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30デイズ・ナイト [映画 *数字・アルファベット]


30デイズ・ナイト プレミアム・エディション [DVD]
「30デイズ・ナイト」、観ました。

30日間太陽が昇らない極夜のアラスカに現われたヴァンパイア集団と住民たちの死闘を描く。

近頃ちょこちょことお目に掛かることが多くなってきたヴァンパイア物。
しかし本作は女子高生との甘いロマンス系ではなく、血に飢えたヴァンパイアが人間たちを次々に襲う恐ろし系。
製作にはサム・ライミの名前も。

アラスカ州バローは極夜の前日を向かえた。
30日のあいだ夜に包まれるバローを抜け出し、トロントで過ごす住人たちを乗せた最終の飛行機が出発すると、いよいよ太陽が沈み始める。
町に残った住人達は、長い夜そして深い雪と付き合いながら夜明けが来るのを待つのだ。
そんな折、飼い犬が殺されたり携帯電話が焼かれる出来事が起きる。
保安官のエバンは何やら不穏な空気を感じるのだが・・・。

陽の光が届かない孤立した町に、続々と姿を現すヴァンパイアたち。
主電源であるモーターも切られ、電気が通らなくなった闇の中、超人的な身体能力をもったヴァンパイアが人々を襲う映像は凍りました。
映像的にも色味を抑えた青白いトーン、町を俯瞰で捉えたシーンは寒々しく、惨さが伝わってきた。
こんな中では30日間、果たして人間が生き延びれるのか?疑問。

保安官のエバンは弟や奥さん(だったんですね、恋人かと思ってた)を含む数人の住民と共に、屋根裏部屋に身を潜めてヴェンパイアの目をごまかす事に成功するんです。
しかし高度な知能を持つ彼らは罠を仕掛けたりなんかして、住民を翻弄するのだった!
生き残りたかったら絶対に動かない方がいいと思う。
とりあえず安全そうな時を見計らって食料だけは確保して、あとは息を潜めて時を待つ。
でも動いちゃうんだよね~、絶対!出て行っちゃうんだもんなぁ、やっぱ。
出て行かなきゃ新たな展開も起きないし、映画として成り立たないからしょうがないんだけどっ(笑)ププッ。
エバンたちが“安全だから”と言って目指している場所がそれ程安全とも思えなかったし、ウロウロする方がよっぽどリスクが高い気がした^^;

そうは言ってもハラハラしましたよ~、かなり><;
つっこみ所はさて置いて、なかなか緊張感のある作品でした。
そして結構にグロいシーンもありまして、ピリピリと痛さを刺激する作品でもありました。
難なのはずっと夜の場面の連続なので、30日間という時間の長さをあんまり実感出来ない点かな。
時々“何日目”とかテロップが出るけど、あの状況で生き残るのに長いスパンは無理な気がする、せいぜい1週間くらいが実感を持たせられるラインだとは思う。

最初に町に訪れた謎の流れ者、この男がインパクトのある役者さんで、“待てよ、どっかで見たぞ~”と考えて思い当たりました。
「3時10分、決断のとき」でラッセル・クロウを崇拝する部下・チャーリーを演じたベン・フォスター!
今回もかなり迫真の演技。
なんだか良く解らない男だったのですが、明るい内に携帯を焼いたり犬を殺したりしてヴァンパイアの手助けをしたのがあいつだったって事ですね?

あと、この映画を観た真の目的はジョシュだったのですが^^*、途中の血しぶきシーンはさて置き、ラストにかけては(あんな姿になっちゃったけど^^;)切なかったですよね~。
彼はやっぱり母性本能を擽るし、最後のキスシーンはグッと来ました。
個人的にはあのシリーズよりずっと切なかった、なんて言ったら怒られる^^?

