ゴッドファーザー [映画 *か]
「ゴッドファーザー」、観ました。
フランシス・フォード・コッポラ監督によって描かれた、マフィアの世界。
3部作からなる一大叙事詩の第1作目にあたる。
傑作として語られることの多い本作。
実は、まだ1度も観た事がありませんでした。
マフィア物というと、血なまぐさい抗争シーンなどを想像してしまい、避けがちな所が無きにしも非ず。
しかし今回は、なんと3部作が立て続けにハイビジョン放送されたので、この機会にと録画して観賞しました。
物語は薄暗い部屋で、ドン・コルレオーネが客人を前にしている場面から始まります。
客人は自分の娘が受けた仕打ちを切々と語り、その報復をコルレオーネに懇願するのです。
それをジッと聞き入りながら、コルレオーネは冷静沈着な声で客人に話しかける。
ドンを演じるマーロン・ブランドが口を開いた途端、頂点に立つ者のオーラをビリリと感じました。
その貫禄と醸し出る威圧感は、半端ではありません。
コルレオーネの権力にすがる者に対して、友人とみなした相手には手を差し伸べる彼。
この時もコルレオーネは客人の頼みを聞き入れます。
そして場面はガラリと変わり、明るい日差しの庭園、そこには音楽が流れ歓喜の声があがる。
彼の一人娘の結婚式が執り行われ、賑やかに溢れかえる人々。
このシーンを使い、主だったファミリーの主要人物たちが紹介される構成になっています。
彼の3人の息子、血の繋がないもう一人の息子、腹心たち・・・。
シチリアから移住してきた一家は、イタリアの眩しい太陽を思わせる様な音楽を奏で、歌い踊る。
やがて幕を開けるであろう激しい抗争の前、束の間の宴・・・って感じですかね~><ブルブル。
(この後、“馬”にはビックリしたさ~、ぎゃーっ。)
NYのマフィアの頂点として君臨してきたコルレオーネの元に、新たなビジネスの話を持ちかけた男。
この男が火種となり、ファミリーはかつて経験した事がないほど、激しい抗争の中に身を置くことになります。
そしてその際、思っても見なかった働きをしたのが三男のマイケル。
彼は兄弟の中で唯一、普通の暮らしをしていて、ドン・コルレオーネもマイケルが堅気でいる事を望んでいたのですが。
しかし、皮肉にも今回の抗争によって、マイケルがコルレオーネの後継者としての資質を持っていることが、誰の目にも明らかになっていくのです。
マイケルを演じたアル・パチーノが若い!(当たり前だけど^^。ダイアン・キートンも若っ)
短気な長男、影の薄い次男に比べたら、格段に出来る感が漂ってました~。
(それでも最初のヤマ場のレストランのトイレでは、ヒヤヒヤさせられた!)
“タラリラリラリ ラリラリラ~♪”
知らない人は居ないのではないか?と思える、有名なテーマソング。
劇中、ファミリーの故郷であるシチリアの地を映し出しながら、あの音楽が流れます。
今まで思ったことは無かったのですが、その時、この曲がなんとシチリアらしい音色なのかと改めて気が付きました。
故郷を後にし、見知らぬ土地へと旅立っていったファミリーたちの、望郷の想いが込められているように感じたのです。
そして、名作には名曲が付き物なのだと、またしても思い知らされました^^
痛そうな場面も一杯あったけど、印象的なシーンも沢山の映画でした。
最初のシーンもそうだし、シチリアの場面もそうだし、ラストの銃撃なんかも。
でも、私が一番印象に残ったのは、ドン・コルレオーネが孫と畑で遊んであげるシーンかな~。
ドンも孫の前では普通のおじいちゃん。
微笑ましいシーンでありながらも、それだけでは済まないのではないかと、落ち着かなさも感じていたのです。
私にはこの一連の場面が、何故か心に焼き付いてしまいました。
ひとつの時代の幕切れと共に、新たな時代の幕が開ける。
世の常である世代交代は、この作品の中にも当てはまる。
かくして、新しいドンとなったマイケルの今後は、次回作で見ることができるのでしょう。
THE GODFATHER (1972)
監督 フランシス・フォード・コッポラ
マーロン・ブランド アル・パチーノ ジェームズ・カーン
ジョン・カザール ロバート・デュヴァル ダイアン・キートン
リチャード・カステラーノ タリア・シャイア アレックス・ロッコ
こんにちはぁ(^^)/
人間くさいマフィアを描いた最初の作品かも
しれませんね。このあとテレビドラマでも
ごく普通のマフィアの家族の話とかを見たりして、
急に近しく(オイオイ)感じるようになりました。(^_^;)
by よーじっく (2010-01-11 11:45)
なんと! てくてくさんがゴットファーザーを観ていなかっただなんて!
