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英国王のスピーチ [映画 *あ]


英国王のスピーチ (コリン・ファース 主演) [DVD]
「英国王のスピーチ」、観ました。

吃音に悩む英国王ジョージ6世が、自身の努力と周囲の助けを駆りながら吃音症を克服していく姿を描いた実話を元にしたドラマ。

おめでとうございます!
本日行われたアカデミー賞で、見事「作品賞」、「監督賞」、「主演男優賞」、「脚本賞」の4部門を受賞しました。
26日の土曜日から公開され、私は昨日の日曜日に観に行ってきたのですが、やっぱりお客さんは沢山でした。
事実上、作品賞は本作と「ソーシャル・ネットワーク」との一騎打ちのように言われていましたが、蓋を開けてみると、こういう結果になりましたね。
今だからそう思うのかもしれませんが、何となく納得の結果だった気がします^^
結果を知って一番に思ったのが、「やっぱりそうなったか~」でしたから。
(でもやっぱり、個人的に好きなのは「インセプション」なんだけど^^)

現エリザベス女王の父親であるジョージ6世が、王位を継承する以前のヨーク公だった時に出会ったのが、言語聴覚士ライオネル・ローグ。
王族である事から人前でスピーチする機会の多いヨーク公は、吃音で悩み何人もの医師にかかったが症状は良くなる兆しをみせなかった。
そんな時、妻であるエリザベス妃が見つけたのが言語聴覚士ライオネル。
相手が王族であろうと対等な立場で接するライオネルの矯正法は、今までのそれとは全く違った風変わりなものに見えました。
初めは警戒していたヨーク公でしたが、あれほど治らなかった彼の吃音が快方の兆しを見せ始めるにつれ、ライオネルへの信頼が深まっていくのだった。

思慮深く控えめな雰囲気のジョージ6世が、実は短気なかんしゃく持ちだったり、粋なジョークが好きだったりと、とても人間的で好感が持てました。
立場上、抑制しなければならない事も多く、その気苦労は私たちが想像できる範囲を超えているのではないか、と思います。
そんな抑圧された心を解き放つように、ライオネルはヨーク公の口から様々の言葉を引き出そうとします。
“思いっきり言ってしまえ~”と背中を押されて卑猥な言葉を連発するヨーク公には、思わず噴出してしまいました^^

ライオネルはヨーク公の吃音の原因を探ろうと、彼の過去に遡る事を試みます。
そこで明らかになるのは幼少の頃から、様々な抑圧を受けて育ってきた事実でした。
過去のトラウマが及ぼす力の大きさ、幼いヨーク公の心は周りの人たちに傷付けられてしまっていたのです。
ライオネルは真摯に向かい合う事で、ヨーク公との間に信頼関係を築いていきます。
人から受けた心の傷を、人との信頼で癒していく、とでも言うかのように・・・。

主演男優賞を受賞したコリン・ファースの演技もさることながら、ライオネルを演じたジェフリー・ラッシュも素晴しかった。
彼の助演があってこそ、という部分も大きいような気がします。
ヨーク公がやがて英国国王を継承し、ジョージ6世となってからもライオネルは王を支え続けたそうです。
そしてもう一人、忘れてならないのがヘレナ・ボナム=カーターが演じたエリザベス妃。
王族としての品位を保ちながら、精一杯の友情を表す姿が素敵でした。
夫を愛する妻の顔も可愛かったです^^

ともあれ、おめでとうございます。
これから公開されるその他受賞作も、楽しみです~。

THE KING’S SPEECH  (2010)
 監督 トム・フーパー
 コリン・ファレル ジェフリー・ラッシュ ヘレナ・ボナム=カーター
 ガイ・ピアース ティモシー・スポール デレク・ジャコビ マイケル・ガンボン

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