ザ・タウン [映画 *さ]
「ザ・タウン」、観ました。
強盗を生業とする犯罪集団に身を置く男を主人公としたクライム・サスペンス。
監督は「ゴーン・ベイビー・ゴーン」に続いて本作が2作目となるベン・アフレック。
主演と脚本も務めている。
ベン・アフレックの初監督作だった「ゴーン・ベイビー・ゴーン」は、私にとって高評価な作品でした。
1つの誘拐事件を発端にして徐々に炙り出される真実、また最後に投げかけられる問いに対して、観ているこちらは答えに窮してしまう、とても考えさせられる終わり方で深い余韻を残しました。
それまで良い印象では無かったベンに対する評価もグッと上がったのは言うまでもありません。
だから本作の公開を心待ちにしていたんです。
年間300件以上の強盗事件が発生する街・ボストン。
街の北東部に位置するチャールズタウンは通称“タウン”と呼ばれ、そこでは稼業のように親から子へと強盗が受け継がれている。
タウンで生まれ育ったダグ(ベン・アフレック)もまたその一人であり、幼馴染のジェム(ジェレミー・レナー)ら4人でチームを組み、犯行グループのリーダーを務めていた。
ある日強盗に入った銀行で、クレアという女性を人質にとって逃走したダグたち。
このクレアとの出会いが、ダグの心に変化をもたらして行くのだった・・・。
冒頭から銀行へ押し入るシーンで幕を開け、畳み掛けるようにストーリーが展開されていきます。
プロの強盗であるダグたちはまんまと犯行をやり遂げるのですが、人質をとるという今までやったことのないルール違反を犯してしまう。
覆面で武装した彼らの素顔はクレアには見られていない為、後に解放、しかしジェムは自分達にとって不利となるようであれば容赦はしない構えを見せます。
何故かクレアに心惹かれるダグは秘かに彼女の後を付け、その際ひょんな事から言葉を交わしてしまい、それを始まりにして急速に心を寄せ合うようになるのです。
クレアとの関係が深まるにつれ、ダグは自身の生き方を改めたいという願望を強くするのですが、周りがそれを許すはずも無く。
仲間もそうだし、仕事を仕切っている元締めもそう、だれ一人ダグを見逃そうとはしてくれない。
脈々と受け継いできた強盗稼業が染み付ききってしまっていて、抜け出すのは至難の技。
何よりタウンにがんじがらめにされているようでした。
そして一方では、ダグを追うFBIも捜査の網を絞り込みつつある。
この場所以外で生きることなど考えられない仲間たちとの縁を断ち切り、新天地で新たな人生を歩むには“死”と“逃亡”しか道がない、というのも何とも・・・。
アクションにはかなり力が入っていて、後半の山場となるスタジアム内での場面もみせました。
ドラマ部分もきっちりと紡ぎ上げていたと思うし。
やっぱりベン・アフレックの監督としての腕は中々なのではないでしょうか。
彼の映画のどこがいいかと言うと、すごく骨太な感じがするんですよね。
軽くない所が良いのではないかと。
それから前作も今作も、ベン自身の故郷であるボストンを舞台にしている訳ですが、地元に対する思い入れが強いのでしょうか。
そういう事もあってなのか、1本気持ちが入っているような気がしました。
ジェム役のジェレミー・レナーは良い。
目で演技が出来る俳優さんだと思いました。
すごく危なそうなキャラなんですが、演技もそんな感じでちょっと怖いのですが、ふとした目の中にダグへの友情が垣間見えるのです、上手いです。
THE TOWN (2010)
監督 ベン・アフレック
ベン・アフレック ジョン・ハム レベッカ・ホール ジェレミー・レナー
ブレイク・ライヴリー タイタス・ウェリヴァー ピート・ホスルスウェイト クリス・クーパー
影なき男 [映画 *か]
「影なき男」、観ました。
国境の山深くに逃亡した凶悪犯を追うFBI捜査官と、彼と行動を共にする山岳ガイドの決死の追跡を描いたサスペンスアクション。
1987年のアメリカ映画。
サンフランシスコで宝石店への侵入事件が起こる。
犯人は何とこの店の店主。
妻を人質に取られた店主が、犯人の要求に従い店からダイヤを持ち出そうとした・・・と言うのが事の真相。
FBI捜査官のスタンティンらは店主宅に急行。
しかし姿を隠した犯人は人質を盾にしてダイヤを奪うことに成功、その後人質を射殺し逃亡を果たす。
必死で犯人を追うスタンティンの元に、カナダとの国境の町から連絡が入る。
犯人らしき男は釣り客のツアーに紛れ込み入山した模様。
山を越えカナダへの逃亡を企てる犯人を追って、スタンティンは山岳ガイドのノックスと共に出発するのだった。
冒頭のサンフランシスコで起きた事件、犯人の姿は少ししか見せません。
顔は全く映らないようにしてあるのです。
そしてそれが、後のシーンで生きてくる。
犯人が紛れ込んだ釣り目的の山岳ツアーは客である5人の男がいるのですが、その中の一体誰が犯人なのか?
