣味だけど拒絶反応が出る一歩手前くらいの塩梅が流石という気がしました。
怖さと相まって、何故か笑いが漏れてしまいそうになる辺りも不思議な魅力。

最初から最後まで一貫したテンポを保ち、ダレる事が無い。
よくよく振り返れば、本当に良く出来ていて感心しました。
ホラーってやっぱり、最後の最後まで気が抜けない。
面白かった!

DRAG ME TO HELL  (2009)
 監督 サム・ライミ
 アリソン・ローマン ジャスティン・ロング ローナ・レイヴァー
 ディリープ・ラオ デヴィッド・ペイマー アドリアナ・バラーザ
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ザ・タウン [映画 *さ]


ザ・タウン (ベン・アフレック 監督・主演) [DVD]
「ザ・タウン」、観ました。

強盗を生業とする犯罪集団に身を置く男を主人公としたクライム・サスペンス。
監督は「ゴーン・ベイビー・ゴーン」に続いて本作が2作目となるベン・アフレック。
主演と脚本も務めている。

ベン・アフレックの初監督作だった「ゴーン・ベイビー・ゴーン」は、私にとって高評価な作品でした。
1つの誘拐事件を発端にして徐々に炙り出される真実、また最後に投げかけられる問いに対して、観ているこちらは答えに窮してしまう、とても考えさせられる終わり方で深い余韻を残しました。
それまで良い印象では無かったベンに対する評価もグッと上がったのは言うまでもありません。
だから本作の公開を心待ちにしていたんです。

年間300件以上の強盗事件が発生する街・ボストン。
街の北東部に位置するチャールズタウンは通称“タウン”と呼ばれ、そこでは稼業のように親から子へと強盗が受け継がれている。
タウンで生まれ育ったダグ(ベン・アフレック)もまたその一人であり、幼馴染のジェム(ジェレミー・レナー)ら4人でチームを組み、犯行グループのリーダーを務めていた。
ある日強盗に入った銀行で、クレアという女性を人質にとって逃走したダグたち。
このクレアとの出会いが、ダグの心に変化をもたらして行くのだった・・・。

冒頭から銀行へ押し入るシーンで幕を開け、畳み掛けるようにストーリーが展開されていきます。
プロの強盗であるダグたちはまんまと犯行をやり遂げるのですが、人質をとるという今までやったことのないルール違反を犯してしまう。
覆面で武装した彼らの素顔はクレアには見られていない為、後に解放、しかしジェムは自分達にとって不利となるようであれば容赦はしない構えを見せます。
何故かクレアに心惹かれるダグは秘かに彼女の後を付け、その際ひょんな事から言葉を交わしてしまい、それを始まりにして急速に心を寄せ合うようになるのです。
クレアとの関係が深まるにつれ、ダグは自身の生き方を改めたいという願望を強くするのですが、周りがそれを許すはずも無く。

仲間もそうだし、仕事を仕切っている元締めもそう、だれ一人ダグを見逃そうとはしてくれない。
脈々と受け継いできた強盗稼業が染み付ききってしまっていて、抜け出すのは至難の技。
何よりタウンにがんじがらめにされているようでした。
そして一方では、ダグを追うFBIも捜査の網を絞り込みつつある。
この場所以外で生きることなど考えられない仲間たちとの縁を断ち切り、新天地で新たな人生を歩むには“死”と“逃亡”しか道がない、というのも何とも・・・。

アクションにはかなり力が入っていて、後半の山場となるスタジアム内での場面もみせました。
ドラマ部分もきっちりと紡ぎ上げていたと思うし。
やっぱりベン・アフレックの監督としての腕は中々なのではないでしょうか。
彼の映画のどこがいいかと言うと、すごく骨太な感じがするんですよね。
軽くない所が良いのではないかと。
それから前作も今作も、ベン自身の故郷であるボストンを舞台にしている訳ですが、地元に対する思い入れが強いのでしょうか。
そういう事もあってなのか、1本気持ちが入っているような気がしました。

ジェム役のジェレミー・レナーは良い。
目で演技が出来る俳優さんだと思いました。
すごく危なそうなキャラなんですが、演技もそんな感じでちょっと怖いのですが、ふとした目の中にダグへの友情が垣間見えるのです、上手いです。