・・・で、この作品の監督さん、あのシリーズ最新作「エクリプス/トワイライト・サーガ」の監督でもあるんですね!へぇ~。へぇ~。

30 DAYS OF NIGHT  (2007)
 監督 デヴィッド・スレイド
 ジョシュ・ハートネット メリッサ・ジョージ ダニー・ヒューストン
 ベン・フォスター マーク・ブーン・ジュニア マーク・レンドール
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SP 野望篇 [映画 *数字・アルファベット]


『SP 野望篇』オリジナルサウンド・トラック
「SP 野望篇」、観ました。

テレビドラマ「SP(エスピー)」の劇場版。
「野望篇」と「革命篇」の2部構成、「革命篇」は2011年春、公開。

はっきり言ってテレビシリーズ、観てませんっ^^;
劇場版も観に行く予定にはしてなかったのですが、何故か娘が熱望したため、昨日のレディスDayに出掛けて来ました。
娘もドラマ、観てないし・・・ストーリー解からんかもよ~、と何度も確認したんだけど、どうしても観たかったらしい。
学校で話題になってたのかな?^^

何のことは無い!
お母さん、岡田君に釘付けでした(笑)
カッコいい~、あんなに激しいアクションを見せるドラマだったんですね、知らなかった。
岡田君もめちゃくちゃアクション上手じゃないですかっ!
ファンの方は既に周知の事実だろうし、今更何言ってんの?って感じかもしれませんが、まったく存じ上げなかったので素直に驚いたし、良いもの見せてもらった~って感じ。
完璧に娘よりも食い入ってました、ププッ(^^:

ストーリーの方はついて行けなくも無かったです。
何となくこんな感じかな~、って予想しながら。
娘はまだまだ、ある程度予測を立てながら物語を観る、とか行間を読む・・・みたいなのは苦手だろうから、ちと難しかったとは思ったけど。
案の定、派手なアクションシーンは集中してたけど、真ん中くらいは弛んでましたね^^;
しかし、これは致し方無いです。(なんせテレビシリーズ観てないし)

ところで、井上君と尾形さんの因縁とも言える関係性が非常に気になりました。
幼少時代の事件とか。
互いに確執を抱えた間柄のようですが、その辺りもテレビシリーズを観ればよく解るんでしょうか?
やっぱり、観るべき?!

警護対象者を守るSPの機敏な動きも良かった。
米ドラマのように直ぐに銃撃戦っていう事にはならずに、本当に身体を張った攻撃術というか護身術というか。
接近戦でのアクションも見応えありました。
岡田君が警棒(て言うのかな)をシャキーンと出す場面がテンション上がった^^

もちろん、続きも観に行くよねっ、と娘に念押しした母であったのでした。

SP 野望篇  (2010)
 監督 波多野貴文
 岡田准一 堤真一 真木よう子 松尾諭 神尾祐
 野間口徹 丸山智己 堀部圭亮 古山憲太郎
 伊達暁 山本圭 香川照之
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(500)日のサマー [映画 *数字・アルファベット]


(500)日のサマー [DVD]
「(500)日のサマー」、観ました。

運命の恋を信じる男・トムが魅力的な女性に一目惚れ。
彼女の名前はサマー、恋というモノに夢も希望も感じていない現実派。
サマーと過ごした500日間をトムの視点で振り返る、ちょっとほろ苦いラブストーリー。

「スター・ウォーズ」シリーズも新三部作を鑑賞したところでちょっと中休み。
と言うのも、どうしてもこの作品が観たかった!
何故ならば、先日鑑賞「インセプション」で目がハートになりながら声援を送ったジョセフ・ゴードン=レヴィットが主演を努めるラブストーリーだから。
公開されていた時から、おしゃれで可愛ゲな雰囲気がナニゲに気になってはいたけれど、近場ではもちろん(^^;)公開されずじまい。
だから今回は、超~期待を膨らませつつ鑑賞しましたです、ハイ^^

そして結果から言うと、大、大、大好きです~、この映画^^
とってもお気に入りの1本になりました!

小さい頃から運命の人との出会いを信じ、その出会いを待っていたトムは、職場の新人・サマーに一目惚れしてしまう。
魅力的な彼女を気にしながらも、独りよがりで悶々とするトム。
そんなある日、2人だけのエレベーターの中で、好きなバンドの話をした事をきっかけにして恋は動き出す。
トムはサマーに夢中、彼女と過ごす毎日はかつて無いほど輝きはじめる。
けれど、サマーは恋というものを信じて無いことをきっぱりと公言するタイプ。
サマーもトムを好きではいたけれど、2人の間にはいつも微妙なズレが存在していたのです。

トムとサマーの500日を、ランダムにピックアップして見せる構成になっています。
ある時は恋が始まったばかりで浮かれる2人の時もあれば、すきま風が吹くように冷めてゆくサマーを見つめるトムもいる。
手を繋いでイケアデートもあれば、酒に浮腫んだ顔で撃沈のトムもいる。
パズルのように並べられたシーンは、どこを切り取っても恋に落ちて物思うトムの姿で彩られています。
愛することで沸いてくるあの浮き立つような心持ち、恋の始まりの予感。
そして自分では変えることが不可能な相手の心、それを嫌と言うほど痛感する時、募る切なさ。
トムの500日間を通じて、愛あるところに付随してくる様々な感情を感じることができる作品でした。

