ゴッドファーザー PARTⅡ

「ゴッドファーザー PARTⅡ」、観ました。

父の亡き後、コルレオーネファミリーのドンとなった息子のマイケル。
変わり行く時代の中で、ファミリー継続の困難さを噛みしめつつあった。
また、幼い頃に移民としてアメリカにやって来たビト・コルレオーネが、ファミリーを築き上げていく姿も描く。
「ゴッドファーザー」シリーズ第二弾。

以前に「ゴッドファーザー」を観てから、ずいぶん時間が経過してしまいました。
長尺なので続きは“休みの前夜に観よう！”なんて思いつつ、いざ休みの前になると外出やら宿題やらで、なかなか手につかなかったけれど、先日の祝日の前夜、やっと観ることが出来ました～＾＾
（しかも、夜中の１時過ぎにスタート。「PARTⅡ」が一番長いんですよね、２００分です！！
観終わったらもう、朝って感じでした。そのままゴミ出しにも行ったし・・・＾＾；
祝日は寝過ごしちゃって、ゴミを出し損ねる事が多いので、何気にありがたかった、かも・笑）

なんて、関係のない話から始まっちゃいましたが、尺の長さは余り気にならなかったです。
私的には、「PARTⅠ」よりもこの「PARTⅡ」の方が面白いと感じました。
前作でドン・コルレオーネの跡を継ぎ、マフィアとなった三男・マイケルが、ファミリーの存続と拡大のために冷徹さを増して行く姿を描きます。
それと平行して、今は亡きドン・コルレオーネがどのようにしてファミリーを築き上げて来たのかを、少年時代から遡って語っていく・・・という２大柱で構成された映画になっています。

どちらかと言うと、本筋であるマイケルの話よりもドンの生い立ちのパートの方が面白かったんです。
故郷のシチリアを追われるようにしてアメリカに渡った少年が、貧しい暮らしの中から生きる術を見出していく。
若い頃のドンをロバート・デ・ニーロが演じているのですが、変にギラギラとしているんじゃなくて、どっちかと言うと飄々とした雰囲気なんですよね。
奥さん、子供を大事にするし、そんなところもファミリーの拡大へと繋がっているんでしょうね。
それでいて、やるときはやる。だから、仲間にも一目置かれる。
イタリア移民で溢れる街で、人々の困り事を解決しながら力をつけていく。
勢いのある時代に後押しされるように、事業を拡大していったのだろうと思われます。

一方、マイケルは人が変わったように冷徹で切れ者のドンとして、ファミリーの頂点に君臨している。
考えてみたら、父の時代からの側近は年齢も上だし、なによりドンと共に生きてきた訳ですものね。
父と比べられることも多いだろうし、若いからと言っても隙は見せたくないだろうし。
実力の差は歴然とはいえ、兄を差し置いているのも事実。
そして一番のプレッシャーは、やっぱり父親の存在。
マイケルは有無を言わさない鋭さを身に纏い、ドンとして生きていくしかない。
その生き方が妻との間にも、溝を広げていってしまう。

上り調子に勢いをつけて行くかつてのドン・コルレオーネと、徐々に下降線を辿り岐路に立つドン・マイケルとを、対比させながら見せていく構成は、時間を感じさせずに物語に引き込まれた～、上手い。
それにしても、裏切りは決して許さない、復讐は必ず実行する、といった所は見ていて気持ちが沈みました。
みぞおちの辺りがズーンと重くなると言うか・・・。
でも、「PARTⅢ」も観ますね＾＾

ＴＨＥ　ＧＯＤＦＡＴＨＥＲ：ＰＡＲＴⅡ　　（1974）
　監督　フランシス・フォード・コッポラ
　アル・パチーノ　ロバート・デュヴァル　ロバート・デ・ニーロ
　ダイアン・キートン　ジョン・カザール　タリア・シャイア