THE TOWN  (2010)
 監督 ベン・アフレック
 ベン・アフレック ジョン・ハム レベッカ・ホール ジェレミー・レナー
 ブレイク・ライヴリー タイタス・ウェリヴァー ピート・ホスルスウェイト クリス・クーパー
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ソーシャル・ネットワーク [映画 *さ]


ソーシャル・ネットワーク (デビッド・フィンチャー 監督) [DVD]
「ソーシャル・ネットワーク」、観ました。

世界最大の会員数を持つSNSサイト「Facebook」。
創設者であるマーク・ザッカーバーグがいかにしてこのサイトを立ち上げ、ネットワークを広げて行ったのかを描いたドラマ。

先に行われたゴールデン・グローブ賞で作品賞、監督賞、脚本賞、音楽賞の4冠に輝き話題となっていたのも記憶に新しいところ。
ゴールデン・グローブ賞は、その後に行われるアカデミー賞の行方を占う意味でも例年注目を集めています。
本作は今年の賞獲りの大本命と鳴り物入りだったので、面目躍如たる結果と言えるでしょう。
気になるアカデミー賞のノミネーション発表は25日、授賞式は2月27日(どちらも現地時間)と言うことですので、映画ファンにとっては楽しい季節がいよいよ到来、ってところです^^

さて映画のほうですが、2時間という時間を感じさせない構成になっていて、「Facebook」とマーク・ザッカーバーグという青年に対する興味を削がれる事無くあっと言う間に最後まで観てしまった・・・という感想。
私自身はネットに関してはずい分と疎いほうだと思うので、話について行けるのか正直心配な面もあったのですが^^;、その点ではひとまず安心。
ネット上のコミュニティサイト・・・最初はマークが通うハーバード大の学生間のコミュニケーションの為に作られた「Facebook」が、次々と周りの大学をも巻き込んで会員数を増やし、やがてはネットワークを全世界にまで広げていく様は破竹の勢い。
そしてそれに合わせるかのように、映画の語り口にもスピード感がありました。

そもそもの切欠は、彼女に振られた腹いせにマークが女子学生の証明写真をウェブ上に公開しゲームを始めた事(これが「Facebook」の名前の由来ともなった)。
ゲームは瞬く間に学生の間に広まり、マークは大学内で一躍時の人になる一方女子学生からは大ひんしゅく。
そんなマークの頭脳に一目置いた学生仲間からネットワーク立ち上げを誘われるもそれを反故にし、一方で自分は親友と共に同じような趣旨のサイトを作ってしまう。
何とも自己中心的で周りが見えない主人公、自分の欲求を抑えることなく突っ走る。
しかしマークにしてみれば拠り良いシステムを構築しただけ、他の誰よりも先を行くものを追求しているだけ。
それを可能にする才能を持つ者が腕を揮っているだけだよ、といった風情で悪気は感じていないようでした。

ネットのコミュニティ構築で寵児と持てはやされても、実社会では他人との会話も上手くかみ合わない事が多いマーク。
この世代を見る自分はもう、親目線でしか見られなくなってきています。
彼を見ていると“それは違うだろ”と腹が立つと同時に、“(頭は良くても)なんと不器用なんだ”と胸が痛みました。

やがてマークは「Facebook」を世界最大のSNSサイトへと導いていきます。
しかしその過程で共同経営者である親友、またハーバードの学生たちから訴訟を起こされてしまう。
世界最年少の億万長者という成功の影で、無くしたものの大きさは如何ばかりか。

矢継ぎ早に繰り出される台詞の応酬、スリリングな展開に目が離せません。
面白かったです。

THE SOCIAL NETWORK  (2010)
 監督 デヴィッド・フィンチャー
 ジェシー・アイゼンバーグ アンドリュー・ガーフィールド ジャスティン・ティンバーレイク
 アーミー・ハマー マックス・ミンゲラ ブレンダ・ソング ルーニー・マーラ
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ザ・ロード [映画 *さ]