それが分からないじゃありませんか、やきもきしますよね~。
見ているこちらには、どの男も怪しく映るし、またそのように作ってある。
ツアーには山岳ガイドが案内役として同行ているのですが、それがサラという女性なんです。
いつ犯人が持ち前の凶暴さを露にするのか、サラに危険が及ぶのでは、と心配でならない、これは上手いな~、と思いました。
そしてそのサラの恋人が、FBI捜査官・スタンティンの案内をする山岳ガイド・ノックスという訳。
とにかく何としてもノックスはサラ一行に追いつきたい、それには捜査官とは言え山にはド素人のスタンティンが足手まといで堪らない。
何とか彼を置いて一人で先を急ごうとするノックス。
しかしスタンティンの方も食い下がるはずもなく、慣れない山道をノックスの後に続く。
こうした状況で、高山を舞台にした追跡劇が幕を開けるのです。
山という大自然を相手にした追跡は困難を極めます。
次から次に危機が訪れ、流石のノックスも苦悶を浮かべる事態に襲われます。
固い岩肌に激突するシーンでは、思わず「痛っ!」と叫んでしまったほど。
アクションも実際の現場で挑んでいるようでしたし、なかなか硬派な作り。
ロック・クライミングや猛吹雪など、役者さんもスタントマンさんも良い仕事をしているな~、としみじみ感じ入りました。
追う方と追われる方を交互に挟みながら、話しは進んでいきます。
犯人が本性を現すのが思ったより早くて、もうちょっと引っ張っても良かったかな、とも思いましたが、その後は犯人に追いつこうと猛追を仕掛けるスタンティンとノックスの方にも力が入ってきたので、バランス的には良かったのかもしれません。
最初はしっくり来なかったスタンティンとノックスの間にも、困難を乗り越える内に信頼関係が芽生え、物語はクライマックスへ・・・。
BSで放送されていて、何気に録画していたのですが拾い物の山岳サスペンスアクションでした^^
SHOOT TO KILL (1987)
監督 ロジャー・スポティスウッド
シドニー・ポワチエ トム・べレンジャー カーティス・アレイ クランシー・ブラウン
国境の山深くに逃亡した凶悪犯を追うFBI捜査官と、彼と行動を共にする山岳ガイドの決死の追跡を描いたサスペンスアクション。
1987年のアメリカ映画。
サンフランシスコで宝石店への侵入事件が起こる。
犯人は何とこの店の店主。
妻を人質に取られた店主が、犯人の要求に従い店からダイヤを持ち出そうとした・・・と言うのが事の真相。
FBI捜査官のスタンティンらは店主宅に急行。
しかし姿を隠した犯人は人質を盾にしてダイヤを奪うことに成功、その後人質を射殺し逃亡を果たす。
必死で犯人を追うスタンティンの元に、カナダとの国境の町から連絡が入る。
犯人らしき男は釣り客のツアーに紛れ込み入山した模様。
山を越えカナダへの逃亡を企てる犯人を追って、スタンティンは山岳ガイドのノックスと共に出発するのだった。
冒頭のサンフランシスコで起きた事件、犯人の姿は少ししか見せません。
顔は全く映らないようにしてあるのです。
そしてそれが、後のシーンで生きてくる。
犯人が紛れ込んだ釣り目的の山岳ツアーは客である5人の男がいるのですが、その中の一体誰が犯人なのか?
それが分からないじゃありませんか、やきもきしますよね~。
見ているこちらには、どの男も怪しく映るし、またそのように作ってある。
ツアーには山岳ガイドが案内役として同行ているのですが、それがサラという女性なんです。
いつ犯人が持ち前の凶暴さを露にするのか、サラに危険が及ぶのでは、と心配でならない、これは上手いな~、と思いました。
そしてそのサラの恋人が、FBI捜査官・スタンティンの案内をする山岳ガイド・ノックスという訳。
とにかく何としてもノックスはサラ一行に追いつきたい、それには捜査官とは言え山にはド素人のスタンティンが足手まといで堪らない。
何とか彼を置いて一人で先を急ごうとするノックス。
しかしスタンティンの方も食い下がるはずもなく、慣れない山道をノックスの後に続く。
こうした状況で、高山を舞台にした追跡劇が幕を開けるのです。
山という大自然を相手にした追跡は困難を極めます。
次から次に危機が訪れ、流石のノックスも苦悶を浮かべる事態に襲われます。
固い岩肌に激突するシーンでは、思わず「痛っ!」と叫んでしまったほど。
アクションも実際の現場で挑んでいるようでしたし、なかなか硬派な作り。
ロック・クライミングや猛吹雪など、役者さんもスタントマンさんも良い仕事をしているな~、としみじみ感じ入りました。
追う方と追われる方を交互に挟みながら、話しは進んでいきます。
犯人が本性を現すのが思ったより早くて、もうちょっと引っ張っても良かったかな、とも思いましたが、その後は犯人に追いつこうと猛追を仕掛けるスタンティンとノックスの方にも力が入ってきたので、バランス的には良かったのかもしれません。
最初はしっくり来なかったスタンティンとノックスの間にも、困難を乗り越える内に信頼関係が芽生え、物語はクライマックスへ・・・。
BSで放送されていて、何気に録画していたのですが拾い物の山岳サスペンスアクションでした^^
SHOOT TO KILL (1987)
監督 ロジャー・スポティスウッド
シドニー・ポワチエ トム・べレンジャー カーティス・アレイ クランシー・ブラウン
ソーシャル・ネットワーク [映画 *さ]
「ソーシャル・ネットワーク」、観ました。