トムを演じたジョセフ君は、やっぱりとっても素敵でした~。
どちらかと言うと男らしいって位置には居ない、ヤワなトムですが、とても繊細で素朴さが魅力。
またまた目がハート状態(笑)、いや~、ほんま好きになってしもた(爆)^^ブハッ。
一方、サマー役のズーイー・デシャネル嬢も、言うこと無いくらい嵌ってた。
あの大きな瞳に見つめられたらイチコロかも。
個性的で独創的、いつもトムの1歩前を進んでいるみたいな女性なんです。
トムは常にサマーを追いかける恋する男だったね~。

ミュージックビデオを手掛けてきたという監督だけあって、流れている音楽もとっても心地よい。
音楽だけじゃなく、2人が住んでいる部屋のインテリアも、着ている服も大好きでした。
もちろん甘さと酸っぱさがギュッと凝縮された恋物語もイイ。
心をくすぐられっぱなし、好きなものがいっぱい詰まったラブリィな映画でした、満足。


500 Days of Summer
サントラ。
“ポチッ”と押してしまったのは、言うまでもない。






(500)DAYS OF SUMMER  (2009)
 監督 マーク・ウェブ
 ジョセフ・ゴードン=レヴィット ズーイー・デシャネル
 ジェフリー・エアンド マシュー・グレイ・ガブラー クロエ・グレース・モレッツ
 クラーク・グレッグ レイチェル・ボストン ミニカ・ケリー
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96時間 [映画 *数字・アルファベット]


96時間 [DVD]
「96時間」、観ました。

娘を誘拐された父親が、自らの手で奪還に挑む姿を描いたアクションムービー。
「トランスポーター」シリーズのリュック・べッソン製作。

パリに旅行中の17歳の娘・キムが何者かに誘拐される。
丁度、キムと通話中だった父親のブライアンは、電話が切れるまでの僅かな時間に得た犯人の手がかりをもとに、娘の捜索のためにパリへと飛ぶ。
ブライアンはリタイアした元CIA諜報員、その持てるノウハウの全てを結集して娘奪還のために奮闘。
無事な姿で戻ってこれるタイムリミットが96時間、それが邦題ということらしい。
娘の姿を求めてパリの街を奔走する父親を、リーアム・ニーソンが熱演しています。

ブライアンの唯一の宝が娘のキム。
キムのためならどんなことでも出来る、という父親。
ブライアンと妻は既に離婚していて、妻は事業家と再婚、キムにも新しい父親がいるのですが。
しかしブライアンは出来るだけキムの傍で彼女を見守りたいと、今ではCIAを退職、娘の近くに引っ越しまでしています。

そんな娘がパリへ旅行すると聞いて、ブライアンは猛反対。
娘の身に何か起こったら取り返しがつかない、と言うことです。
これには元妻や当のキムもゲンナリしてしまい、結局ブライアンはキムが密に連絡を入れることで旅行を承知。
ところがブライアンの不安は的中してしまい、キムは何者かに誘拐されてしまうのです。
ブライアンがどうしてあそこまで娘の旅行に反対したのか、最初はちょっと疑問でした。
でもブライアンは職業上色んな情報を仕入れることが出来るので、キムの新しい父親についても良くない噂を耳にしていたんですよね。
手広く事業をする彼が逆恨みされていて、そんな輩からキムに魔の手が伸びるのを懸念していた・・・という事らしいです、納得。
最初はキムの誘拐にこの父親が一枚噛んでるのか?、なんて深読みしてしまいましたが、そこまで意地悪ではなかったですね、単に旅行先で犯罪に巻き込まれてしまった、という事みたい。

僅かな手がかりだけを基にして犯人に肉迫していく所は、文字通りのノンストップ・アクション。
リーアム・ニーソンが愛しい娘のためなら、何があってもどんな手を使ってでもこの手に取り戻してみせる、という執念の父親を熱く演じていました。
CIAで身に着けた特殊な能力、スゴイですね。
録音した娘との通話を何回も聴いて、脳内コンピュータで解析し犯人を識別するところなんて面白かったです。
あと、オジサンなんだけど強い、強い。
怒涛のようなピンチの連続にも関わらず、それをかわして突き進むものすごい身体能力でした^^ 

