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告白 [映画 *か]

告白「告白」、観ました。
 
教え子に一人娘を殺された女性教師の復讐。
「2009年本屋大賞」を受賞した湊かなえ原作ミステリーを、「嫌われ松子の一生」、「パコと魔法の絵本」の中島哲也監督が映画化。

すごい映画でした。
映画の世界に思いっきり引き込まれて、怒涛のように押し寄せてくるストーリーの波に翻弄されながら、ラストを迎えた・・・そんな感じ。
観終わった後、なんとも言えない疲労感に包まれ、グッタリと重い足を引きずりながら帰途に着きました。
強烈なインパクトの映画、見応え十分で疲れたのは確かなんだけど、その完成度の高さに驚かされました。
考えてみると、中島監督の映画はこれが初めて。
今までのどの作品も話題に上っていて、評価も高かったように思います。
本作を観て、監督の独特の世界観から成る映像絵巻に魅了されました。
他の作品も観たい~、と強く感じた。

1年B組。
学級崩壊か?と思うほど、生徒たちは落ち着きが無くやりたい放題の騒がしい教室で、担任教師・森口は淡々と語り始める。
終業式の後、生徒たちに宛てた取り留めのない話に思われたが、森口の話が核心へとたどり着いた途端、教室内は驚愕で張り詰める。
「私の娘はこのクラスの生徒に殺されたのです。」
1ヶ月ほど前の2月、森口のひとり娘は学校のプールで溺れて亡くなった。
警察は事故と判断したが、実はクラスの生徒の手による殺人だったと、森口は告白するのです。

森口先生を演じた松たか子の、表情を押し殺した淡々とした演技が凄かった。
彼女の告白から、この映画は始まります。
映画館に置かれている看板とかには、生徒の写真が並んでいて、“先生の娘を殺したのは、誰?”なんてコピーが書かれていたりして、何となく犯人探しの話なのかな、と思ってました。
でも、冒頭の森口先生の告白で犯人AとBの2人は誰だか分かるのです、早い段階で分かる。
この映画は犯人探しのミステリーではなく、この殺人事件に関わる登場人物たちそれぞれの視点から語られる事件の顛末と、彼らが突き進んでいくラストまでを描いた物語。
森口先生の告白の他にも、登場人物たちの告白は続きます。

流れるようなストーリー運びで、残酷で痛ましいお話は紡がれる。
スローモーションを多用し、どこか幻想的な夢物語のようにフワフワした浮遊感と、暗くて惨い部分とが融合して、この映画の独特の世界観を作り上げていました。
松さんはじめ少年A、B、クラスメイトの少女、母親役の木村佳乃、熱血漢(が仇となる)の岡田将生、キャストも良かった。
特に子供たちは難しい役だろうけれど、熱演でした。

ラストまで、時間を感じさせずに物語に引き込ませる力のある作品でした。
映画館とかちょこちょこ行ってると、何となく場内の雰囲気を感じたりしませんか?
席を立つ人がやたら多い映画とか、気楽に楽しんでる、って気配とか・・・。
今回は張り詰めた緊張感がみなぎっていた気がする、多分中座する人もいなかったと思うし、エンドロールが終わるまで残ってる人も多かったです。

告白  (2010)
 監督 中島哲也
 松たか子 木村佳乃 岡田将生 西井幸人 藤原薫 橋本愛
 山口馬木也 芦田愛菜 山田キヌヲ 新井浩文
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グリーン・ゾーン [映画 *か]


オリジナル・サウンドトラック『GREEN ZONE(原題)』
「グリーン・ゾーン」、観ました。

「ボーン・スプレマシー」、「ボーン・アルティメイタム」のポール・グリーングラス監督とマット・デイモンがタッグを組んで挑む、イラクを舞台にしたサスペンス。

バクダッド陥落後。
フセイン政権が隠し持っていたとされる大量破壊兵器の捜索にあたるMET隊長、ロイ・ミラー。
政府筋の確かな情報を元に捜索するミラーと隊員たちだったが、現場はただの廃工場であり兵器は影も形も発見できない。
実は、捜索の空振りはこれが初めてではなかった。
情報源に疑問を抱き始めたミラー、しかし彼の意見は聞き入れられることは無かった。
そんなある日、任務中のミラーに一人のイラク人・フレディが近寄る。
フレディがもたらした情報は、逃亡中のイラク高官の手がかりだった。
それを追うミラーはやがて、この戦争の根本を揺るがす謎へと迫っていく・・・。

“イラクに大量破壊兵器は無かった。”
ミラーが追う謎は、ズバリそれです。
今では世界が周知の事実である事柄ではありますが、映画ではその事実を必死で追う事となるマット・デイモンの姿が描き出されています。
グリーングラス監督らしい戦場をリアルに描き出した映像、息もピッタリのマット・デイモンのアクションシーンなど、キビキビとしているし物語を引っ張っていく力もあって、すごく集中して鑑賞しました。