世界最大の会員数を持つSNSサイト「Facebook」。
創設者であるマーク・ザッカーバーグがいかにしてこのサイトを立ち上げ、ネットワークを広げて行ったのかを描いたドラマ。
先に行われたゴールデン・グローブ賞で作品賞、監督賞、脚本賞、音楽賞の4冠に輝き話題となっていたのも記憶に新しいところ。
ゴールデン・グローブ賞は、その後に行われるアカデミー賞の行方を占う意味でも例年注目を集めています。
本作は今年の賞獲りの大本命と鳴り物入りだったので、面目躍如たる結果と言えるでしょう。
気になるアカデミー賞のノミネーション発表は25日、授賞式は2月27日(どちらも現地時間)と言うことですので、映画ファンにとっては楽しい季節がいよいよ到来、ってところです^^
さて映画のほうですが、2時間という時間を感じさせない構成になっていて、「Facebook」とマーク・ザッカーバーグという青年に対する興味を削がれる事無くあっと言う間に最後まで観てしまった・・・という感想。
私自身はネットに関してはずい分と疎いほうだと思うので、話について行けるのか正直心配な面もあったのですが^^;、その点ではひとまず安心。
ネット上のコミュニティサイト・・・最初はマークが通うハーバード大の学生間のコミュニケーションの為に作られた「Facebook」が、次々と周りの大学をも巻き込んで会員数を増やし、やがてはネットワークを全世界にまで広げていく様は破竹の勢い。
そしてそれに合わせるかのように、映画の語り口にもスピード感がありました。
そもそもの切欠は、彼女に振られた腹いせにマークが女子学生の証明写真をウェブ上に公開しゲームを始めた事(これが「Facebook」の名前の由来ともなった)。
ゲームは瞬く間に学生の間に広まり、マークは大学内で一躍時の人になる一方女子学生からは大ひんしゅく。
そんなマークの頭脳に一目置いた学生仲間からネットワーク立ち上げを誘われるもそれを反故にし、一方で自分は親友と共に同じような趣旨のサイトを作ってしまう。
何とも自己中心的で周りが見えない主人公、自分の欲求を抑えることなく突っ走る。
しかしマークにしてみれば拠り良いシステムを構築しただけ、他の誰よりも先を行くものを追求しているだけ。
それを可能にする才能を持つ者が腕を揮っているだけだよ、といった風情で悪気は感じていないようでした。
ネットのコミュニティ構築で寵児と持てはやされても、実社会では他人との会話も上手くかみ合わない事が多いマーク。
この世代を見る自分はもう、親目線でしか見られなくなってきています。
彼を見ていると“それは違うだろ”と腹が立つと同時に、“(頭は良くても)なんと不器用なんだ”と胸が痛みました。
やがてマークは「Facebook」を世界最大のSNSサイトへと導いていきます。
しかしその過程で共同経営者である親友、またハーバードの学生たちから訴訟を起こされてしまう。
世界最年少の億万長者という成功の影で、無くしたものの大きさは如何ばかりか。
矢継ぎ早に繰り出される台詞の応酬、スリリングな展開に目が離せません。
面白かったです。
THE SOCIAL NETWORK (2010)
監督 デヴィッド・フィンチャー
ジェシー・アイゼンバーグ アンドリュー・ガーフィールド ジャスティン・ティンバーレイク
アーミー・ハマー マックス・ミンゲラ ブレンダ・ソング ルーニー・マーラ
ヒックとドラゴン [映画 *は]
「ヒックとドラゴン」、観ました。
バイキングの少年と傷ついたドラゴンとの友情を描いた冒険アニメ。
長年に渡りドラゴンと戦いながら暮らしてきたバーク島のバイキング達。
手ごわい相手との百戦練磨で男達のみならず、女達の腕前もたいしたもの。
そんな中、ヒックという少年だけは浮いた存在。
気弱で争いごとに向かない彼は、島のリーダーである父親からの信頼も得られずにいた。
そんなある日、森の中で傷付き飛べなくなったドラゴンと出会ったヒックは、心配で毎日様子を見に行くようになる。
ヒックはドラゴンに“トゥース”という名前を付け、少しずつ信頼関係を築いていくのだった。
これはヒック少年の成長物語。
トゥースと関わるうちに、ヒックはあることに気付くのです。
人間がドラゴンを恐れているのと同じように、彼らも人間を恐れている。
恐怖が敵意を生み、憎しみを煽っていることに。
それは果たして正しいことなのか。
先祖代々“ドラゴンは悪だ”と信じ、それを疑う事なく戦いを続けてきた部族に、所謂はみ出し者であった少年が新風を吹き込んで行くことになります。
その風はバイキングらのそれまでの価値観を吹き飛ばし、ドラゴンたちとの新たな生き方を創造していく・・・。
ヒックの成長であり、そこに生きる全ての者達の成長を描いた物語。
伝説のドラゴンが生き生きと躍動する、アニメーションンならでは、といった作品。
何よりもトゥースに乗って空を飛ぶヒックの映像はスピード感と生命力に溢れています。
流れる雲やきらめく海原、感嘆するほど美しかった。
人物の表情なんかもきめ細かで、いつもながらにアニメーションの技術向上にも驚かされました。
劇場では3Dで公開されていたようです。
正直、3Dの必要性に疑問を感じたりする事もあるけれど^^;、本作は3Dで観たかったかな、と思ってしまいました^^
HOW TO TRAIN YOUR DRAGON (2010)
監督 クリス・サンダース ディーン・デュボア