テンポも速く、そんなに考えなくてもグングン突き進んでいくアクション映画らしいアクション映画。
でも、日常の裏に存在する恐ろしい犯罪組織の存在は「イースタン・プロミス」とか「題名のない子守唄」とかを思い出して、身震いしますね。
この映画でも、よくよく考えるとほんとに恐ろしい裏の世界が描かれてました。

ブライアンの見事な活躍で、物語の方は一件落着。
リーアムパパの怪傑ぶりは見る価値があるのではないでしょうか。

TAKEN  (2008)
 監督 ピエール・モエル
 リーアム・ニーソン マギー・グレイス リーランド・オーサー
 ジョン・グライス ファムケ・ヤンセン ホリー・ヴァランス
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3時10分、決断のとき [映画 *数字・アルファベット]


3時10分、決断のとき [DVD]
「3時10分、決断のとき」、観ました。

数々の悪事を重ねてきた強盗団のボス・ウェイドが逮捕される。
彼を刑務所へと運ぶ列車に乗せるまでの護衛に、農場主・ダンも志願する。
ダンは多額の借金を抱え、このままでは家畜もろとも農場を手放さなければならない所まで来ていた。
ウェイドを列車に乗せれば、報酬が手に入る。
彼の部下たちがボス奪還のために追い迫る中、危険な旅が今始まる!
ラッセル・クロウ&クリスチャン・ベイル主演でおくる西部劇。

いや~~~、カッコよかった!
オープニングで “3:10” “TO” “YUMA” とタイトルが出た瞬間、これは面白そうな映画かも?、と言う予感をヒシヒシと感じました。
簡潔に表示されるタイトルと、これから起こる活劇を盛り上げるような音楽とに、期待のボルテージが一瞬で上がったみたいです。
そして、その期待を裏切らない面白さ!
男の意地とプライドを掛けた闘いが、荒涼たる風景が広がる西部の地で繰り広げられる様に釘付け。
久々にシビレル作品の登場です^^

タイトルの「3:10 TO YUMA」とは、3時10分に発車されるユマ行きの列車のこと。
ユマにある刑務所にウェイドを収監するには、この列車の発車までに彼を駅に連れて行かねばならない。
馬で3日掛かる駅までを旅する一行の、道のりは危険に満ち満ちている。
ボスが捕まった事に、目の色を変えて追いかけてくるウェイドの手下たちもさることながら、とにかくウェイド本人が油断の出来ない切れ者です。
そんな男と旅をする中でひとり、またひとりと護衛官は数を減らしていく事になってしまう。
牧場主のダンは南北戦争の兵士という昔とった杵柄で、この大悪党ウェイドを何としても列車に乗せるべく、沸々と闘志を燃やすのでした。

強盗団のボス・ウェイドを演じるのはラッセル・クロウ。
早撃ちの名手で切れ者、肉体と頭脳を併せ持った西部の無法者である彼は、残忍で容赦のない面を持つ一方で、巧みな会話で人を惹きつける人間的な魅力も持つ男。
ただの荒くれた親玉というだけではなく、博識で頭も良い、絵を描く才能もあったりする。
それを顔も体型も丸みを帯びたラッセル・クロウが演じることで柔和さも加わり、恐ろしいけれど何故か心を許してしまいそうな、魅力のある悪役になっていたと思います。

そして彼に喰らいついて離れない農場主・ダンを演じるのはクリスチャン・ベイル。
彼は妻と二人の息子と共に農場を営みながら暮らしているのですが、その暮らしは行詰まっている。
金を借りた町の実力者からは次々に嫌がらせを受け、今にも立ち退きを命じられる手前の状態。
夫としても、父親としても面目ない状態に遣り切れない日々を送る男。
当面の金を工面しようと出掛けた先でジェイドの逮捕に遭遇し、護送役を買って出ます。