疑問をもったミラーが謎を追ってたどり着いた所は“グリーン・ゾーン”。
フセイン大統領の宮殿なども含まれるイラク中心部で、アメリカ軍が拠点としていた地域の名称です。
ここで指揮を執り、情報源と蜜に関わっている筈の国防総省のお偉方の疑惑が発覚。
ミラーは敵を探して奔走するうちに、身内の謀略にたどり着いてしまったと・・・いう顛末です。

しかし“グリーン・ゾーン”の内部は驚きでした!
米軍の政府高官たちが陣取り、マスコミ関係者なども含め多くの人で賑わうゾーン内ではパーティしたりプールで泳ぐ人までいる!
周りは軍が警備しているわけで、初めて中に足を踏み入れたミラーと部下たちは目が点状態。
そりゃそうだ、周りでは大混乱の戦闘状態が続いているっていうのに。

“大量破壊兵器は存在しなかった”という事実を下敷きにしているので、フィクションと思っても説得力はかなりありました。
ミラーの抱いた疑問は、当時の当事者の方がたも抱いたはずでしょうし。
アメリカの中でも国防総省とかCIAとか、いろんな部門で対立・反目しあっていて、足の引っ張り合いのような現象が起きている所は、映画などでもよく目にする場面。
それがミラーの周りでも起きていて、誰が敵なんだか味方なんだか、一体誰と戦っているのか?という状況でした。

見ごたえもあったし、引き込まれた映画でした。
でも、戦争の記憶もまだ新しく、今でもニュースなどで目にするイラクの現状を思えば、“面白い”と言うのは何となく気が引ける気がしてしまいました。

映画の内容とは全然関係ないんですが、最近、鑑賞マナーの悪いお客さんに遭遇しっぱなし^^;
椅子を蹴るお兄さんとか・・・しゃべりまくるおば様方とか・・・。
どうか、鑑賞マナーを守って映画を観てください、お願いします!

GREEN ZONE  (2010)
 監督 ポール・グリーングラス
 マット・デイモン グレッグ・キニア ブレンダン・グリーソン
 エイミー・ライアン ハリド・アブダラ ジェイソン・アイザックス
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きみがぼくを見つけた日 [映画 *か]


きみがぼくを見つけた日 [DVD]
「きみがぼくを見つけた日」、観ました。

時空を超える能力を持った男性と、彼を愛する女性との愛の物語。
「ミュンヘン」のエリック・バナと「シャーロック・ホームズ」のレイチェル・マクアダムス主演。

様々な時代へ移動してしまうタイムトラベラーとしての能力を持つヘンリー。
きっかけは幼い頃に遭遇した事故でした。
彼の能力はどんな時代のどの場所に飛ぶのかを、自分で制御することができません。
それでも、人生の中で強烈な記憶が残る場面に引き寄せられ易い、という特徴を持っています。
そして困った事に移動する時は身体ひとつ、つまり飛んだ先では全裸の状態になってしまうこと。
そんなある日、見知らぬ女性に声を掛けられたヘンリーは、この女性・クレアと運命の恋に落ちる事になるのです。

クレアはヘンリーのタイムトラベルの秘密をはじめ、彼に関すること、またヘンリー自身がまだ知らない未来のことまで知っていました。
いきなり目の前に現れた美しい女性が、自分に興味と好意を持っているとあれば、ヘンリーだって平気ではいられません。
彼女の話によると、幼い頃に自分の前にいきなり現れたヘンリーと交流を続けながら成長してきた、その過程でヘンリーを愛するようになった、そしてヘンリーも自分と愛し合うようになるはず、だと。
驚きを隠せないヘンリーでしたが、運命に逆らうことなくクレアを愛し始めるのでした。

時を超える男性と彼を愛する女性の愛の生活。
お互いを愛する気持ちはそれこそどこにでもいる男女と変わりないと思いますが、そこに問題が生まれてくるとしたら、それは知りたくもない自分の未来の姿を知ってしまう・・・という所でしょうか。
明日のことが分からないから幸せで過ごせる今日、ってこと、言えると思います。
未来を夢見ることも、先が分からないから出来る事かもしれないですものね。
そして、もう一つ。
彼らの間に誕生した命にも、ヘンリーの能力が遺伝してしまう、と言うもの。
この問題もヘンリーとクレアに試練を与えることになります。