ジェイ・バイシェル ジェラルド・バトラー アメリカ・フェレーラ
クレイグ・ファーガソン ジョナ・ヒル T・J・ミラー
ゲッタウェイ [映画 *か]
「ゲッタウェイ」、観ました。
スティーヴ・マックィーン主演、1972年製作のクライムアクション。
刑務所に服役中のマッコイは獄中生活に耐えかね、裏取引によって出所する。
取引相手のベニヨンは、マッコイに自由の身と引き換えに銀行強盗を依頼。
ベニヨンが集めたメンバー、そして妻のキャロルも含めた実行犯チームは現金強奪に成功する。
しかし、メンバーの一人・ルディの裏切りに遭い、金を横取りされそうになる。
辛うじて逃げ切った2人だったが、その後も次々に問題が発生。
マッコイとキャロルはルディ、警察、そしてベニヨン一味から追われる身となってしまうのだった。
各方面からの追跡を逃れながらマッコイとキャロルが目指すのはメキシコ。
国境を越え、自由を手に入れようと逃避行を続けます。
彼らは初めに列車にのって南を目指そうとするのですが、列車を待つ間の駅でも突発的な災難に巻き込まれ、大金の入ったバッグを見失ってしまうのです。
発車間際の列車の中、静かに、しかし鋭い眼差しで獲物を捕らえ見事マッコイがバッグを取り返すまでは、ジリジリと焦らされるような気分になる時間でした。
どちらかと言うとあまり派手ではないシーンでしたが、見入ってしまいました~。
列車に乗るのを諦めて、車で移動を始めてからはやっぱり派手になってきますね。
追っ手を逃れてのカーチェイス、ホテルでの大立ち回り。
中でも驚いたのがゴミ収集車の中に閉じ込められてしまうシーン。
大量のゴミと共に振り落とされるマッコイとキャロルの画はちょっとした衝撃。
アクションの本気度の高さが窺い知れます^^;
スティーヴ・マックィーンが演じるマッコイは完全なアウトロー。
昔気質な所があって義理堅くも見えた。
しかし彼が長く刑務所にいる間に、時代は変わってしまったのか、それともマッコイが人を信じすぎたのか。
裏取引を相談するため、ベニヨンの元に妻をやったのがそもそもの失敗ではなかったか。
あんなに魅力的な女性を、頭の上がらない立場の上役の所へ遣ればどういう事が起き得るか・・・。
マッコイがそれを思いも寄らぬ事だと思っていた所が、ちょっと甘いような。
キャロルがしたことに腹を立て、彼女を殴り付けるシーンは見てられなかった。
それが愛するが故であることは、マッコイ自身誰よりも分かっている、というのも痛いですよね。
どんなシーンも手抜き無く、本気で演技しているマックィーンの男気が全編に溢れています。
キャロルを演じたアリ・マッグローという女優さんがまた美しいの~。
(この後、2人は実生活でも結婚したそうです^^)
ドンパチのシーンが有名な作品のようですが、わたし的にはマッコイとキャロル夫婦の姿を見ている方がハラハラさせられたし、面白かった。
それ程絵になる2人だった、って訳なんです~。
THE GETWEY (1972)
監督 サム・ペキンパー
スティーヴ・マックィーン アリ・マッグロー ベン・ジョンソン
サリー・ストルーザーズ アル・レッティエリ スリム・ピケンズ
アンストッパブル [映画 *あ]
「アンストッパブル」、観ました。
無人のまま走り出した39両編成の貨物列車を止めるために奮闘する2人の鉄道マンの姿を描いたパニックアクション。
実際に発生した列車事故をもとにした映画である。
機関士も乗っていない、自動ブレーキ制御も利かない状態の貨物列車。
しかも貨物は有害物質を含む薬品、大量の燃料まで搭載している、そんな列車が徐々にスピードを上げながら住宅密集地へと近づいていく。
そこには急カーブが待ち構えていて、脱線すれば住民を巻き込んでの大惨事を免れない。
その手前で暴走列車を止めようと危険を承知で行動に出るのが、偶然にも暴走列車のすぐ近くを運行していた2人の鉄道マン。
ベテラン機関士と新米車掌の命がけの挑戦に手に汗握る、まさにノンストップ・アクションムービー!
轟音を立てて走りすぎる列車は、停止を試みる鉄道会社の作戦を蹴散らし、まったく言うことを聞きません。
事故の知らせを受けた警察、非難する住民たち、TV局は生中継でこの様子を放送し、事態を見守る野次馬・・・と沿線では慌しい騒動が起こる。
そもそもの事故が起こる切欠から始まり、事の大きさに周囲が慌てふためく一連の流れを、シーンを上手く切り替えながら見せていきます。
テンポもよくスピード感があるので、事故の緊迫した雰囲気を非常に感じる事が出来る作りでした。
列車停止に挑む2人が乗った機関車内でも、物語が進むのにつれて変化を見せる人間ドラマが描かれていました。
ベテラン機関士にはデンゼル・ワシントン。
新米車掌はクリス・パイン。
互いの立場から最初は険悪なムードが漂う2人ですが、危機に直面した事でそれがどうなっていくのか、ここも見どころで2人の演技も息が合っていたように思う。
主人公が抱える問題を差し込むことで、キャラクターにも個性が吹き込まれていました。
それにしても、やっぱりデンゼル・ワシントンは上手いですね~。
台詞の一つ一つがベテラン機関士そのもので、説得力がある、そしてカッコいい。
最近のトニー・スコット&デンゼル作品の中では、本作が一番良かった!
クリス・パインもアクション頑張っていました。
どう見ても生身でアクションしているように見えたのですが。
連結部分でのアクションなど、どうやって撮ったのでしょうか?
