スペル [映画 *さ]
「スペル」、観ました。
呪いの呪文を掛けられた女性が、迫り来る恐怖から逃れようと決死で奮闘するホラー。
監督は「スパイダーマン」シリーズのサム・ライミ。
銀行で融資担当として働くクリスティンは、窓口を訪れた老婆と対応した際、トラブルを起こしてしまう。
その日、残業で帰りが遅くなったクリスティンは人気のない駐車場で老婆に襲われる。
格闘の末、怒りが頂点に達した老婆は、クリスティンに対して謎めいた呪文を掛けるのだった。
その後、クリスティンには不穏な影が忍び寄り・・・。
駐車場で火蓋が切って落とされるクリスティンと老婆の壮絶なバトル。
とにかく激しすぎて、唖然としてしまいます!
老婆も老婆だけど、クリスティンも中々のもので、その応酬からは一見大人しそうに見える彼女の本性を垣間見る事が出来るのかも。
クリスティンの反撃で思わぬ痛手を受けた老婆は、ついに呪いという最終手段を実行。
呪いを掛けられてしまったクリスティンは一体どうなってしまうのか?
また、この呪いを解くことは可能なのか?
・・・とまあ、こんな感じのホラー映画です。
ワッと驚く場面もあれば、ウエェ~と眉間にクッキリ皺を刻んじゃうくらい気持ちの悪い場面もあり。
そんな恐怖シーンを挿みつつ、実に軽妙なテンポで物語は展開して行きます。
ホラーと言ってもジワジワと纏わり付くような恐怖では無いので、ある意味観易い。
気色の悪いアレやコレやも、悪趣味だけど拒絶反応が出る一歩手前くらいの塩梅が流石という気がしました。
怖さと相まって、何故か笑いが漏れてしまいそうになる辺りも不思議な魅力。
最初から最後まで一貫したテンポを保ち、ダレる事が無い。
よくよく振り返れば、本当に良く出来ていて感心しました。
ホラーってやっぱり、最後の最後まで気が抜けない。
面白かった!
DRAG ME TO HELL (2009)
監督 サム・ライミ
アリソン・ローマン ジャスティン・ロング ローナ・レイヴァー
ディリープ・ラオ デヴィッド・ペイマー アドリアナ・バラーザ