どうしようもない運命に向き合いながら、愛を貫こうとするカップルの姿を描きます。
いわゆるファンタジーの部類に入る作品かな~、と感じました~。
ラストなんかも、モロそんな感じ。
タイムトラベルものって、深く考えていると訳が分からなくなってしまうので、それはせずにサラッと観ました。
強烈な記憶の場所には何度も引き付けられるように戻るけれど、その運命を変える事が出来ない、なんて所は辛い所ではありましたが。

しかし、トラベル先で全裸ってかなり危険でヤバイことですよね。
ヘンリーは男性なので何とか乗り切ってましたけど(時には変な服を調達するしかなくて、ちょっと笑った~^^)、女性の場合だとこれは大ごとだぞ、と思わず心配しちゃいました^^;

あと考えてみたら、クレアの前にヘンリーが現れたのは彼女がまだまだ少女の頃。
その時のヘンリーは中年、と言う設定だから、クレアはとってもオマセさんだったんだね~。
普通だったら、かなり怪しいオッサンな筈・・・。
そんな所もファンタジーだな~、と思いますね。
少女時代を演じた女の子が、レイチェル・マクアダムスに良く似た子した。
子役が大人役の俳優さんと似ていたりすると、よくぞ見つけたな!、と嬉しくなる私なのです^^

THE TIME TRAVELER’S WIFE  (2009)
 監督 ロベルト・シュヴェンケ
 エリック・バナ レイチェル・マクアダムス アーリス・ハワード
 ロン・リヴィングストン スティーヴン・トボロウスキー ブルックリン・ブルー
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恋のからさわぎ [映画 *か]


ヒース・レジャーの恋のからさわぎ [DVD]
「恋のからさわぎ」、観ました。

転校生のキャメロン(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は、学校のマドンナ的存在のビアンカに一目ぼれする。
彼女をデートに誘いたいが、ビアンカの父親は娘の教育に厳しいことで有名だった。
そんな父親は、ビアンカの姉のキャット(ジュリア・スタイルズ)がデートをすればビアンカのデートも許すという。
姉のキャットは男嫌いで気の強い変わり者として通っていて、父親はキャットがデートをするなんて絶対に有り得ない、と見越してこの条件を出したのだ。
どうしてもビアンカとのデートを実現したいキャメロンは、パトリック(ヒース・レジャー)という男子生徒とキャットをくっつける作戦に出るのだった。

2008年、惜しまれつつもこの世を去ったヒース・レジャーが全米デビューを果たした青春ムービー。
1999年の作品ですが今までDVD化されていなかった本作、近頃ついにDVDリリースされたという事を知ってレンタルしてみました。

まぶしいくらいに輝くヒースの姿が、ここにはありました!
ヒースの役どころは、ジュリア・スタイルズ演じる男嫌いのキャットに接近するパトリックという男子高校生。
パトリックはクラスメイトから変人扱いされていて、過去の事をあれこれ噂される(その噂が実に眉つば物だったりする^^;)ほど、謎めいた所があるクールな人なんですよね^^
口が達者で攻撃的なキャットにはこのパトリックぐらいの男じゃないと相手は無理だろう、白羽の矢が当たってしまった、というわけ。
最初は報酬に目がくらんでこの役を引き受けたパトリックでしたが、キャットの知られざる素顔を知るごとに彼女に惹かれていってしまうのです。

一方のキャメロンのほうは、キャットとパトリックがデートをする事になれば、自分とビアンカのデートも実現するはずだと内心で小躍りします。
しかし、ビアンカの想い人は他にいて、イケメン(だけど中身のない^^;)のジョーイとデートがしたくてたまらなかったのです。
姉たちがデートに漕ぎ着ければ、自分はキャメロンではなくジョーイとデートするつもりでいたのです。
こうして女子&男子高校生たちの恋のからさわぎは、高校生のメインイベントであるプロムへの参加に向けてボルテージを上げていくのでした。

主なキャラクターから脇役にいたるまで、個性的な面々が揃ってこの青春恋愛ストーリーを盛り上げていました。
キャメロンの親友となるマイケルは絵に書いたようなお調子者だし、キャットの親友はシェイクスピアオタク。
学園のぶっ飛んだ女教師や、娘の教育に意固地なまでに固執する産婦人科医の父親、などなど。
程よく明るい下ネタもまじえながら、物語に笑いを添えていました。

その中でも、やっぱり、パトリックとキャットのカップルは群を抜くハマり具合。
2人とも大人びた雰囲気と独自の世界を持っているキャラクターで、演じたヒース&ジュリア・スタイルズの個性と上手く融合していて、本当に似合いのカップルとしか言いようがありませんでした。
キャットを怒らせてしまい、彼女の機嫌を直そうとパトリックが「君の瞳に恋してる」を歌い踊るシーンがあります。
ここではヒースが歌声とダンスを披露していて、あれを見せられたらキャットだけじゃなく、女性ならほぼ全員彼を許しちゃうんじゃないか、なんて思ってしまいました。(・・・と同時に涙も抑えられなかった。やっぱりもっともっと彼を見ていたかったです・・・)