他にも疾走する車のシーンやヘリコプターなどハラハラさせる場面が満載。
そして全てをなぎ倒していく列車はド迫力、あの列車こそもう一人(?)の主役なのだと思いました。
それにしても事故の切欠が・・・。
どうぞくれぐれも、万全の安全管理でお願いします。
UNSTOPPABLE (2010)
監督 トニー・スコット
デンゼル・ワシントン クリス・パイン ロザリオ・ドーソン
イーサン・サプリー ケヴィン・ダン ケヴィン・コリガン
ケヴィン・チャップマン リュー・テンプル T・J・ミラー
無人のまま走り出した39両編成の貨物列車を止めるために奮闘する2人の鉄道マンの姿を描いたパニックアクション。
実際に発生した列車事故をもとにした映画である。
機関士も乗っていない、自動ブレーキ制御も利かない状態の貨物列車。
しかも貨物は有害物質を含む薬品、大量の燃料まで搭載している、そんな列車が徐々にスピードを上げながら住宅密集地へと近づいていく。
そこには急カーブが待ち構えていて、脱線すれば住民を巻き込んでの大惨事を免れない。
その手前で暴走列車を止めようと危険を承知で行動に出るのが、偶然にも暴走列車のすぐ近くを運行していた2人の鉄道マン。
ベテラン機関士と新米車掌の命がけの挑戦に手に汗握る、まさにノンストップ・アクションムービー!
轟音を立てて走りすぎる列車は、停止を試みる鉄道会社の作戦を蹴散らし、まったく言うことを聞きません。
事故の知らせを受けた警察、非難する住民たち、TV局は生中継でこの様子を放送し、事態を見守る野次馬・・・と沿線では慌しい騒動が起こる。
そもそもの事故が起こる切欠から始まり、事の大きさに周囲が慌てふためく一連の流れを、シーンを上手く切り替えながら見せていきます。
テンポもよくスピード感があるので、事故の緊迫した雰囲気を非常に感じる事が出来る作りでした。
列車停止に挑む2人が乗った機関車内でも、物語が進むのにつれて変化を見せる人間ドラマが描かれていました。
ベテラン機関士にはデンゼル・ワシントン。
新米車掌はクリス・パイン。
互いの立場から最初は険悪なムードが漂う2人ですが、危機に直面した事でそれがどうなっていくのか、ここも見どころで2人の演技も息が合っていたように思う。
主人公が抱える問題を差し込むことで、キャラクターにも個性が吹き込まれていました。
それにしても、やっぱりデンゼル・ワシントンは上手いですね~。
台詞の一つ一つがベテラン機関士そのもので、説得力がある、そしてカッコいい。
最近のトニー・スコット&デンゼル作品の中では、本作が一番良かった!
クリス・パインもアクション頑張っていました。
どう見ても生身でアクションしているように見えたのですが。
連結部分でのアクションなど、どうやって撮ったのでしょうか?
他にも疾走する車のシーンやヘリコプターなどハラハラさせる場面が満載。
そして全てをなぎ倒していく列車はド迫力、あの列車こそもう一人(?)の主役なのだと思いました。
それにしても事故の切欠が・・・。
どうぞくれぐれも、万全の安全管理でお願いします。
UNSTOPPABLE (2010)
監督 トニー・スコット
デンゼル・ワシントン クリス・パイン ロザリオ・ドーソン
イーサン・サプリー ケヴィン・ダン ケヴィン・コリガン
ケヴィン・チャップマン リュー・テンプル T・J・ミラー
クレイジー・ハート [映画 *か]
「クレイジー・ハート」、観ました。
人生の折り返しを過ぎたカントリーミュージシャンの挫折と再生を描いたヒューマンドラマ。
ミュージシャンとして成功を収め一世を風靡したバッド・ブレイク。
57歳を過ぎその栄光も過去のものとなってしまった今でも、現役の歌手である。
酒が手放せず腹の出っ張った中年男、新曲は浮かばず過去のヒット曲を歌い続ける。
舞台は片田舎のバーであったりボーリング場であったり。
それでも彼のステージを喜ぶ観客はかならずいてくれる。
そんなある日、興行で訪れたサンタフェの町で地元紙の記者・ジーンという女性と出会い・・・。
ジェフ・ブリッジスが演じるバッド・ブレイクというカントリー歌手。
落ちぶれて地方回りの日々、しかも興行に出掛ける時は年季物の愛車のハンドルを自ら握り、時には千キロを超える道のりを一人で旅するのです。
そんなバッドの道連れはギターと酒瓶。
車を運転している時、家でくつろいでいる時、絶えずベルトを外してウエスト回りを楽にしているバッドが何ともお茶目でした。
お腹が太って窮屈で、緩めたくなる気持ちは分からなくもない^^;
自然体で気負いが無い、落ちぶれた事実に対しても既に自分の中で壁を乗り越えていて、ある意味諦めの境地に達しつつある人のように見えました。
そうは言ってもバッドの人生がこのままで良いのかと言えばそうでもない。
一番の問題は彼のアルコールに依存した生活。
このままの状態を続けていれば歌手生活に支障を来たす事は目に見えているし、命にも関わることになりかねない。