超ビックリしました^^
そんなわたくしも、じつは一話も観ておりません(汗)
アルパチーノ → ゴットファーザーというイメージがあるのですが、
一度もこの映画を観ていないのに、そういうイメージがつくのですから
不思議なものです^^;
by てぷこだん (2010-01-11 12:19)
わたしも観ていない一人です><;
テレビで何度か放送されているのをチラチラ程度で・・・
マフィア物は怖いのですよね@@;
有名なテーマソングも暴走族しか浮かばない始末・・・
by Betty (2010-01-11 18:29)
名作は色褪せませんね。
>アル・パチーノが若い
D・キートンもJ・カーンもR・デュバルも今だ現役で活躍しているのが凄いです。
by hash (2010-01-11 21:39)
takemoviesさん。
こんばんは^^
いつもnice!をありがとうございます。
xml_xslさん。
こんばんは^^
いつもnice!をありがとうございます。
よーじっくさん。
こんばんは^^
人間くさい部分を描いていましたね~。
孫とのシーンもそれに当てはまると思います。
それでいてとても重厚で、見ごたえのある作品でした。
nice!&コメント、ありがとうございます。
てぷこだんさん。
こんばんは^^
観てないんですよ~。
結構、有名どころで観てない作品がいっぱいあるんですよ~。
この作品は苦手ジャンルだったので
今まで観てませんでした^^
観てなくても強烈なイメージを与える作品ですよね!
nice!&コメント、ありがとうございます。
Bettyさん。
こんにちは^^
苦手なジャンルという事で、
ちょっと敬遠していたんですよね~。
でも、いい機会で観る事ができそうです。
(長いので、続きは休みの前に観ます^^;)
あのテーマソングは私も暴走族のイメージでした。
でも、本編を観るとやっぱり映画の為の音楽!って感じですよ^^
nice!&コメント、ありがとうございます。
トメサンさん。
こんばんは^^
いつもnice!をありがとうございます。
hashさん。
こんばんは^^
色褪せませんよね~。
名作と言われるものに触れるたびに、
感じることですね^^
今も現役の方々の若い頃を見られるのも、
儲けものって気がしますよね^^
nice!&コメント、ありがとうございます。
soneさん。
こんばんは^^
いつもnice!をありがとうございます。
おぉ!次郎さん。
こんばんは^^
いつもnice!をありがとうございます。
by てくてく (2010-01-12 22:06)
この映画の“マイケル”役でのアル・パチーノは有能なマフィアでした。『フェイク』の“レフティ”役でのアル・パチーノは不器用なマフィアでした。どちらのアル・パチーノも家族への愛情を深く感じる演技でした。
by おぉ!次郎 (2010-01-12 22:40)
おぉ!次郎さん。
こんにちは^^
最初はファミリーと距離を置こうとしていたマイケルが、
逆らえない運命であるかのように
マフィアのボスへと登っていく所の演技も凄かったです。
次回作から彼がどうなっていくのかも、気になります^^
コメント、ありがとうございます。
by てくてく (2010-01-16 08:18)
こんにちは、
ゴッドファーザー 名作ですね
ところで、米国マフィア物の基礎知識が
「モブスターズ/青春の群像」です
(引用)
実在の4人のギャングの若き日の抗争と青春を描いた青春ギャング映画。
ルチアーノ、シーゲル、ランスキー、コステロは後に全米に名を馳せる大物ギャングの若き日の姿である。
(引用終わり:Wikipedia)
ルチアーノ(コーサ・ノストラ)幹部が「ゴッド・ファーザー」の原型に
どうやらなっているので、もし、ご覧になっていなければ、お勧めです。
by heibay (2010-02-01 18:37)
heidayさん。
はじめまして、こんばんは^^
「モブスターズ/青春の群像」という作品ですね。
観た事がないです。
アドバイスをありがとうございました。
参考にさせて頂きます^^
コメントをありがとうございます。
by てくてく (2010-02-02 01:27)
てくてくさーん
ゴッドファーザー、名作ですよねー。
私も死亡の畑で孫とあそぶ演技のシーンに
すごさを感じました。
あとは、アルパチーノの変化の演技ですね。
見事にゴッドファーザーになっていきました。
ps、レポメン
私は面白かったですから。(笑)
でも、多分てくてくさんと私は感動のツボが違うかもー!!
by コッスン (2010-07-13 19:59)
コッスンさん。
こんにちは^^
名作と言われる作品は、
観てみるとやっぱり納得するものがありますね。
本作もそんな1本でした。
アル・パチーノの演技も流石。
「レポゼッション・メン」、
私はまだ観てないので何とも言えないのですが、
ジュード・ロウなのでDVDが出たら観ます^^
nice!&コメント、ありがとうございます。
by てくてく (2010-07-17 17:46)