ラヴェンダーの咲く庭で [映画 *ら]
「ラヴェンダーの咲く庭で」、観ました。
アーシュラとジャネットの老姉妹は、海辺の家に2人で静かに暮らしている。
ある嵐の明けた朝、波打ち際に打ち上げられた1人の青年を助ける。
彼は足を骨折し衰弱していたが、姉妹の介抱により快復へと向かう。
彼の名はアンドレア。
やがて天才的なヴァイオリンの腕前を持つことが判明するのだった。
妹のアーシュラは意識を失った青年を一目見ると、彼のことが気になり始めます。
昏睡状態の彼を見守り、目覚めた彼が英語を理解出来ないと分かると丁寧に教えてあげる。
お茶をする時も食事をとる時も、アンドレアを気に掛けるようになる。
父親を亡くしてからは男手のなかったこの家に、男性が存在するのは勿論大変な変化であり、姉のジャネットも怪我をしたアンドレアに手厚く接している。
でも、ジャネットは妹の様子を見るにつれ、心配になって来ます。
妹・アーシュラがアンドレアに惹かれているのが、彼女には分かっていたから。
孫ほども歳の違う青年に恋するおばあさん。
下手したら思いっきり引いてしまいそうなストーリーですが(正直、若干始めは引きかけた^^;)アーシュラのひたむきな恋心に、次第に切なくなってしまいました。
姉・ジャネットのベッドの枕元には、戦死してしまった恋人の写真が飾られています。
今も姉妹で暮らしていることから想像するに、ジャネットはその後、誰とも結婚しなかったのではないかと思われます。一途ですよね。
誰かを心から愛し、その人からも愛された記憶。
そんな記憶を持っていられる姉を、きっとアーシュラは羨ましく思っていたんじゃないかな。
戦争という時代のためなのか、それともアーシュラ自身がそんな気になる相手に出会えなかったのかは分かりませんが、本当に愛する人に出会う機会がアーシュラには無かったのかもしれません。
そんな彼女に、遅れてやってきた初恋。
それなのに、その恋が不釣合いだと痛感しているのは、他ならないアーシュラ。
“不公平”だと呟く彼女の気持ちに、こちらも胸が切なく締め付けられたのです。
アンドレアの素性はハッキリしませんが、誰もが認めるのはヴァイオリンの才能。
彼の類稀なる才能は隠すのが無理なほど、世に出て行く運命をたどります。
どんなにアーシュラが側に置いておきたくても。
最後にアンドレアの演奏シーンがあるのですが、その哀愁を帯びた音色は感動モノ。
演奏を聴き終えたアーシュラは、自分の想いに区切りをつけるのです。
きっと彼女なりの、“アンドレアを心から愛したのだ”という大切な記憶を胸に、残りの人生を生きて行けるのではないかな、と思いました。
LADIES IN LAVENDER (2004)
監督 チャールズ・ダンス
ジュディ・デンチ マギー・スミス ダニエル・ブリュール
ナターシャ・マケルホーン ミリアム・マーゴリーズ
デヴィッド・ワーナー
アーシュラは若いアンドレアに恋をしているのに、
彼はそんな気持ちにまるで気づかないまま
おばあちゃんの家に来た孫みたいに振舞っていて
それがとても切なかったです。
by CORO (2009-05-14 23:09)
ジュディ・デンチの「凄み」を感じた作品です。
アンドレがピアノを弾く人なら、完全にずぶぬれで記憶喪失だった
「ピアノマン」でしたね(笑)。
by ken (2009-05-15 02:31)
xml_xslさん。
こんばんは^^
いつもnice!をありがとうございます。
エイジさん。
こんばんは^^
いつもnice!をありがとうございます。
COROさん。
こんばんは^^
アンドレアにしてみれば命の恩人、
とても良くしてくれる二人に心を開いてましたね。
それがおばあちゃんに接するようであっても、
アーシュラは嬉しかったのでしょうね、切ない!
nice!&コメント、ありがとうございます。
kenさん。
こんばんは^^
ジュディ・デンチ、スゴイですよね。
確かに「凄み」を感じました。
「あるスキャンダルの覚え書き」の時も
同じように「凄み」を感じましたね^^女優魂!
「ピアノマン」、居ましたね~。
この映画の宣伝?なんて言われてましたね(笑)
コメント、ありがとうございます。
takemoviesさん。
こんばんは^^
いつもnice!をありがとうございます。
てぷこだんさん。
こんばんは^^
いつもnice!をありがとうございます。
父ちゃんさん。
こんばんは^^
いつもnice!をありがとうございます。
わかって建築家さん。
こんばんは^^
いつもnice!をありがとうございます。
by てくてく (2009-05-17 00:23)
okayuさん。
こんにちは^^
いつもnice!をありがとうございます。
by てくてく (2009-05-20 11:13)