ザ・ロード [DVD]
「ザ・ロード」、観ました。

原因不明の天変地異により崩壊した文明社会。
終末を迎えた地上で、ひたすら南へと旅を続ける親子の姿を描く。
「ノーカントリー」のコーマック・マッカーシー原作。

すごく観たかった作品ですが驚くほど公開館数が少なかった。
この映画に限らず、近頃はそういう作品の方が多くて映画館から足が遠のきつつある。(単に出掛けるのが億劫に感じる自分がいて、ちょっと自己嫌悪なんですが^^;)
DVDリリースもあっと言う間なので、ついつい家でレンタル・・・ってなってしまいます。
近くの映画館ももうちょっとラインナップにひと工夫してほしい、なんて思ったり。
・・・と、ちょっと本題からズレてしまいましたね、映画の感想、行きます。

荒廃した世界、かつての文明社会は脆くも崩れ去り、後には灰色の世界が広がる。
天変地異から10余年、地球上のあらゆる動植物は消えゆき、人類もまた風前の灯。
残された人間が人間を食らう地獄と化した。
その中を南を目指して旅をする親子。
親子の過酷な道中を静かなトーンで描いた作品。

地球に何が起こったのか、その詳しい説明は描かれません。
とにかく何かが起きて文明は滅びた、その後パニックが起こったのは想像に難くなく、様々な形で人類は消えていった。
最初は食べ物をめぐり争いが起きただろうし、次第に醜くなる世界に絶望して自ら命を手放した者もいるし、そして飢狼と化した人間の餌食になった者も・・。
その辺の詳しい描写は無くとも、親子が歩く世界が全てを物語っているのです。

寒さと飢えと戦いながら歩を進める親子、人食いから隠れ逃れながら危険な道を行く。
父が息子に説くのは人間としての信念と尊厳、例えどんなに辛くとも人として大事なことを見失わずに生きる、と言うこと。
“私たちは火を運んでいるんだよ。”父は息子にそう語りかける。
どんなに醜い世でも生きて前に進もうとする父。

父親を演じるのはヴィゴ・モーテンセン。
悲壮感でビッシリと周りを包まれても、決して諦めない堅い信念を持った男を全身で表現。
しかし彼は終末期のヒーローではありません。
息子を守る為には他人を犠牲することも、食料を独り占めすることも厭わない。
この世界を生き抜くには至極あたりまえの非情さを持った人間。
超人的な武術も持たないし、弱きを助け悪を挫く救世主でもない。
(同時期に劇場公開されていたデンゼル・ワシントン主演の「ザ・ウォーカー」と似て非なる。)
彼が望むのは息子の命を明日に繋ぐこと、それ一点。

映画のトーンは静かだと思うのですが、圧迫感というか画面から出てくる重苦しさがジワジワと辛い作品でした。
父親の信念も痛いほど分かる、なんとしても子供を救いたい、という気持ちは。
その反面、こんな生き地獄を子供に見せて、地を這うような生活をさせて、それでこの先どうなるかも知れないのに、これがこの子にとって良いことなのか、父親のエゴにも思えて、彼に対する反発や悲しい思いも湧いてきたのも事実。

こんな悲愴な物語を淡々と観続けるのは堪らない・・・そう思っていた私。
その時、画面で“コガネムシが飛ぶ”というシーンが登場したのです。
初めて見た虫を手のひらに乗せ喜ぶ息子に「コガネムシだよ。」と教える父。
直ぐに飛んでいってしまった小さな1匹の虫が、生命が尽きつつある地上に微かな希望を与えたのです。
ずっとずっと先だけど、もしかしたら人類が平穏を取り戻せるかもしれない、と言う希望を。
ここで、やはり息子は生き抜いて人類の新たな未来を創造する一員にならねばならぬ、あぁ父親の信念は間違っていなかったのだ、と思えたのです。
このワンシーンがあったお陰で、今までの悲愴一辺倒から開放されたと言うか・・・。
上手く言えないけど、“イマイチかな?”と思っていた本作が“いやいやどうして、良い作品じゃない?”と変わる切欠になったんですね。

親子が南を目指したのは母親が“寒くないように南に行って”と言ったからだし、“火を運んでいる”っていうのも心に信念の火を持っているっていう意味だと思うのですが、その奥に何かの隠喩が隠されているのかもしれないな・・・なんて思ったりしたのですが、良くは解りませんでした。
原作を読んでみよう、と強く思った鑑賞後^^