この二人の男は、もちろん犯人と護送役という立場から対立している訳ですが、内面の部分でも火花を散らしあっています。
人を惹きつける魅力の男・ウェイドに対して、ダンの息子・ウィリアムや妻がどこか羨望の眼差しを向けているのに気付くダン。
ダンは、特に息子のウィリアムから反発を受けている現状なので、これは穏やかではいられません。
最初はお金が目的だったかもしれませんが、やがてこの仕事がダンにとって男として、父親としてのプライドを掛けた一大事へと変わっていくのです。
一方のウェイドも一緒に旅を続けるうちに、無骨ながらも家族を愛し、コンプレックスを抱えながら生きているダンが、自分を列車に乗せることに意地を掛けている事に気付きます。
やがて二人の男の間には、奇妙な友情が生まれていく。
ダンはウェイドを無事、列車に乗せることが出来るのか、と、そういうお話です。

簡潔で切れのあるストーリー運びと、そこで繰り広げられる男たちのプライドを掛けた真剣勝負。
かなりかっこいい作品ではないでしょうか。
うん、面白かった。

3:10 TO YUMA  (2007)
 監督 ジェームズ・マンゴールド
 ラッセル・クロウ クリスチャン・ベイル ローガン・ラーマン
 ベン・フォスター ピーター・フォンダ ヴィネッサ・ショウ
 アラン・テュディック グレッチェン・モル ルーク・ウィルソン
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2012 [映画 *数字・アルファベット]


2012 オリジナル・サウンドトラック
「2012」、観ました。

古代マヤ人が予言した“地球滅亡の日”、それは2012年。
その予言どおりに各地を襲う未曾有の災害で、世界は滅亡の危機に瀕するが、必死で生き延びようとする者たちもいた。
「インデペンデンス・デイ」、「デイ・アフター・トゥモロー」のローランド・エメリッヒ監督が描くディザスター・ムービー。

スゴイっ!!
さすがエメリッヒ監督、地球を襲う数々の危機を、これでもかのド迫力映像でみせる!
いつもいつも、スケールの大きさに驚かされますが、今作もかなりの力の入れようです。
色んな映画で観てきた大パニックが、まるでこの1本に凝縮されたかのよう。
地震、噴火、津波・・・それらはあっと言う間に全てを飲み込み、地球に大きな爪あとを残していきます。実際にこんな事が起こったら、きっとひとたまりも無いだろうなぁ・・・と思ったり(汗)

そんな中を逃げ惑いながらも、必死で生き延びようとするのが主人公・カーティスとその家族。
家族というのは別れた妻と2人の子供たち。
まずは彼らの住むロサンゼルスを大地震が襲うのですが、この時の街の崩れ方といったら・・・。
地割れはするわビルは倒れるわ、とにかく大変どころの騒ぎじゃない。
そんな惨状の中を間一髪ですり抜けて走るカーティスの車、右後方のオバサマが「あらあら~」って、驚きと感心の声を上げてました(笑)
ロスを皮切りに、その後も世界のあちこちがとんでもない状況になってしまいます、その見せ方はさすがエメリッヒ監督、という感じ。

近い未来に地球が壊滅的な災害を受けるかもしれない、という事を予測していたアメリカ政府と世界各国の首脳達は、密かに“船”をつくり、この未曾有の大災害から生き延びる計画を進めていました。
カーティスは偶然にもこの機密情報を知り、家族を守るためにこの“船”に乗ろうと必死でその場所を目指します。
この辺がちょっと、と言うか、かなり^^;ご都合がよろしい展開だったりするのですが・・・。
“そんな偶然あるのかよっ”・・と、突っ込みたくなる瞬間がちょいちょい、ありましたが。
ここの所であんまり突っ込みすぎたら、面白く観られなくなりそうだったので、やんわり流して観賞しました^^

それにしてもディザスターシーンはとんでもなく迫力があったので、やっぱり大きな画面で観るのに向いている映画ですね。
レイトショーに行ってきたのですが、ほぼ満席でした。
だた、158分って観る前から“ちょっと長いかな?”と思ってたのです。
やっぱりお腹一杯になってしまいました^^

2012  (2009)
 監督 ローランド・エメリッヒ
 ジョン・キューザック キウェテル・イジョフォー アマンダ・ピート
 オリヴァー・プラット ダンディ・ニュートン ダニー・クローヴァー ウディ・ハレルソン
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12人の怒れる男 [映画 *数字・アルファベット]


12人の怒れる男 [DVD]
「12人の怒れる男」、観ました。

継父を殺害した罪で裁判に掛けられた少年。
12人の陪審員の殆どは、数々の証拠や証言などから彼の有罪は確かなものだと思っていた。
だが、一人の男が疑問を投げかけた事により、審議は揺れに揺れる。
シドニー・ルメット監督の1957年の作品を、ロシアの二キータ・ミハルコフ監督がリメイク。
舞台もロシアに移し、紛争で孤児となったチェチェン人の少年が、自分を引き取り育ててくれたロシア人の将校である父親を殺害した嫌疑を掛けられている・・・と言う設定に。