アメリカの高校生って車も運転するし、ドレスアップしてダンスするし、お酒もタバコも・・・って、自分の高校生の時とは全然違うんですが、それでも高校時代の気持ちに戻ってドキドキ、ワクワクしながら観ちゃいました。
全編に流れる音楽も盛り上がるし、ハイスクールを取り巻くロケーションも抜群です。
思いっきり、おススメしちゃいます!♪ \(^▽^)/

10 THINGS I HATE ABOUT YOU  (1999)
 監督 ジル・ジュンガー
 ヒース・レジャー ジュリア・スタイルズ ジョセフ・ゴードン=レヴィット
 ラリサ・オレイニク デヴィッド・クラムホルツ アンドリュー・キーガン
 スーザン・メイ・プラット ガブリエル・ユニオン ラリー・ミラー ダリル・ミッチェル
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グッド・バッド・ウィアード [映画 *か]


グッド・バッド・ウィアード 特別版 (2枚組) [DVD]
「グッド・バッド・ウィアード」、観ました。

列車強盗のユン・テグ(ソン・ガンホ)が偶然手にした地図は、どうやら宝の隠し場所を記したものらしい。
地図を狙って同じ列車を襲った馬族の殺し屋、パク・チャンイ(イ・ビョンホン)は奪われた地図を持つテグを追う。
そしてその後を追うもう一人の男、賞金稼ぎのパク・ドウォン(チョン・ウソン)。
果てなく続く荒野を舞台に、男たちの熱い戦いを描く韓国発ウエスタン。

息つく暇もない程の、アクション、アクション、またアクションでした。
大陸を駆け抜ける蒸気機関車内で幕を開けた、宝の地図の争奪戦。
そもそもはビョンホンが手に入れる段取りになっていた地図、横からトンビに油揚げをさらわれた格好になるのです。そのトンビが列車強盗のガンホ。
ビョンホンはギャング団のボスでもあるので、多勢でワッと押し寄せるのですが、銃撃戦の激しさ、凄いの何の。
西部劇ってこのガンアクションが目玉なんでしょうけど、派手でした~。
ここにお尋ね者を追ってやってきたウソンも加わって、物語が動き出します。

たまたま手に入れた地図が、どうやらお宝にたどり着きそうな気配を感じたガンホは、当然そこを目指すのですが、そういう噂はすぐに広まる。
ただでさえ追われている身なのに、闇市の荒くれ集団や本来の地図の持ち主である日本軍と、ガンホを先頭にしての追いかけっこは段々とその数を増やしていってしまう。
そして行き着く先で、またまた銃撃戦が始まるのです。
あたり一面、見渡す限りの荒野というロケーションの中で繰り広げられる、馬を乗りまわしてのアクションは、かなり見ごたえのあるものとなっていました。
どこまで行っても同じ風景が延々と続く様は、さすが大陸といった感じ。
その中でテンションの高さを保ったまま、強烈な銃撃戦が繰り広げられるのです。

ただ、あまりにもそういった場面が続きすぎて、少し飽きてしまった部分もありました。
緩急の“急”ばっかり、強弱の“強”ばかりと言う風に、テンションの高いシーンの連続というのは、かえって面白みを失ってしまうのかな、と思ったり。
“緩”や“弱”があるから、その反対も生きてくるということ。
言ってしまえば、追っかけっこと撃ち合い・・・そればかりで物語を語るという部分が物足りない気もしました。
例えばもう少し人物像を掘り下げて描くとかすれば、そこに人間ドラマが生まれると思うのです。
でもそれをやってしまうと、今度は(ネタバレ、反転します。 最後での驚きが無くなっちゃうって事なんでしょうね。わたし的にはガンホとビョンホンの確執に至るまでをジックリ見せて欲しいな、と思ってたんだけど、そこを先に描いちゃうと、ガンホが実は“指切り魔”だったと言うドンデンを効果的に見せることが出来なかっただろうしね~。アレにはまんまと驚かされちゃった!まさかガンホとは思わなかった!ある一瞬でガンホの目の色が変わったのには流石の演技力やな~と感心しました。このラストの為にあえて人物像を深く描かないでいた・・・)つまり監督は意図してそうしてた、って事かな~。

「良い奴」のチョン・ウソンは、カッコいい担当を一手に引き受けてました。
馬で走りながらライフル銃を撃つシーンが最高に格好良かったです^^
「悪い奴」のイ・ビョンホン、アブないキャラクターを熱演。
こういう役柄、俳優さんなら一度は演じたいのかも知れないですね^^
「変な奴」のソン・ガンホは、何とも言えない可笑しさをかもし出してました。
もちろん持ち前のキャラもあるけど、それ以上にもの凄い演技力を兼ね備えているのだと思います^^