THE ROAD  (2009)
 監督 ジョン・ヒルコート
 ヴィゴ・モーテンセン コディ・スミット=マクフィー シャーリーズ・セロン
 ロバート・デュヴァル ガイ・ピアース モリー・パーカー
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SPACE BATTLESHIP ヤマト [映画 *さ]


「SPACE BATTLESHIP ヤマト」ORIGINAL SOUNDTRACK
「SPACE BATTLESHIP ヤマト」、観ました。

TVアニメとして放送され人気を博した「宇宙戦艦ヤマト」を実写映画化。
監督は「ALWAYS 三丁目の夕日」の山崎貴、主人公・古代進を木村拓哉が演じる話題作。

当時、アニメは観ていたのですが、2つ上の兄にお供して・・・って感じでしたね~。
とにかくあの主題歌が大好きだった!
(エンディングの「真っ赤なスカーフ」も最初のトコしか覚えてないんだけど、いい曲でしたよね^^)
宇宙空間を舞台に繰り広げられる壮大な物語、今の技術をもってしてどのような映像世界を作り上げているのか、観に行って来ました。

「ALWAYS 三丁目の夕日」は実は未見だったりするのですが、VFXの凄さは話題になっていたと思います。
その山崎監督率いるチーム、今回のヤマトもなかなか頑張っていたんではないでしょうか?
もちろんハリウッドなんかと比べたら、やっぱり見劣りするのかもしれませんがそれを言ったら見も蓋も無い。
邦画としてはかなりの水準だと思うのでそこを評価したいな、と思いました。
宇宙を行くヤマトの雄姿といい、目まぐるしく動きながらの戦闘シーンといい迫力があった~。
邦画もこれからますます技術面で向上し、夢のある映画を沢山作ってくれるのではないかという希望を強くさせてくれる作品って気がしました。

役者さんはみんな大きめの演技をしてましたね、それで良いんだと思います。
あの世界観では自然な演技より、ちょっと大仰なくらいがいい。
個人的には尾形直人(久しぶりな気がしたけど、私が彼の出演作を見てなかっただけかな。)と池内博之がよかったです^^
あと、乗組員たちのスーツが懐かしさ全開、あのスーツはちっちゃい頃憧れたな~^^

アニメのストーリーの方はうろ覚えですが、映画の物語は忠実にそっていたのかな?
概ね好意的評価なんですが、ひとつだけ。
最後のシーン、古代進の決断に対しての森雪の反応とその後のメロドラマが長かった・・・^^;
雪の気持ちは十分解るけど、あそこはすがりつくんじゃなくて毅然と受け入れる姿で愛を表現して欲しかった。
長いよ~、と思ってたんだけど、どっかから鼻をすする音が聞こえたので、もしかしたら泣いてる人もいたのかなぁ。それとも風邪引いてたのかな^^;

ヤマトの主題歌は流れなかったですね。
劇中でBGMとしてドラマティックに流れていたのには興奮しましたが、ささきいさおさんの歌も聞きたかった!

SPACE BATTLESHIP ヤマト  (2010)
 監督 山崎貴
 木村拓哉 黒木メイサ 柳葉敏郎 尾形直人 高島礼子 堤真一
 橋爪功 マイコ 池内博之 矢柴俊博 波岡一喜 西田敏行 山崎努
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シェルター [映画 *さ]


シェルター [DVD]
「シェルター」、観ました。

多重人格と思われる男性患者の担当になった精神分析医を見舞う、驚愕の出来事を描いたホラー・サスペンス。

カーラは解離性同一性障害(多重人格)について懐疑的な意見を持つ精神科医。
同じ分野の研究者である父親から、多重人格と思われる患者・デヴィッドの分析を依頼される。
デヴィッドを診察するうちにカーラは自身の信念が揺らぎ始めるのを感じる。
彼の調査を進めるカーラは、驚きの真実へと導かれていくのだった・・・。

思った以上にホラー風味が強くておっかなビックリでした^^;
多重人格を信じていない医師が、患者の症状が果たして本物なのかそれとも偽りなのか、その真偽の程を確かめようと心理バトルを繰り広げるサスペンスかな?なんて思っていたのです。
でもデヴィッドの身辺調査を始めたカーラが、実はデヴィッドは25年前に死亡していて、その死に不穏な事件が関わっていると判明した辺りから、ジワジワとホラー的な雰囲気が立ち込めてきて、ついつい肩に力が入ってしまいました。