11人の陪審員が少年の有罪を主張しますが、残された1人はまだ議論の余地があるのではないか、と無罪に1票を投じます。
12人全員の意見が一致しないと、結論は出せない決まり。
無罪となって晴れて放免か、あるいは終身刑で一生を刑務所で暮らすのか、2つにひとつ。
これから陪審員達の、長い長い審議が始まるのです。
まずは少年を有罪へと導いた数々の証拠を、じっくりと吟味し、自分達なりに調べ直す陪審員たち。
そうする内に陪審員たちは、自分の意見に対する自信がぐらつき始め、やがて少数派と多数派が入れ替わって行く・・・この辺りのストーリー展開はオリジナルにほぼ、忠実に作られていたと思います。

では、本作とオリジナルとの大きな違いは何か・・・それは審議の行われる会議室が舞台の“密室劇”であったオリジナルに対し、本作では審議のシーンと、少年が歩んできた人生の回想シーン、という2本柱で構成されている点でしょう。
審理のシーンはオリジナル同様、密室と言っても良いかと思うのですが、少年の回想シーンは主に彼が育ったチェチェンを舞台としていて、日の当たる屋外だっだり、動きの多い場面だったり。
紛争のシーンも、これは戦争映画?と思ってしまうようなリアルな映像。
それらが挿入される事により、オリジナルとは色合いの違った作品に仕上がっているのではないかと感じました。

それから陪審員たちの背景と言うか、この人はどうしてこのような考え方をする人なんだろう・・・という彼らの根本みたいな所を織り交ぜて、審議の場面にもじっくりと時間を掛けてました。
おかげで何と160分、かなり長尺な作品ではありますが、飽きさせず吸引力を持った作品になっています。
オリジナルの面白さを生かしながら、ロシアを舞台にすることで上手くアレンジも利いてたのでは。

それにしても、ラストではオリジナルと同じ判決を導き出しながらも、後味はまったく異なるものに…。
清々しく満ち足りた気分で終わったオリジナルに比べ、こちらは何かが胸につっかえるような、複雑な気分にさせられたのでした。

12  (2007)
 監督 二キータ・ミハルコフ
 セルゲイ・マコヴェツキー 二キータ・ミハルコフ セルゲイ・ガルマッシュ ヴァレンティン・ガフト
 アレクセイ・ぺトレンコ ユーリ・ストヤノフ セルゲイ・ガガロラ ミハイル・イェフレモフ
 アレクセイ・ゴルブノフ セルゲイ・アルツェイバシェフ ヴィクトル・ヴェルスビツキー
 ロマン・マディアノフ アレクサンドル・アダバシャン アプティ・マガマイェフ
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E.T. [映画 *数字・アルファベット]


E.T. The Extra-Terrestrial 20周年アニバーサリー特別版 [DVD]
「E.T.」、観ました。

遥か宇宙の彼方からやって来た地球外生命体“E.T.”と、子供達との交流を描いた心温まるファンタジー・アドベンチャー。

言わずと知れたスティーヴン・スピルバーグ監督の1982年の大ヒット作。
先日、BSで放送されたのを、娘と一緒に観賞。

宇宙船に乗り、地球探査にやって来た地球外生命体の一団。
とある森の中で、植物の調査を始めます。
その中のメンバーの一人(?)であるE.T.は、好奇心旺盛に森の奥へ奥へと進んでいき、いつの間にか宇宙船からかなり離れてしまう。
その時、不測の事態が起こり宇宙船は緊急離陸・・・慌てて戻ろうとするE.Tを地上に取残したまま、飛び立ってしまうのです。
冒頭のこのシーンからまさに“掴みはOK”。
乗り遅れまいと必死で走るE.T.を、応援するやら足をバタバタさせるやら、すっかり心を鷲掴みにされた親子。間に合わずに独りぼっちになった彼には、思わず大きなため息を洩らしたり・・・^^

と、その時。おもむろに「お母さん、E.T.って正直可愛いと思う?」と質問をぶつけてきた娘。
た・・確かにちょっとしわくちゃだし(ゴメンネ~)、見た目的には直ぐは可愛い、という所までは達していない様子でありました^^
娘の率直な疑問には、「その内可愛くなって来ると思うよ」と答えておきましたが^^;

