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レギオン [映画 *ら]


レギオン コレクターズ・エディション [DVD]
「レギオン」、観ました。

神から見放された人類を襲うのは天使。
砂漠のど真ん中のダイナーを舞台にしたサスペンスアクション。


見渡す限り同じ景色が続く砂漠にポツンと存在するダイナー。
店主のボブは偏屈者で不機嫌、息子のジープはダイナーの隣にあるガレージで故障した客の車を修理していた。
コックのパーシーはフライパンを振り、ウエイトレスのチャーリーは身重の身体で煙草をふかす。
店内には数人の客、いつもと変わらない日常は一人の老婆の出現によって暗転する。
可愛いおばあちゃんに見えた老婆が、突如豹変しダイナーはパニック状態に陥る・・・。

神様がいよいよ人間を見放す時が来てしまったようです。
神から遣わされた天使達にとり憑かれた人間は凶暴化、そしてダイナーを襲い始めます。
そんな中、1人の男が救世主の如く現われる。
彼こそ大天使・ミカエル、神に背き人間側に立って戦うことを決意したその人だった。

こうやって書いているととっても壮大な世界観に思えますが、スケール的にはそれ程の物を感じないかもしれません。
なんせ舞台となるのはこじんまりとしたダイナーと、その前の駐車スペースが殆ど。
全世界を襲った未曾有の出来事であるはずなのですが、この場所以外は描かれていないのでその実感は湧きません。
登場人物であるダイナーの面々が事態が飲み込めずにいるのは、勿論言うまでもありません。
通常から陸の孤島状態のこのダイナーが外界との繋がりを感じることができるのは、テレビやラジオの放送だったり、電話だったり。
時々訪れるお客さんとの世間話も入りますよね。
それらの通信が途絶え、電気の供給が絶たれ、おかしな老婆が現われても、彼らには何が起こっているのか理解できない。
挙句、天使だという男が現われ、世界の終わりを告げられる・・・。

こういう世間と隔絶されたシチュエーション、というのは私の好みであります。
ダイナーの人たちが知り得ない他の地域のパニック描写は一切省き、彼らの周りのミニマムな世界のみを見せていく・・・っていうのは個人的には面白かったです~。
「ミスト」なんかもそうだったと思うし。)

でもまあ、この世の終焉って言う危機感はあんまり感じられなかったのは事実かな。
それもこれも、とり憑かれてしまった人たちが怖いんは怖いんだけど、若干違うテイストが混じってたせいではなかろか?
だって、7:3くらいの割合で“笑い”が混入してましたよね、絶対!
アイスクリームメンなんて、こっちが“ガックーン”となってしまいそうでしたもん^^;
役者さんたちは皆、結構シリアスな演技をしていたので、このギャップが堪りませんでした。
この作品がB級だと云われる所以も、この辺にあるんでしょうな~、おそらく。
(最後は思いっきり駆け足だったし・・・だって100分しかないから>▽<)

・・・でも、私、嫌いじゃなかったですけどねっb(^^

LEGION  (2010)
 監督 スコット・スチュワート
 ポール・ベタニー ルーカス・ブラック タイリース・ギブソン
 エイドリアンヌ・パリッキ チャールズ・S・ダットン ジョン・テニー
 ケヴィン・デュラント ウィラ・ホランド ケイト・ウォルシュ デニス・クエイド
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