ジュリアン・ムーアってちょっと毛色の変わったサスペンスというか、作品選びが面白い女優さんですね。
本作もそんな1作だと思えます。
当初は頭の固そうで自分の信念は変えない・・・みたいな感じだったのが、人智を超える出来事に対峙し魅入られたように引き込まれていく人物を演じていて、彼女と一緒に謎を紐解く感覚でした。
患者のデヴィッドを演じたジョナサン・リス・マイヤーズは「パリより愛をこめて」の記憶も真新しいんですが、今回は首が折れちゃいそうなのけ反りポーズで熱演でしたね~^^;
あの“ボキボキ”いう音が生理的に受け付けられなくて、怖さ増しました。

概ね引き込まれて鑑賞したし、また怖さも程よく感じられたので、まずまずの出来ということでしょうね^^
でも・・・(ネタバレ・反転します。 あの神父さんは過去の恨みを晴らしたくて出てきたんですよね? だったら何故、あのお婆さんと対決しないのか“?”でした。 カーラという外堀から最終的にはあのお婆さんを突き止め、そして・・・と思ったらそうでもなかったし。 お婆さんの力が強すぎるから?ちょっと、よく分からなかった。 あと、デヴィッドの25年前の事件って結局、あの神父さんの仕業なんですかねぇ。
・・・なんて、考え出したら“?”がいっぱい浮かんできちゃいました~^^
あんまり深く考えちゃダメかな、こういうジャンルは。

SHELTER  (2009)
 監督 モンス・モーリンド
 ジュリアン・ムーア ジョナサン・リス・マイヤーズ ジェフリー・デマン
 フランセス・コンロイ ネイト・コードリー ブルックリン・ブルー
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それでも恋するバルセロナ [映画 *さ]


それでも恋するバルセロナ [DVD]
「それでも恋するバルセロナ」、観ました。

スペイン・バルセロナを舞台に、絡まる男女の恋模様をコメディタッチで描く。
ウディ・アレン監督作。

ひと夏のバカンスを過ごすためバルセロナを訪れた2人のアメリカ娘。
1人はヴィッキー、結婚を控えた彼女は何事にも慎重に対処する堅実派。
もう一方のクリスティーナは自由奔放だが自分が何をすべきか漠然とした悩みを抱えている。
画家のアントニオとの偶然の出会いが、彼女達のバルセロナの夏を艶やかに彩っていく・・・・。

旅行者でありながらひと夏という一定の期間、腰を据えて旅先で過ごすという所が羨ましい。
数日間の慌しい観光旅行と違い、きちんと生活しているという感じでした。
異国の地の文化に触れながら、いい刺激を受けて過ごす毎日に憧れの眼差しを送ってしまいました。
また、バルセロナの街並みが芸術と歴史がぎっしりと詰まっていて、素敵~。
ここで芸術家のアントニオと知り合ったことで、更に2人の日々は濃いものになっていくんです。

アントニオは「ノーカントリー」の不気味な殺し屋役が印象的だったハビエル・バルデム。
彼は出会って直ぐに、ぶしつけな提案を申し出て2人を驚かせますが、やがて情熱的な魅力を振りまき彼女達を夢中にさせてしまうのです。

そして、そこにもう1人、曲者が登場して恋愛絵巻を盛り上げます。
アントニオの元妻・マリアその人で、彼女はアントニオの上を行く芸術家肌の美女であり、感情の起伏が激しいエキセントリックな面も持っています。
この4人を主軸に、ひと夏をバルセロナで過ごしたヴィッキーとクリスティーナがやがてアメリカに帰国するまでを描いた物語です。

今回も、ウディ・アレン監督が得意とする絶妙な会話劇が流れるように展開されていました。
バカンスが終わって帰国する二人の姿に、結局この話って何が言いたかったんだ?と思わなくも無いけど^^;、会話の妙を楽しみながら、全く飽きさせずに観せるところが凄い。
彼の描く映画には、洗練という言葉がピッタリ。
それとやっぱり、監督自身は画面に出ない作品の方がより好みだと確信しました。