その後、E.T.は森を後にして近くの住宅地に降りて行き、エリオット少年と運命の出会いを果たすのです。
エリオット少年はまるで迷子の子犬を匿うかのように、E.T.を自分の部屋に招きいれ、密かに交流を深めていく。
エリオットの感受性とE.T.の未知の力が反応しあい、やがて2人は不思議なテレパシーで繋がるようになります。(後にそれが2人をとんでもない危機に晒すのですが・・・)
E.T.は様々な失敗を繰り返しながらも、日々学習を重ねて行き、そうこうする内にエリオットの兄と妹も仲間に加わります。
ついには喋りだしたE.T.、この頃には娘もすっかり可愛いと思えるようになったみたい。
クローゼットのぬいぐるみの中に埋もれたE.T.がたまらないようでした^^

そして大笑いしたのがハロウィンの仮装のシーン^^
妹・ガーティによって施されたE.T.の姿はお茶目そのもの。
(そのガーティは、先日観賞した「50回目のファースト・キス」のヒロイン・ドリュー・バリモアが幼少の頃に演じたもの。彼女の魅力である“キュートさ”の原点も、ここで見る事ができるのです。)
兄弟に両手を引かれてハロウィンで賑わう町に出掛けたE.T.も、これまた可愛くて笑えます。

娘は本編を観るのは、今回が初めてだったのですが、大きなお月様をバックにE.T.とエリオットの乗った自転車が天を駆けるシーンでは、“お~~、これがあの有名なシーンか~!”としきりに感動しておりました。
本編は知らずとも、あのシーンは完全に刷り込まれているようです。
その昔、中学生だった私もこの作品を初めて観て、感動した記憶があります。
それから随分と時間は経ちましたが(笑)驚くほど色褪せることなく、豊かで心ときめく世界が広がっていました。
それを今、こうして我が子と一緒に・・・というのもまた、新たな感激とでも申しましょうか^^


E.T. THE EXTRA-TERRESTRIAL  (1982)
 監督 スティーヴン・スピルバーグ
 ヘンリー・トーマス ロバート・マクノートン ドリュー・バリモア
 ディー・ウォーレス ピーター・コヨーテ K・C・マーテル
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百万円と苦虫女 [映画 *数字・アルファベット]


百万円と苦虫女 [DVD]
「百万円と苦虫女」、観ました。

思いもよらない事から警察の厄介になってしまった鈴子は、その一件で中学受験を控えた弟・拓也になじられる。
不協和音の響く家に居辛くなった鈴子は、百万円を貯めて家を出た。
行き着いた先でまた百万円を貯めるまで働き、そして次の地に移る。
百万円溜るごとに何処かへと流れていく、浮き草のような鈴子の毎日は続く・・・。

人付き合いが苦手で、そういった煩わしさから逃れようと始めた、百万円貯める毎に見知らぬ土地へと移る鈴子の生活。
そんな鈴子ですが、周りの人達はそんな彼女をそっとしておいてはくれません。
仕事に就けば思った以上に上手くこなし、やたらと褒められたりします。
褒められるのが恥ずかしいのか苦手なのか、そんな時見せる彼女の愛想笑いは何ともいえない苦笑い。まさに“苦虫を噛み潰したよう”な苦虫女の引きつり顔。
蒼井優は、なんと魅力的な表情を見せる女優さんでしょうか。
彼女が映っていると、何故か惹きつけられるというか、画面もいちいち絵になるんです^^
これをオーラと言わずして、何と言うでしょう~^^

自分に関わる様々な事柄から、テリトリーを守って暮らしている鈴子。
そうは言っても、人と人が関わり合いになれば、避けて通れぬ事態も起こるもの。
周りの男性から、思いを寄せられることもしばしばで。
鈴子が思っていたよりも、世間は彼女の事を放っておいてはくれないのです。
そんな日々の様々な摩擦で磨り減った彼女の気力を救ったのは、弟・卓也から届いた手紙。
この手紙のくだりは“おっ”と思う、ちょっと意外性もあって、さらに兄弟の面と向かっては言えないけど、お互いに大切に思い合う家族愛を感じて、グッと来てしまいました~。