荒む一方だったバッドの人生が、シングルマザーのジーン、その息子のバディと出会った事で転機を迎えることになっていくのです。
一人の男が歩いてきた人生、を感じさせる映画でした。
きっと良い夫でも、良い父親でもなかった、好きなことを追求するあまり自分勝手に生きてきた人生。
年老いた今のバッド・ブレイクは、男としては十分過ぎるほど家事も手馴れていて人間も丸い。
若かりし彼から現在の彼に至るまでの間には、数々の挫折を味わい砂を噛む思いもした筈。
そういうバッドの背景を感じさせるジェフ・ブリッジスの味わい深い演技が素晴しかった。
勿論、全編を通して聞くことが出来る彼のカントリーも聞き応え十分。
ウエスタンハットにブーツ、というスタイルも正にアメリカって感じで格好よすぎでした。
脇を固めた俳優陣も負けておらず、ジーン役のマギー・ギレンホール、バッドの弟子で売れっ子歌手役のコリン・ファレルも良かった。
コリンは前はホントに良さが分からなかったのですが、この前の「ウディ・アレンの夢と犯罪」に続いて今回も新しい面を見せてもらった気がします。私の中で株は上がる一方^^
そしてロバート・デュヴァル。
バッドの友人・ウェイン役でしたが、2人の友人関係を通して透けて見える人間性、というのがすごく良かった。
ウェインのバッドに対する愛情ある接し方を見るにつけ、それがバッドの人の良さをも表現していると思いました。
ウェインの優しさは合わせ鏡のようにバッドの優しさでもある、と言えるのでしょうから。
ロバート・デュヴァルとジェフ・ブリッジス、2人のシーンでは何度かじんわりと込み上げて来るものがありました、さすが燻し銀です。
アメリカ南西部の無限とも思える風景が広がり、ロードムービーとしても楽しめる。
もちろん音楽も・・・と言うことで一粒で2度も3度も美味しい映画。
味付けは大人向きではありますが^^
CRAZY HEART (2009)
監督 スコット・クーパー
ジェフ・ブリッジス マギー・ギレンホール ロバート・デュヴァル
ライアン・ビンガム コリン・ファレル ポール・ハーマン
ハングオーバー!消えた花ムコと史上最悪の二日酔い [映画 *は]
「ハングオーバー!消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」、観ました。
ラスベガスを舞台にハチャメチャで熱い男達の2日間を描いたコメディ。
結婚式を目前に控えた花婿を祝うために、男ばかりで旅に出発。
行き先はラスベガス。
独身最後の夜、思いっきり羽目を外して盛り上がろう!
旅の面子は花婿・ダグ、悪友のフィルとステュ、そして花嫁の弟・アランの4人組。
ラスベガスに到着するや、これから始まる夜に期待しながら先ずは乾杯。
ところが・・・気が付くと翌日の朝。
ホテルの部屋は荒れ放題、ステュの前歯は無残にも抜け、見ず知らずの赤ん坊が泣いている、そしてバスルームにはトラ!
昨夜の記憶が全く無い面々は当然のように困惑し、終いには花婿のダグが消えていることに気付く。
果たして彼らに何が起こったのか?そしてダグは何処に?
男達のおバカな珍道中を描いた本作。
かなりユルいテイストの笑いがてんこ盛りなんですが、前夜の記憶が全くない残された3人が忽然と消えてしまった花婿を探す、そうする内に昨夜の謎が徐々に明らかになって来る・・・というサスペンス風味の味つけがされていてとても楽しめました^^
何が良いって、やっぱり男の友情が良いです。
4人の中で唯一人、花嫁の弟のアランだけが他の3人との親交が浅く、その上かなりの変人と来ていて、初めのうちはちょっと(かなり^^;)浮いた存在なのです。
ところがこの怒涛の2日間を過ごす内に、関係性が変わってくる、繋がりが濃くなるっていうのかな。
自分が世間から浮いていること、友人が居ない事を秘かに自覚していたであろうアランが口ずさむ“友達の歌”には、思わずホロリと来てしまいました^^
バカなことばっかりやりながら、それでも友人を大切にする男達に笑わされながら、結婚式当日の大団円を迎えるまで楽しませて頂きました、満足。
それにしても独身最後の男旅ってアメリカではポピュラーなんでしょうか?
前に「サイドウェイ」って映画もありましたが、あれも“まったく男って・・・”って思いながら、その情けなくも愛すべき旅路を楽しんだ記憶が。
束縛屋の彼女がいるステュがラスベガスに行くことを隠して、ワイナリー巡りをしてるっていう嘘を付いたりしてたので、ちょっと「サイドウェイ」と掛けているのかなぁ、なんて思ってしまいました。
フィル役のブラッドリー・クーパーがよろしかった^^
今までイケメン、イケメンとは感じてたけどそれ以上では無かったのですが・・・。
どこが良かったかと言うと、男だけでバカばっかりやってるんだけど、家に帰ると良きパパさんの顔になった所!