韓国映画らしい、熱さとパワー(あと残酷な所もあり^^;)溢れるウエスタン、でした~。

THE GOOD,THE BAD,THE WEIRD  (2008)
 監督 キム・ジウン
 ソン・ガンホ イ・ビョンホン チョン・ウソン
 リュ・スンス ユン・ジェムン ソン・ヨンチャン
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ゴッドファーザー PARTⅡ [映画 *か]


ゴッドファーザー PartII <デジタル・リストア版> [DVD]
「ゴッドファーザー PARTⅡ」、観ました。

父の亡き後、コルレオーネファミリーのドンとなった息子のマイケル。
変わり行く時代の中で、ファミリー継続の困難さを噛みしめつつあった。
また、幼い頃に移民としてアメリカにやって来たビト・コルレオーネが、ファミリーを築き上げていく姿も描く。
「ゴッドファーザー」シリーズ第二弾。

以前に「ゴッドファーザー」を観てから、ずいぶん時間が経過してしまいました。
長尺なので続きは“休みの前夜に観よう!”なんて思いつつ、いざ休みの前になると外出やら宿題やらで、なかなか手につかなかったけれど、先日の祝日の前夜、やっと観ることが出来ました~^^
(しかも、夜中の1時過ぎにスタート。「PARTⅡ」が一番長いんですよね、200分です!!
観終わったらもう、朝って感じでした。そのままゴミ出しにも行ったし・・・^^;
祝日は寝過ごしちゃって、ゴミを出し損ねる事が多いので、何気にありがたかった、かも・笑)

なんて、関係のない話から始まっちゃいましたが、尺の長さは余り気にならなかったです。
私的には、「PARTⅠ」よりもこの「PARTⅡ」の方が面白いと感じました。
前作でドン・コルレオーネの跡を継ぎ、マフィアとなった三男・マイケルが、ファミリーの存続と拡大のために冷徹さを増して行く姿を描きます。
それと平行して、今は亡きドン・コルレオーネがどのようにしてファミリーを築き上げて来たのかを、少年時代から遡って語っていく・・・という2大柱で構成された映画になっています。

どちらかと言うと、本筋であるマイケルの話よりもドンの生い立ちのパートの方が面白かったんです。
故郷のシチリアを追われるようにしてアメリカに渡った少年が、貧しい暮らしの中から生きる術を見出していく。
若い頃のドンをロバート・デ・ニーロが演じているのですが、変にギラギラとしているんじゃなくて、どっちかと言うと飄々とした雰囲気なんですよね。
奥さん、子供を大事にするし、そんなところもファミリーの拡大へと繋がっているんでしょうね。
それでいて、やるときはやる。だから、仲間にも一目置かれる。
イタリア移民で溢れる街で、人々の困り事を解決しながら力をつけていく。
勢いのある時代に後押しされるように、事業を拡大していったのだろうと思われます。

一方、マイケルは人が変わったように冷徹で切れ者のドンとして、ファミリーの頂点に君臨している。
考えてみたら、父の時代からの側近は年齢も上だし、なによりドンと共に生きてきた訳ですものね。
父と比べられることも多いだろうし、若いからと言っても隙は見せたくないだろうし。
実力の差は歴然とはいえ、兄を差し置いているのも事実。
そして一番のプレッシャーは、やっぱり父親の存在。
マイケルは有無を言わさない鋭さを身に纏い、ドンとして生きていくしかない。
その生き方が妻との間にも、溝を広げていってしまう。

上り調子に勢いをつけて行くかつてのドン・コルレオーネと、徐々に下降線を辿り岐路に立つドン・マイケルとを、対比させながら見せていく構成は、時間を感じさせずに物語に引き込まれた~、上手い。
それにしても、裏切りは決して許さない、復讐は必ず実行する、といった所は見ていて気持ちが沈みました。
みぞおちの辺りがズーンと重くなると言うか・・・。
でも、「PARTⅢ」も観ますね^^

THE GODFATHER:PARTⅡ  (1974)
 監督 フランシス・フォード・コッポラ
 アル・パチーノ ロバート・デュヴァル ロバート・デ・ニーロ
 ダイアン・キートン ジョン・カザール タリア・シャイア
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かいじゅうたちのいるところ [映画 *か]


かいじゅうたちのいるところ-オリジナル・サウンドトラック
「かいじゅうたちのいるところ」、観ました。

世界中で読まれている絵本「かいじゅうたちのいるところ」を、「マルコヴィッチの穴」のスパイク・ジョーンズ監督が実写化。
ママとケンカして家を飛び出したマックスが辿り着いたのはかいじゅうたちのいる島。
そこで王様として迎え入れられたマックスのかいじゅうたちとすごす毎日を描くファンタジー。