コメント 10

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私も２の方が面白いくらいだと思いました。
３は見ていないのですが、、
ジョン・カザールが好きだったのですが、若くして亡くなってしまったのが残念。
あとロバート・デュヴァルが渋いです。

by きさ (2010-02-13 18:50) 

shinさん。
こんにちは＾＾
いつもnice！をありがとうございます。

ますさん。
こんにちは＾＾
いつもnice！をありがとうございます。

takemoviesさん。
こんにちは＾＾
いつもnice！をありがとうございます。

きささん。
こんにちは＾＾
本作のほうが面白かったです。
２つの話を上手く見せていて、
長い時間でも飽きずに観ることができました。
フレド役の方、早くに亡くなったのですね。
マイケルの影に隠れてしまって鬱屈を抱えた次男を
印象的に演じていました。
nice！＆コメント、ありがとうございます。

トメサンさん。
こんにちは＾＾
いつもnice！をありがとうございます。
by てくてく (2010-02-14 10:29) 

脇役好きとしてはカザールの役は印象でした。
あと「狼たちの午後」でもアル・パチーノと組んで印象的でした。
「ディア・ハンター」が遺作になりますが、３にも出演しているのは生前の映像でしょうね。
　
by きさ (2010-02-14 11:37) 

　何度も観ましたが、良いです。アル・パチーノ扮する主人公が家族やファミリーを大切にするぶん、マフィアの仕事で大きなリスクを生む悲しさが印象に残りました。

by おぉ！次郎 (2010-02-14 14:39) 

こんばんはぁ(^^)/

私も２作目のほうが、さらに面白いと思いました。
しっかり創られていて、迫力やストーリー展開の
練られ方も素晴らしいですね。
by よーじっく (2010-02-14 20:30) 

きささん。
こんばんは＾＾
ご紹介の2本も未見です～。
まだまだ、観てない作品の多さに、
しみじみ映画の奥深さを感じます＾＾
同時にワクワクもします～。
いつもコメントをありがとうございます。

おぉ！次郎さん。
こんばんは＾＾
特にマイケルの夫婦の溝が深まるところは
観ていて痛々しかったです。
「ＰＡＲＴⅠ」と比べると
ダイアン・レインの醒め方とやつれ方が・・・。
nice！＆コメント、ありがとうございます。

よーじっくさん。
こんばんは＾＾
ストーリーの２部構成が効いていたと思います。
対比して見せる所なんかも良かったですね。
飽きずに観ることができました～。
nice！＆コメント、ありがとうございます。

てぷこだんさん。
こんばんは＾＾
いつもniceをありがとうございます。
by てくてく (2010-02-15 22:19) 

続編の鏡のような作品ですね。

＞２大柱で構成
こういうスタイルは本作が初めてなのかどうかは定かでないですが、後の映画に大きな影響を与えたのは確かだと思います。

＞ロバート・デ・ニーロ
最近、彼の映画が日本に来ないのが残念です。
by hash (2010-02-16 01:07) 

クマさん。
はじめまして、こんばんは＾＾
nice！をありがとうございます。

hashさん。
こんばんは＾＾
続編で前の作品を超えるって、
これがなかなか難しいことですもんね～。
ほんとに続編の鏡ですね＾＾
ロバート・デ・ニーロ。
「スターダスト」の女装以来だったかもしれないです＾＾；
nice！＆コメント、ありがとうございます。
by てくてく (2010-02-18 18:13) 

伝説のPARTⅡですね☆
生い立ちを丁寧に描いているのがポイントなのですね。
この作品のデ・ニーロは見たいと思っているのですが・・・
by Betty (2010-02-19 12:44) 

Bettyさん。
こんばんは＾＾
デ・ニーロ若い～。
当たり前なんですけどね・・・＾＾　
多分、Bettyさんもマフィアの容赦ない報復とか、
苦手でしょう？私もです＾＾；
でも、本作は最後まで観るつもりです。
nice！＆コメント、ありがとうございます。
by てくてく (2010-02-23 00:12)