それにしても元妻役のペネロペ・クルスの存在感は天晴れでしたね。
母国語であるスペイン語を捲くし立てる姿は水を得た魚のよう。
コロコロと転がるようなスペイン語のリズムがコミカルさも感じさせて、それがマリアの魅力の一つになっていました。
綱渡りのように危うげで脆い精神状態だけど、逞しくて美しい魅力も持った女。
ペネロペが見事に体現していました。
クリスティーナ役のスカちゃんも大好きだし、ヴィッキー役の女優さんも全然悪くなかったんですが、ペネロペが画面に出た途端、かすんでしまった感は否めない。
女優として格が上、すっかり貫禄が備わりましたね。

VICKY CRISTINA BARCELONA  (2008)
 監督 ウディ・アレン
 スカーレット・ヨハンソン レベッカ・ホール ハビエル・バルデム
 パトリシア・クラークソン クリス・メッシーナ ペネロペ・クルス
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情婦 [映画 *さ]


情婦 [DVD]
「情婦」、観ました。

アガサ・クリスティ原作「検察側の証人」の映画化。
監督は「麗しのサブリナ」、「アパートの鍵貸します」のビリー・ワイルダー。

ロンドンきっての腕利き弁護士・ウィルフリッド卿のもとに依頼人が訪れる。
ヴォールと名乗る男は、自分に資産家の未亡人殺しの容疑が掛けられているが無実である、とウィルフリッドに助けを求める。
ヴォールのアリバイを証明できるのは妻のクリスティーネただ1人。
ヴォールの無実を信じたウィルフリッドは弁護を引き受ける。
ところがいざ、法廷が開廷されるや、検察側の証人として現われたのは他でもないクリスティーネ。
彼女は思いもよらない証言を語り始め・・・。

記事を書こうとしてDVDを検索してみたら、ジャケットの写真がお色気ありますね~^^
断っておきますがこの映画、“法廷ドラマ”です。
はて、こんなシーンあったかしら?・・・としばし考えてしまいましたが、あった、あった、ありました。
殺人容疑をかけられたヴォールと、彼の妻であるクリスティーネの出会いの場面の回想です。
大戦中、ドイツに駐留していたヴォールが偶然入った酒場のステージで歌っていたのがクリスティーネ。
その時のシーンでした、食べるのにも困っているクリスティーネに“コーヒーはどうだい?”、“砂糖は?”なんて言いながら意気投合(?)してしまう。
彼女の魅力に参ってしまったヴォールは、クリスティーネと共にロンドンに帰国、そして結婚となった訳なんですが、思い当たるお色気シーンらしきものはここのみ。
あとは恰幅のいいウィルフリッド弁護士が活躍する法廷劇です。

ウィルフリッド卿は重病からの病み上がりの身体で、この弁護を引き受けます。
それもこれも、ヴォールの人柄がウィルフリッドの眼鏡にかなったから(←文字通り、観たらお分かりかと^^)。
体調を気遣ってまくし立てる付き添い看護師の注意も聞かず、徐々に弁護にのめり込んでしまう弁護士。
どうやらヴォールはひょんなことから知り合った未亡人と親しくするうちに、殺人事件に巻き込まれてしまったらしい。
状況証拠はヴォールに不利。
そんな彼のアリバイを証明してくれるのはクリスティーネだけなのだが、家族の証言と言うこともあってウィルフリッドは彼女の出廷を見合わせる。
ところが、愛妻は検察側の証人として出廷し、あろうことか夫に不利な証言を始めてしまうのです。
これは一体どういうことか、事件の真相はどこにあるのか?

惹き込まれた!
法廷ドラマってやっぱり面白い。
百戦錬磨の敏腕弁護士・ウィルフリッドの采配も見事。
心理的に揺さぶりをかけるのが上手い。
裁判を通して明らかになるヴォールとクリスティーネ夫婦の知られざる一面。
分かりそうで分からないモヤモヤの向こうにある真実に振り回されました~。
最後の最後まで、気を抜けなかったです。

マレーネ・デートリッヒって名前だけは知っていたけど、映画を観るのは初めて。
個性的な魅力がある人ですね。
一見、冷めているけど内にものすごい情熱を秘めた女性を熱演でした、脚線美もお見事^^

ウィルフリッド卿と付き添い看護師のやり取りが、この作品にコミカルなエッセンスを加えていました。
・・・と言ってもずっと、うるさいオバサンだな~、なんて思ってたんですが(スミマセン^^;)
ラストでは、ウィルフリッドの一番の右腕なのはこの看護師だったんだ!と気付かされて妙に微笑ましかったし、ちょっと救われた気分になったかも。

エンドロールが流れる中、“この映画をまだご覧になってない方のために、ラストは話さないで下さい。”というお願いが流れてビックリ!
そんな「シックスセンス」みたいな事、1957年からやってたんですね~!