ずい分前から映画館で予告を観る度に、ワクワクするような気分を味わえていたので、公開を楽しみにしていました。
何といっても、かいじゅうたちの着ぐるみ感いっぱいの愛らしさが堪らなかったし。
そこに紛れ込んだ少年マックス君も、着ぐるみなんか着ちゃったりして、かいじゅうたちに負けずとも劣らない可愛らしさ!
現実世界から逃げ出したくなるような思いを抱えた夢見がちな少年が、創り出した想像の世界で起きる色んな冒険を描いているんだろうな~。
予告編から溢れ出していたこの作品のパワーに吸い寄せられてました。

・・・しかし、ちょっと残念なことに、本編には予告編で感じた以上の何かを感じ取る事ができませんでした~^^;
ちょっと我がままで、甘えん坊で、繊細な心をもった男の子、マックス。
かいじゅうたちの王様になったは良いけれど、このかいじゅうたちが誰も彼もちょっとわがまま。
中でもマックスと仲良しになったキャロルは良いヤツだけど、怒ったら手が付けられない暴れん坊。
こんなかいじゅうたちと過ごす中で、マックスなりに考える所もあり、ちょっとだけど成長する・・・っていうお話なのですが、予告編で受けた元気いっぱいな印象よりも、本編にはちょっぴり気難しい雰囲気が漂っていました。

そして微妙に、子供向けとは言いがたいところもあったかもしれません。
癖の強いかいじゅうたちのシュールさに、子供もどう捉えていいか考えていた節あり・・・^^;
かいじゅうたちの放つ言葉には、大事なことが隠されているようにも思えたのですが、何故かストレートに伝わらないような気もしました。
合う、合わないは人それぞれだし、感じ方の度合いも人それぞれ、とは常日頃から思うところではあるのです。
・・・が、本作に対して、予告編では“かなり好きな雰囲気”を持った作品だと思っていたので、正直、自分の感想に驚いてます^^;オイオイッ

WHERE THE WILD THINGS ARE  (2009)
 監督 スパイク・ジョーンズ
 マックス・レコーズ キャサリン・キーナー マーク・ラファロ
 クリス・クーパー ローレン・アンブローズ フォレスト・ウィッテカー
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ゴッドファーザー [映画 *か]


ゴッドファーザー PartI <デジタル・リストア版> [DVD]
「ゴッドファーザー」、観ました。

フランシス・フォード・コッポラ監督によって描かれた、マフィアの世界。
3部作からなる一大叙事詩の第1作目にあたる。

傑作として語られることの多い本作。
実は、まだ1度も観た事がありませんでした。
マフィア物というと、血なまぐさい抗争シーンなどを想像してしまい、避けがちな所が無きにしも非ず。
しかし今回は、なんと3部作が立て続けにハイビジョン放送されたので、この機会にと録画して観賞しました。

物語は薄暗い部屋で、ドン・コルレオーネが客人を前にしている場面から始まります。
客人は自分の娘が受けた仕打ちを切々と語り、その報復をコルレオーネに懇願するのです。
それをジッと聞き入りながら、コルレオーネは冷静沈着な声で客人に話しかける。
ドンを演じるマーロン・ブランドが口を開いた途端、頂点に立つ者のオーラをビリリと感じました。
その貫禄と醸し出る威圧感は、半端ではありません。
コルレオーネの権力にすがる者に対して、友人とみなした相手には手を差し伸べる彼。
この時もコルレオーネは客人の頼みを聞き入れます。

そして場面はガラリと変わり、明るい日差しの庭園、そこには音楽が流れ歓喜の声があがる。
彼の一人娘の結婚式が執り行われ、賑やかに溢れかえる人々。
このシーンを使い、主だったファミリーの主要人物たちが紹介される構成になっています。
彼の3人の息子、血の繋がないもう一人の息子、腹心たち・・・。
シチリアから移住してきた一家は、イタリアの眩しい太陽を思わせる様な音楽を奏で、歌い踊る。
やがて幕を開けるであろう激しい抗争の前、束の間の宴・・・って感じですかね~><ブルブル。
(この後、“馬”にはビックリしたさ~、ぎゃーっ。)

NYのマフィアの頂点として君臨してきたコルレオーネの元に、新たなビジネスの話を持ちかけた男。
この男が火種となり、ファミリーはかつて経験した事がないほど、激しい抗争の中に身を置くことになります。
そしてその際、思っても見なかった働きをしたのが三男のマイケル。
彼は兄弟の中で唯一、普通の暮らしをしていて、ドン・コルレオーネもマイケルが堅気でいる事を望んでいたのですが。
しかし、皮肉にも今回の抗争によって、マイケルがコルレオーネの後継者としての資質を持っていることが、誰の目にも明らかになっていくのです。
マイケルを演じたアル・パチーノが若い!(当たり前だけど^^。ダイアン・キートンも若っ)
短気な長男、影の薄い次男に比べたら、格段に出来る感が漂ってました~。
(それでも最初のヤマ場のレストランのトイレでは、ヒヤヒヤさせられた!)

