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心の旅 [映画 *か]

心の旅 「心の旅」、観ました。

敏腕弁護士ヘンリーはその手腕を発揮し裁判に勝ち続けていた。
妻と娘と高級マンションに暮らし、絵に描いような成功を収めていたのですが・・・。
ある日買い物に出かけた店で、運悪く居合わせた強盗に頭を撃たれた事により全ての記憶を失ってしまう。

この映画が公開された当時、映画館に観に行きました。
“いい話だった”と記憶してはいるのですが、あんまりしっかりは覚えていないものですね。
TSUTAYA・DISCASで、レンタル候補作をカチカチと探している時に目に留まったので、もう一回みてみようかなぁ・・、とリストに入れておいたら送られてきました。

記憶をなくしてしまったヘンリーの、家族の存在すら覚えていない様子に妻は戸惑いショックを受けます。
ヘンリーであってヘンリーでない、以前とはまったく違って子供のようになってしまった夫と接するうちに、二人は新たな関係を築き始めて行きます。
それは娘にとっても同じでした。

実は昔のヘンリーは、強引とも言えるやり口で裁判を推し進めてきました。
大手の弁護士事務所に席を置き、そこで出世頭として一目置かれる存在であった彼は大きな力を持ち、弱者を踏みにじるようなやり方で登りつめてきた冷徹な男だったのです。
娘との接し方も高圧的で、子供に理解できないような理屈で押さえつける、おそらく夫婦の関係もさして変わりなかったのかもしれません。
そんな過去の自分と対峙し、まるで見知らぬ誰かのような自身に驚くヘンリー。
以前の自分がふりかざした正義と、今の自分の思う正義はまったく異なってしまった。

ヘンリーにとって一番大切なものは何なのか。
図らずも不幸な事故にあった彼ですが、そこから新しい自分に生まれ変わる事ができた。
彼が変わることにより、周りも変わっていく。
それは良くも悪くもだけど・・・。
でも娘と接する目線が同じになって、子供らしい生き生きとした表情になっていく所がなにより。
これからはどう生きていくのか、ヘンリーにははっきり分かったのです。

作品としては地味めかもしれません。
みていて何となく先の展開も読めてしまうかも。
それでも何年経とうと変わらないテーマが描かれていると思います。
最後にしみじみ幸せを噛み締めることが出来る、なかなか良作でした。
“良かった”と思っていた感想は正しかったかな。
こんな風に昔みた映画をもう一度見直すのもいいものですね。
当時二十歳過ぎ(←ちょっと濁す(笑))だった私も、妻になり母になりました^^
時の流れは早いですね~。
映画の感想とそれてしまいました・・・。

<DVDで鑑賞>

REGARDING HENRY  (1991)
 監督 マイク・ニコルズ
 ハリソン・フォード アネット・ベニング


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てくてくさん、私と同じ位の年かも…。←あえて濁しているのに、こんなこと言ってすみません(笑)。
自分のおかれている状況によって、あるいは年齢によって、同じ映画でも観る視点が変わってきますよね。
やはり子供を持つと、母親目線になり、子供のことがどう描かれているかが気になってしまいます。
しかし、↑ハリソン・フォードも若いですねー。
by (2008-02-20 11:36) 

ハリソン・フォードのイメージと違った作品ですね
強盗に撃たれ記憶も無くした男の「目線」で事件の前と後での、
家族も含めた変化を取り扱っている話ですか?
ハリソン・フォードの違った一面が見られそうな作品ですね!

TSUTAYA・DISCASはとても便利ですね
私も利用しようかしら^^
by (2008-02-20 15:25) 

てくてく

OKAYUさん。
フフフ、OKAYUさん同年代ですか?うれし~^^
いつの間にやら(笑)30代も終盤になってしまいました。
テレビや映画をみている時、「この人老けたなーっ」なんて言ってますが、
「お前もなっっ!」ってあちこちからツッコミが入りそうです。
冗談はさておき^^私も母親目線でみてしまい、
始めは無表情だった娘が子供らしい表情をみせる所が嬉しかったです。
nice!&コメント、ありがとうございます。

Bettyさん。
ハリソン・フォード、歳をとってもアクション頑張ってますよね!
この作品ではアクションは封印してます^^
事件の後の方に重点を置いていると思います。
ヘンリーと家族の再生を描いたヒューマンドラマです。
TSUTAYA・DISCUS、お家に届いて返却はポストなので楽ですよ。
でも、人気集中作は待たなきゃいけないかも。
私は待ちきれず、結局近くのTSUTAYAに行ったりしてます^^;
nice!&コメント、ありがとうございます。
by てくてく (2008-02-20 17:53) 

hash

こんばんは。
私も以前に観た憶えがあります。
食卓でジュースをこぼし、怒られると思って謝る娘に対し、H・フォードがわざとジュースをこぼしてみせるシーンがありますよね。
ラストがどうなったかなど、詳細は憶えていないのですが、ここはいいシーンだったなと何故か憶えています。
>昔みた映画をもう一度見直すのもいいものですね
同感です。
by hash (2008-02-21 23:24) 

てくてく

hashさん。
ありました、そのシーン。
以前の父親との違いに娘をはじめ、妻もメイドさんもポカン・・・。
娘との距離の縮まる第一歩ですよね。
昔みた映画とはいっても、なかなか覚えていないものですね。
こんな感じだった・・・ぐらいの記憶しかなかったです。
もう一度現在の自分の目で楽しむのもいいものでした。
nice!&コメント、ありがとうございます。
by てくてく (2008-02-22 00:14) 

Morimo

心の旅と聞くと、チューリップの名曲を思い出すのは、私が親父だからでしょうか?いい映画のようですね。機会があれば見てみますね。
by Morimo (2008-02-24 20:34) 

てくてく

Morimoさん。
チューリップの「心の旅」、名曲ですよね!
私は吉田栄作が歌ってたな~、なんて思い出しました^^
地味な映画なんですけど、いい気持ちで終われます。
nice!&コメント、ありがとうございます。
by てくてく (2008-02-24 22:13) 

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