ポイント高し!すっごい素敵でした~(笑)
THE HANGOVER (2009)
監督 トッド・フィリップス
ブラッドリー・クーパー エド・ヘルムズ ザック・ガリフィナーキス ジャスティン・バーサ
へザー・グレアム ジェフリー・タンバー マイク・エップス マイク・タイソン
ケン・チョン レイチェル・ハリス
2010年のまとめ [映画ばなし*]
新年、明けましておめでとうございます。
昨年中はブログを通じてお世話になり、ありがとうございました。
大好きな映画を観て、その感想を自分なりに感じたように書きためて来たこのブログも昨年11月で丸3年を迎え、いつの間にか4年目に突入していました。
ブログを始めた当初はいつまで続けられるか思いも及びませんでしたが、こうして4年目を走り出すことが出来たのも、当ブログに足を運んで下さっている皆様のお陰だと思います。
読んでくれている誰かが居てくれる・・・それが継続の大きな力となっています。
2011年も私なりのペースで続けていけたらいいな、と思っていますので、どうぞ本年もよろしくお願いいたします^^
さて、遅ればせながら「2010年のまとめ」の記事を書こうと思います。
2010年、劇場鑑賞できた映画は33本。
年々少なくなって来ているこの現状。
去年は個人的に身体の方も“キツイな・・・”と感じることが多く、“歳だから”が口癖になりつつありました。
不思議なもので口に出すと気持ちまでその方向に向いてしまう、自己暗示にかかるって事が良く分かりました^^;
今年は歳の事は口にチャックして、気持ちだけでも若々しく頑張っていこうと思ってます^^
それでは、2010年ベスト。
劇場鑑賞したものから、特に順位は定めていません、鑑賞順です。
インビクタス/負けざる者たち 感想はこちら
ラグビー・ワールドカップを契機に分裂した国内の統一を目指した、ネルソン・マンデラ大統領の実話に基づく物語。
クリント・イーストウッド監督の老練な手腕が冴える。
サッカー・ワールドカップでも注目を浴びた南アフリカ共和国が舞台。
第9地区 感想はこちら
エイリアンが難民となり人類と共存。
斬新な物語と映像で、観る者の価値観を良い意味で裏切った。
映画にはまだまだ驚きがある、と思えた嬉しい作品。
本作も南アフリカ共和国が舞台である。
告白 感想はこちら
決して“好きな作品”では無いけれど、観た後ボーゼンとなってしまったインパクト大の作品。
畳み掛けるようなストーリー運びで時間を感じさせなかった。
今にして思えば、メッセージ性よりエンタメ性の高い作品であるかもしれない。
インセプション 感想はこちら
2回目はこちら
夢の中に潜入して暗躍する者たちを描いたサスペンスアクション。
幾重にも折り重なった夢の世界を見事に再現。
目で観て、頭で考えて、その世界観に十二分に浸る喜び。
映画を好きで良かったと思える瞬間でもある。
トイ・ストーリー3 感想はこちら
時間の経過と共に作品自体も成長を遂げたシリーズ。
おもちゃたちの奮闘に手に汗握り、彼らの勇姿に号泣必至。
おもちゃを愛する全ての世代におくる物語。
悪人 感想はこちら
もがきながら生きる人たちの姿に胸が痛む。
作品が放つ力に触れて、涙が止まらなかった。
若手からベテランまで、演技力の高さも光った。
続いてDVD等で鑑賞したものから。
75本の中から今回初めて鑑賞したもののみを選びました。
扉をたたく人 感想はこちら
孤独な老人と移民青年との触れ合いを描く。
人は幾つになっても変わる事が出来る。
力強いメッセージを、肩の力を抜いた語り口で紡ぐ。
リチャード・ジェンキンスの演技力も見どころです。
サイコ 感想はこちら
今年はヒッチコック監督の作品を観る機会が多かった。
どの作品を選ぶか悩んだのですが・・・。
50年前、本作はかなりセンセーショナルだったはず。
その頃の事が偲ばれ、また今観ても十分面白い。
(500)日のサマー 感想はこちら
大好きな映画!
ストーリーも俳優陣も、音楽も、衣装や小道具に至るまでツボ。
よりジョセフ・ゴードン=レヴィット贔屓となった作品^^
サントラに続きBDも購入済み。
月に囚われた男 感想はこちら
どこかノスタルジックな月面風景。
そこで繰り広げられる物語は物悲しく切ない。
サム・ロックウェルの一人芝居にも拍手を送りたい。
以上、2010年、心に残った映画を挙げてみました。
記事に出来たのが合計108本、その中からちょっと急ぎ足で選んでみました。
今年も沢山の面白い映画に出会えますように!
そして、楽しいお話が出来たらとても嬉しいです^^
よろしければ、遊びに来てください~、お待ちしております。
昨年中はブログを通じてお世話になり、ありがとうございました。
大好きな映画を観て、その感想を自分なりに感じたように書きためて来たこのブログも昨年11月で丸3年を迎え、いつの間にか4年目に突入していました。
ブログを始めた当初はいつまで続けられるか思いも及びませんでしたが、こうして4年目を走り出すことが出来たのも、当ブログに足を運んで下さっている皆様のお陰だと思います。
読んでくれている誰かが居てくれる・・・それが継続の大きな力となっています。
2011年も私なりのペースで続けていけたらいいな、と思っていますので、どうぞ本年もよろしくお願いいたします^^
さて、遅ればせながら「2010年のまとめ」の記事を書こうと思います。
2010年、劇場鑑賞できた映画は33本。
年々少なくなって来ているこの現状。
去年は個人的に身体の方も“キツイな・・・”と感じることが多く、“歳だから”が口癖になりつつありました。
不思議なもので口に出すと気持ちまでその方向に向いてしまう、自己暗示にかかるって事が良く分かりました^^;
今年は歳の事は口にチャックして、気持ちだけでも若々しく頑張っていこうと思ってます^^
それでは、2010年ベスト。