“タラリラリラリ ラリラリラ~♪”
知らない人は居ないのではないか?と思える、有名なテーマソング。
劇中、ファミリーの故郷であるシチリアの地を映し出しながら、あの音楽が流れます。
今まで思ったことは無かったのですが、その時、この曲がなんとシチリアらしい音色なのかと改めて気が付きました。
故郷を後にし、見知らぬ土地へと旅立っていったファミリーたちの、望郷の想いが込められているように感じたのです。
そして、名作には名曲が付き物なのだと、またしても思い知らされました^^

痛そうな場面も一杯あったけど、印象的なシーンも沢山の映画でした。
最初のシーンもそうだし、シチリアの場面もそうだし、ラストの銃撃なんかも。
でも、私が一番印象に残ったのは、ドン・コルレオーネが孫と畑で遊んであげるシーンかな~。
ドンも孫の前では普通のおじいちゃん。
微笑ましいシーンでありながらも、それだけでは済まないのではないかと、落ち着かなさも感じていたのです。
私にはこの一連の場面が、何故か心に焼き付いてしまいました。

ひとつの時代の幕切れと共に、新たな時代の幕が開ける。
世の常である世代交代は、この作品の中にも当てはまる。
かくして、新しいドンとなったマイケルの今後は、次回作で見ることができるのでしょう。

THE GODFATHER  (1972)
 監督 フランシス・フォード・コッポラ
 マーロン・ブランド アル・パチーノ ジェームズ・カーン
 ジョン・カザール ロバート・デュヴァル ダイアン・キートン
 リチャード・カステラーノ タリア・シャイア アレックス・ロッコ
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消されたヘッドライン [映画 *か]


消されたヘッドライン [DVD]
「消されたヘッドライン」、観ました。

麻薬密売人が何者かに殺される事件が起こった。
腕利きの新聞記者・カルは取材を進めるうちに、同じ日に地下鉄ホームで転落し死亡した女性との接点を掴む。
女性は国会議員・コリンズの秘書であり、議員とは不倫関係にあった。
この2つの事件を結びつける真相を探り出すため、カルは情報を追い求めるのだった。

ラッセル・クロウが時に危ない橋を渡りながらも、長年の記者生活で培ってきた勘とツテをフルに生かして、点と点だった2つの事件の線を繋いでいくサスペンス。
最初の事件が起こる所からスピード感もあり、みるみる物語に引き込まれてしまいました。
知らなかったのですが、元はイギリスBBCのテレビドラマなんだそうです。
6回あった放送が2時間そこそこの尺になった訳ですから、かなりそぎ落とした部分もあるのでしょうね。
それがいい具合にスリム化されていたようで、ジワジワと手繰り寄せていた糸がやがてトンでもない大物に繋がっていく辺りは、非常に面白いドラマに仕上がっていました^^

カルが勤めるワシントン・グローブ社でブログを担当しているのが、レイチェル・マクアダムス演じるデラ。
コリンズ議員と秘書のゴシップ記事を書いていた彼女が、カルの取材チームに加わり仕事をすることになります。
最初は彼女を鼻にもかけていなかったカルですが、デラの仕事に対する真摯な熱意を感じ取り、やがて対等な仲間として受け入れる所なんかも、なかなか良かったです。
レイチェル・マクアダムス、いいですね~。
未見ですが「きみがぼくを見つけた日」も気になる作品ですし、3月公開の「シャーロック・ホームズ」にも出演しています。ますますの活躍が期待できる女優さんですね。

そして忘れてならない登場人物であるのがコリンズ議員。
亡くなった秘書との不倫関係が発覚し、今やスキャンダルの渦中の人。
議員生命を懸けて取り組んでいるといっても過言でない、ある企業を追求する公聴会の最中でもあります。
カルとは大学時代の友人であり、妻とカルの間にもなにやらイワク付き。
コリンズ議員はベン・アフレックなのですが、私はどうも彼が苦手でした。
あんまり演技が上手いとは思えないし、今回もやっぱりラッセル・クロウ相手ですから。
それでも彼が監督した「ゴーン・ベイビー・ゴーン」が面白かったので、前よりは贔屓目で見ていたかもしれないです^^