これからも少しずつ、彼女なりに前へと進んでいくのだろう、と思わせながらラストを迎えていきます。
この先、どこまでこの生活を続ければ、彼女が納得するのかは分かりませんが、いつか必ず、彼女の帰りを待っている家族の所に帰ってほしいな・・・と願わずにはいられないラストでもありました^^

蒼井優の透明感溢れる存在が、作品の空気と良く似合う。
や~、彼女って見ていて飽きないなぁ、もっと見てたいっ!なんて思っちゃったし<<(^▽^*

百万円と苦虫女  (2008)
 監督 タナダユキ
 蒼井優 森山未来 ピエール瀧 笹野高史 佐々木すみ江
 竹財輝之助 齋藤隆成 島田久作 キムラ緑子 石田太郎
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50回目のファースト・キス [映画 *数字・アルファベット]


50回目のファースト・キス コレクターズ・エディション [DVD]
「50回目のファースト・キス」、観ました。

ハワイの水族館で働くヘンリーはある日、カフェで偶然出合ったルーシーに一目ぼれ。
気さくな彼女とすっかり意気投合し、翌日もカフェで会う約束を交わす。
次の日、やって来たルーシーに気軽に声を掛けるヘンリーだが、彼女は迷惑そうにするばかり。
昨日とまるで違う彼女の態度に戸惑うヘンリーだが、ルーシーが事故に遭い、前日の記憶をすっかり忘れてしまう後遺症を負った事実を知り・・・。

父親と出掛けたパイナップル畑からの帰り道、彼女は事故に遭ってしまう。
その時の怪我が原因で、古い記憶は残ったが、新しい記憶は1日しか覚えていられない。
朝、目覚めると、前日の出来事は彼女の記憶から、綺麗さっぱり忘れ去られている。
ルーシーの時間は、事故の前日の記憶を最後にして前に進むことは無い。
時の流れに気付かぬまま、同じ日(事故の当日)を何度も何度も繰り返しているのだった。

ヘンリーをまるで見知らぬ者のような目で見たルーシーにしてみれば、ヘンリーの事はすっかり記憶から消えてしまっているのだから当然の反応。馴れ馴れしい男に警戒心たっぷり^^;
彼女に対して、すでに特別な感情を抱き始めていたヘンリーにとっては、前日のときめきは強烈に存在しているのに。
どうにかして彼女の心に自分を残したい。
ヘンリーは来る日も来る日も、彼女の前に現れます。
その度、ルーシーにとっては初対面の男でしかないのに。

開放的なハワイの大自然の中で、めげない男・ヘンリーのアタックは続きます。
アダム・サンドラーが演じるヘンリーは、水族館の動物達と会話が出来る無邪気な面があり、いたずら好きで陽気な男。
一方、ドリュー・バリモアは、あっけらかんで物怖じせず、思ったことをはっきり口にする率直なルーシーの役柄がピッタリ。
共にハワイのカラリとした雰囲気が良く似合い、この役どころを爽やかに演じています。

ルーシーが全く時間の流れに気付かない・・・と言うのは、ハワイの常夏の気候が一因しているのです。季節に移り変わりがあれば、否応無く不信感を抱きますよね。
(そういう所も加味してハワイが舞台なんだと思う。)
でも気付かない理由は、実は気候のせいだけでは無かった。
愛するルーシーのために父親と弟が、影で数々の“気付かせない努力”を重ねていたのです。
それを知ったヘンリーは、ルーシーに本当のことを告げるべきだと提案。
彼女の為には、現実と向き合う事が大事なのでは、と。
ルーシーがその真実を知って、さて、どうなってしまうのか・・・と、そんな風にストーリーは展開していきます。

ヘンリーは突拍子も無い行動をとったりしますが、決してちゃらんぽらんな男ではありません。
むしろ、彼のルーシーへの真っ直ぐな愛は包容力に溢れ、その姿が次第にこちらの胸を打ちます。
ルーシーを大切に思う者同士である彼女の家族とヘンリーの関係も、しだいに形を変えていく。
ラストにかけての盛り上がりでは、思いがけずホロリと泣かされてしまいました。
ハートフルで愛に溢れた、素敵なラブストーリー。
後味の良い涙と感動を貰え、幸せな気分になれたのでした^^

50 FIRST DATES  (2004)
 監督 ピーター・シーガル
 アダム・サンドラー ドリュー・バリモア ショーン・アスティン
 ロブ・シュナイダー ダン・エイクロイド エイミー・ヒル ブレイク・クラーク
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