劇場鑑賞したものから、特に順位は定めていません、鑑賞順です。
インビクタス/負けざる者たち 感想はこちら
ラグビー・ワールドカップを契機に分裂した国内の統一を目指した、ネルソン・マンデラ大統領の実話に基づく物語。
クリント・イーストウッド監督の老練な手腕が冴える。
サッカー・ワールドカップでも注目を浴びた南アフリカ共和国が舞台。
第9地区 感想はこちら
エイリアンが難民となり人類と共存。
斬新な物語と映像で、観る者の価値観を良い意味で裏切った。
映画にはまだまだ驚きがある、と思えた嬉しい作品。
本作も南アフリカ共和国が舞台である。
告白 感想はこちら
決して“好きな作品”では無いけれど、観た後ボーゼンとなってしまったインパクト大の作品。
畳み掛けるようなストーリー運びで時間を感じさせなかった。
今にして思えば、メッセージ性よりエンタメ性の高い作品であるかもしれない。
インセプション 感想はこちら
2回目はこちら
夢の中に潜入して暗躍する者たちを描いたサスペンスアクション。
幾重にも折り重なった夢の世界を見事に再現。
目で観て、頭で考えて、その世界観に十二分に浸る喜び。
映画を好きで良かったと思える瞬間でもある。
トイ・ストーリー3 感想はこちら
時間の経過と共に作品自体も成長を遂げたシリーズ。
おもちゃたちの奮闘に手に汗握り、彼らの勇姿に号泣必至。
おもちゃを愛する全ての世代におくる物語。
悪人 感想はこちら
もがきながら生きる人たちの姿に胸が痛む。
作品が放つ力に触れて、涙が止まらなかった。
若手からベテランまで、演技力の高さも光った。
続いてDVD等で鑑賞したものから。
75本の中から今回初めて鑑賞したもののみを選びました。
扉をたたく人 感想はこちら
孤独な老人と移民青年との触れ合いを描く。
人は幾つになっても変わる事が出来る。
力強いメッセージを、肩の力を抜いた語り口で紡ぐ。
リチャード・ジェンキンスの演技力も見どころです。
サイコ 感想はこちら
今年はヒッチコック監督の作品を観る機会が多かった。
どの作品を選ぶか悩んだのですが・・・。
50年前、本作はかなりセンセーショナルだったはず。
その頃の事が偲ばれ、また今観ても十分面白い。
(500)日のサマー 感想はこちら
大好きな映画!
ストーリーも俳優陣も、音楽も、衣装や小道具に至るまでツボ。
よりジョセフ・ゴードン=レヴィット贔屓となった作品^^
サントラに続きBDも購入済み。
月に囚われた男 感想はこちら
どこかノスタルジックな月面風景。
そこで繰り広げられる物語は物悲しく切ない。
サム・ロックウェルの一人芝居にも拍手を送りたい。
以上、2010年、心に残った映画を挙げてみました。
記事に出来たのが合計108本、その中からちょっと急ぎ足で選んでみました。
今年も沢山の面白い映画に出会えますように!
そして、楽しいお話が出来たらとても嬉しいです^^
よろしければ、遊びに来てください~、お待ちしております。
理想の彼氏 [映画 *ら]
「理想の彼氏」、観ました。
離婚を機にNYに越してきた40歳のシングルマザーと、24歳の青年との恋愛模様をコメディタッチで描いたラブストーリー。
キャサリン・ゼタ=ジョーンズ主演。
夫の浮気が原因で離婚をしたサンディは心機一転、NYに居を構え、娘と息子との新たな生活をスタートさせる。
アパートメントの1階にあるコーヒーショップの店員・アラムと知り合い、成り行きでベビーシッターを頼むことに。
気の良い青年アラムはすぐに子供達と打ち解け、いつしかサンディの心も彼の存在が占め始める。
自然に付き合い始めた2人だが、やがて年齢差という壁に突き当たり・・・。
40歳の女性が主人公、まさに自分とドンピシャ世代のお話ということで楽しみに観始めました。
最初のうちこそ“キャサリン・ゼタ=ジョーンズのコメディってちょっと浮いてない?”とか、“やけに下ネタ多くない?”とか気になっていたのですが、サンディとアラムが段々と良い感じになってくる辺りから、そういうのもあんまり気にならなくなってしまいました。
なんせアラムが自然体で、ナイーヴで、少年と大人が混在したような男の人なのです、サンディが彼に惹かれていく気持ちに共感できたのが良かったんでしょうね。
最初出てきたときは、なんだかパッとしない男だな~、なんて失敬な事を考えていたんですが、話しが進むにつれアラムの優しさが伝わってきて、ちょっとした擬似恋愛気分を味わうことが出来ました(笑)
キャサリン・ゼタ=ジョーンズが演じるとどうしてもゴージャスな女性になってしまいがちなのですが、今回のサンディは気の強い今までのイメージと、その外殻に覆われた内側にあるか弱さも表現されていて良かった。
夫の浮気が引き金となった離婚ですが、本当はそれが全ての原因ではなく、彼女が自身の結婚生活を見つめ直す切欠を与えられた・・・というのも良くある話なのかも、と思えました。
ちょっと露骨な表現やオイオイと思える台詞も登場しますが、それだけじゃなくてほんわかと暖っかい気持ちになれるのが良い所じゃないでしょうか。
「恋するベーカリー」がアラカンに向けたお話しだとすると、本作はアラフォー世代におくるラブストーリー。
下手なプリンセス物よりもお伽噺してるな~、と思えました^^
だってアラムは何気に王子様キャラそのものだったりするんですよね。
女の子が理想として掲げるあれやこれやを、結構クリアしてますから^^
忘れてならない存在がサンディの2人の子供達。
この子たちがまた、とってもドライでシニカル。
こんなお子ちゃま、いないでしょう~?っていう所が映画であって、またお伽噺でもありました。
THE REBOUND (2009)
監督 バート・フレインドリッチ
キャサリン・ゼタ=ジョーンズ ジャスティン・バーサ リン・ウィットフィールド
ケリー・グールド アンドリュー・チェリー ローブ・カーゴヴィッチ サム・ロバーズ