邦題である「消されたヘッドライン」のヘッドライン、意味が分からなくて調べてしまいました。
“新聞や雑誌の見出し”という事です。なるほど。
幾ら新聞社といえども、巨大権力を前にしてはその地位も危うくなってしまうのでしょうか?
真実の追究のためには警察を出し抜いてでも・・・という姿勢だった編集長が、社のお偉方の意向には逆らえない辺りも思わず苦笑い。
女編集長役のヘレン・ミレンは流石の貫禄でしたが^^

ひとつ言っちゃえば、最後の最後で“ ??? いったいどういうこっちゃ?”となってしまった私。
そこのくだりをもう一回見直して、何となく納得できたような、できなかったような。
今まで追いかけていたものとは違う所に行き着いたので、ちょっとビックリしたって感じです。

STATE OF PLAY  (2009)
 監督 ケヴィン・マクドナルド
 ラッセル・クロウ ベン・アフレック レイチェル・マクアダムス
 ヘレン・ミレン ロビン・ライト・ペン ジェフ・ダニエルズ マリア・セイヤー
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悲しみが乾くまで [映画 *か]


悲しみが乾くまで スペシャル・エディション [DVD]
「悲しみが乾くまで」、観ました。

突然、愛する夫を失った妻が、悲しみに打ちひしがれながらも、やがて一歩を踏み出そうとするまでを描いたヒューマン・ドラマ。

夫・ブライアンと2人の子供と共に暮らすオードリーは、絵に描いたような幸せな人生を歩んでいました。
子供は明るく素直に育っているし、夫からは愛情を一身に受けている。
夫は一家の担い手であり、家族に何不自由ない暮らしを与え、その中で毎日が過ぎていく。
そんな穏やかな日常を、無常にも奪い去って行った出来事。
いつもの様に子供達にアイスクリームを買いに出掛けたブライアンが、その先で起こった夫婦喧嘩を仲裁しようとして巻き込まれ、あろう事か銃で撃たれ命を落としてしまうのです。

ブライアンの葬儀に訪れた弔問客の中に、幼い頃からの親友であるジェリーの姿がありました。
麻薬中毒患者で、クスリを絶つ事の出来ないままでいるジェリーは、かつて弁護士だったとは信じられないほどに虚ろな目をした男。
誰からも相手にされなくなっていたジェリーに、唯一変わらぬ友情で接していたのがブライアンだったのです。
そしてオードリーは夫がジェリーと付き合うのを毛嫌いし、ジェリーが原因の言い争いも過去にしばしば発生したほど。
しかし葬儀の後、オードリーは庭にある倉庫の改築をジェリーに依頼し、工事の間彼を敷地内に住まわせる事を決めるのです。
こうして始まったオードリーと2人の子供、それからジェリーの共同生活。

どうしてオードリーがそんな行動に出たのか、考えるところですよね~。
観ていて何となく思ったのは、夫が信頼していたジェリーという男を自分は爪の先ほども信頼していなかった、それは結局、夫のことも信頼していなかった事になるのでは・・・?
そんな風に思えてしまうある出来事がオードリーに起こり(ネタバレ・反転 ジェリーが盗ったと思ったお金が車からひょっこり出てきた。夫は絶対にジェリーではない、と断言していたにもかかわらず、オードリーはそれを信じていなかった。)、それをきっかけにして彼女はジェリーを家へと連れて来るのです。

そしてこのジェリーが、夫との長きに渡る友情を大切にしてきた男だと、今更ながら気付くオードリー。
彼はブライアンから聞いた家族の話を、ホントに詳細に憶えていて、自分達の事をよく分かってるんですよね。
家族を持つことも出来ない人生を歩んでしまった為なのか、会った事は無くてもブライアンの家族が、ジェリーの中では身近な存在になっていたのでしょう。
そんなジェリーは、主を失ったこの一家の、父親のような、夫のような微妙な位置に立って見守るのです。彼自身、クスリの常用のために不安定な精神状態でありながら。

ハル・ベリーとベニチオ・デル・トロという、大人の色気漂う2人が、オードリーとジェリーを演じています。(まさに油が乗り切って、いい年齢を重ね、演技にも磨きが掛かった・・と言う感じでした^^)
真に迫る演技で麻薬中毒患者を演じたデル・トロのジェリー、自分が辛い中でもオードリー達を見つめる眼差しに優しさが宿っていた。
やがてはオードリーも、ジェリーも、新しい一歩を踏み出せるような、そんな時は近いのではないかと思わせる終わり方で、なんだかとっても安心した気分で観終える事ができました。

THINGS WE LOST IN THE FIRE  (2008)
 監督 スサンネ・ビア
 ハル・ベリー ベニチオ・デル・トロ デヴィッド・ドゥカヴニー
 アリソン・ローマン オマー・ベンソン・ミラー ジョン・キャロル・リンチ
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