WITNESS FOR THE PROSECUTION  (1957)
 監督 ビリー・ワイルダー
 タイロン・パワー マレーネ・デートリッヒ チャールズ・ロートン
 エルザ・ランチェスター ジョン・ウィリアムス ヘンリー・ダニエル
 イアン・ウォルフ ユーナ・オコナー トリン・サッチャー
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サロゲート [映画 *さ]


サロゲート [DVD]
「サロゲート」、観ました。

人間の社会生活を代行してくれるロボット“サロゲート”が普及した近未来。
万が一、サロゲートに不測の事態が起こった場合、即座に接続は解除されリモートコントロールしている持ち主には危険は及ばない、という万全の保証が謳い文句。
その上、自分の気に入った美しい容姿のサロゲートを選べるのだ。
今ではこのロボットが、世界の大多数の人々に浸透してしまっていた。
そんなある日サロゲートが襲われ、安全なはずの持ち主まで死亡する事件が発生する。
FBIのグリアーは捜査に乗り出すのだが・・・。

グリアー捜査官はブルース・ウィリスなんですが、彼ももちろんサロゲートを使用してます。
フッサフサの金髪を頭の上に乗っけていて、お肌もツヤツヤ・・・かなり若めのに設定してるな^^;
しかしグリアーの場合、あくまでも自分自身の姿をサロゲートに投影しているからまだ分かり易い。
元の自分とは似ても似つかぬ美形サロゲート使用は当たり前、性別までもお好みで選べるわけだから、いったいどんな人が持ち主なのか、それが不明って結構怖い世の中だったり。
それでも、みんな平気でサロゲートを使っていられるのは、持ち主の安全が保証されているからでしょうね。
いざとなったら、自動的にサロゲートとの接続が切れちゃって、持ち主は自宅のベッドで目が覚めるのだから。
しかし、サロゲートと共に持ち主まで死に至らしめる武器を持った謎の男が現われ、安全神話は崩れてしまう。
一体誰が、何のためにこのような武器を作り出したのか?

こんな感じの近未来SFサスペンスなんですが、どうしちゃったんだろう~、私。
とにかく眠くてしょうがなかった!何故か観てる途中で寝てしまうんです、しかも同じトコで。
サロゲートが襲われる事件が起こって、さあブルース・ウィリスがサロゲートを作っている会社に聞き込みに行きましたよ、はい、博士が出てきました・・・ってこの場面で意識が無くなっちゃう^^;
それで次は戦場シーンの爆撃音が目覚まし効果となって、はたと目を覚ますんです。
“あ、寝ちゃってた~。巻き戻し、巻き戻し。”って博士が出て来た所まで戻すんだけど、はっと気付くとまた寝てる。
ざっと10回位は、それを繰り返した(汗)
面白かったら寝るはずないのに、つまり面白くないのか?とかそんな思いが渦巻いちゃって、どうにもこうにも今一つの鑑賞になってしまいました^^;スンマセンッ。
 
だからなのか、事件の謎が解明されて黒幕の正体が分かっても、ブルース・ウィリスが全人類を救っても、全然ピンと来ずにボーっとしたまま終了してしまった、アリャリャ~。
普段ならモヤモヤしてたら巻き戻して、納得できるようにもう1回観たりするんだけど、今回はもう気力が残ってなかった~(もう、巻き戻しヤダ!って^^;)。
こんな事、滅多に無いんだけど今回の鑑賞は妙に疲れてしまいました^^;

追記:DVDでも“巻き戻し”って言うのかな??≪(^△^;

SURROGATES  (2009)
 監督 ジョナサン・モストウ 
 ブルース・ウィリス ラダ・ミッチェル ロザムンド・パイク
 ジェームズ・クロムウェル ジャック・ノーズワージー ウィング・レイムス
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