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十二人の怒れる男 [映画 *数字・アルファベット]


十二人の怒れる男 [DVD]
「十二人の怒れる男」、観ました。

先日観賞した「その土曜日、7時58分」のシドニー・ルメット監督の1957年の作品。
父親を殺した罪で裁判に掛けられた17歳の少年。
事件は十二人の陪審員たちに委ねられ、有罪か無罪かが決められる。
全ての証拠は少年の有罪を裏付ける物ばかりで、陪審員たちの意見も有罪寄り。
そんな中、たった一人、少年の有罪に異議を唱える男がいた。
こうして、十二人の陪審員たちの熱く激しい討論が始まるのだった・・・。

引き込まれました~。
何とも言えない緊張感と、臨場感に溢れていて、自分もこの陪審員たちの白熱の討論の中に身を置いているような気分になっちゃいました。

狭い会議室はエアコンもなく、扇風機も壊れ、うだるような暑さに男たちは辟易としている。
誰もがこの事件は、少年の手により行われた物だと疑いもせず、早々に決定を下しかねない雰囲気の中。
1人の男が、みんなとは違った“無罪”の可能性を示唆します。
当初、圧倒的多数の前に不利に思えた男の意見が、議論を交わすうちにどんな状況になり、陪審員たちの心にどのような変化をもたらすのか・・・。
人を引き付ける題材だという事に加え、議論している中身も台詞と演出で非常に分かり易くなっていて、とても興味深く見る事が出来ました。

少年が犯人であるとするならば、それに伴って湧いてくる疑問を納得がいくまで突き詰める。
そうして導き出された答えは・・・。

人が人を裁くって難しいですね。色んな先入観や思い込みで、目の前が曇っちゃって真実がよく見えない、そんな姿もこの作品では描き出されていました。
そして同時に、陪審員たちの真摯な姿も描いていました。
随分前の映画ですが、現代でも全く色褪せることが無い。
幾ら古かろうが何だろうが、傑作というのは何時の時代にでもちゃんと通用するモノなんだと、思い知らされました^^

12 ANGRY MEN  (1957)
 監督 シドニー・ルメット
 ヘンリー・フォンダ マーティン・バルサム ジョン・フィードラー リー・J・コッブ
 E・G・マーシャル ジャック・クラグマン エドワード・ビンズ ジャック・ウォーデン
 ジョセフ・フィーニー エド・ベグリー ジョージ・ヴィスコヴェッグ ロバート・ウェッバー
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てくてく

konachanさん。
はじめまして、こんばんは^^
nice!をありがとうございます。

xml_xslさん。
こんばんは^^
いつもnice!をありがとうございます。

yuki999さん。
こんばんは^^
いつもnice!をありがとうございます。

takemoviesさん。
こんばんは^^
いつもnice!をありがとうございます。
by てくてく (2009-07-24 00:52) 

てぷこだん

日本でも陪審員制度が始まった?今、もし自分が陪審員に選ばれてしまったら、まずこういう裁判ものの映画を観まくるかもしれません(笑)
人の先入観ほどこわいものはないですよね!?
もし本当に罪を犯していない被告人だったら報われないですもんね。
by てぷこだん (2009-07-24 08:47) 

虹子

これは高校生か学生の時に観ました。
最初は古っ!!って思いましたが
みるみる引き込まれたのを覚えてます。
人生観変えたといったら大げさだけど、
結構衝撃を受けた作品でした(若かったし)
「子供と観る名画シリーズ」に入れたいけど、中学2年じゃ
ちょっとまだ難しい(orもったいない!?)かしら。
by 虹子 (2009-07-24 22:08) 

てくてく

きささん。
おはようございます^^
いつもnice!をありがとうございます。

てぷこだんさん。
おはようございます^^
今まではアメリカの裁判物を見たりしても
“一般の人も裁判に参加するんだ~、すごいな~”
なんて思ってましたが、
日本でも裁判員制度が始まりましたもんね。
今までよりは身近に感じながら観ました~。
nice!&コメント、ありがとうございます。

虹子さん。
おはようございます^^
ほんとに引き込まれましたよね~。
古いものでも良いものはちゃんと通用するんだなぁ、と
感心してしまいました^^
私もこの作品は、子供にも見せたいな、と思いました。
まだちょっと早いかな??
でも、いずれ一緒に観たい映画ですよね^^
nice!&コメント、ありがとうございます。

エイジさん。
おはようございます^^
いつもnice!をありがとうございます。
by てくてく (2009-07-26 04:56) 

てくてく

c_yuhkiさん。
こんばんは^^
いつもnice!をありがとうございます。

U3さん。
こんばんは^^
いつもnice!をありがとうございます。

花乃子さん。
こんばんは^^
いつもnice!をありがとうございます。
by てくてく (2009-07-27 00:37) 

hash

こんばんは。
裁判員制度が始まっただけに、この手の陪審員ものを観ておくと、勉強になりかもしれませんね。^^
それにしても、50年以上の前の作品ということは、S・ルメットの監督歴も相当長いですね。
by hash (2009-07-27 22:02) 

おぉ!次郎

 ビリー・ワイルダー監督のシチュエーションを限定した演出などが好きなのですが、この映画はとてもシチュエーションが限定され、楽しめました。
by おぉ!次郎 (2009-07-29 05:23) 

てくてく

トムさん。
こんばんは^^
いつもnice!をありがとうございます。

hashさん。
こんばんは^^
そうだ!50年前って事は・・・。
この作品をいくつで撮ったのでしょう?
そしてこの前の作品「その土曜日、・・・」はいくつだったの・・・?
とにかく幾つになっても、衰えない方だと言う事は分かりましたね^^
nice!&コメント、ありがとうございます。

おぉ!次郎さん。
こんばんは^^
ほとんど会議室の中。
シチュエーションの限定された密室劇でした。
だからこそ、手腕が問われると言うか・・・。
見事な面白さでした^^
nice!&コメント、ありがとうございます。
by てくてく (2009-07-30 00:20) 

てくてく

me-coさん。
はじめまして、こんにちは^^
nice!をありがとうございます。

Morimoさん。
こんにちは^^
いつもnice!をありがとうございます。
by てくてく (2009-08-07 08:21) 

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