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疑惑の影 [映画 *か]


疑惑の影 [DVD]
「疑惑の影」、観ました。

カリフォルニア・サンタローザに暮らすチャーリーは、平凡な日々に小さな不満を抱きながらも、家族に囲まれ平和に過ごしていた。
ある日、彼女と同じ名前を持つ叔父・チャーリーが訪ねてくることになる。
同じ名前ということもあって、チャーリーは叔父人一倍、親愛の情を抱いているのだ。
ところが叔父にはある疑惑が持たれていて、チャーリーの周りに不穏な空気が漂い始めるのだった・・・。
アルフレッド・ヒッチコック監督の1942年の作品。

チャーリーにとって、洗練された紳士で優しい叔父は自慢の存在。
叔父と連れ立って街を歩くと、女友達が羨ましそうな目線を送ってくる。
平凡な毎日が叔父の出現によってきらめいて見える。
叔父の姉であるチャーリーの母も、同じような気持ちを抱いているらしく、子供の頃の面影を思い出しては愛しさが増し、実業家となった弟が誇らしくもある。
一気に華やぎだした家の中だったが、突然とも思える2人組の男たちの訪問が風向きを変え始める。

チャーリーは叔父に恐ろしい嫌疑が掛けられている事を知ります。
それと並行するように、優しかった叔父の別の一面に気付き始めるのです。
一度、湧いた疑惑はチャーリーの心に影を落とし、チャーリーの異変を察知した叔父も影の面を濃くしていきます。
叔父に対する疑惑が徐々に確固たる物へと変化していく様子や、それを知ったチャーリーが母を思うあまり表に出せないジレンマなど、ジリジリさせながら観客を引きつけるところは流石の上手さ。

叔父の魅力にまいっているのは女性ばかりで、チャーリーの父親はじめ男性からの評価は意外に厳しく、子供からもあまり好かれてない、というのがミソでした。
叔父自身、ターゲットとして見なした相手には良い所を見せて油断させ、そうでも無い相手に対した時とは態度が違ってたりするんでしょうね、意識してない所でも。
そしてそれを感じ取るっている側も、無意識的だったりするんでしょうね。
この辺の描き方も面白いのかもしれません^^

古い映画なのでモノクロですが、そこが良い雰囲気を醸し出していました。

SHADOW OF A DOUBT  (1942)
 監督 アルフレッド・ヒッチコック
 テレサ・ライト ジョセフ・コットン マクドナルド・ケリー
 パトリシア・コリンジ ヘンリー・トラヴァース ウォーレス・フォード
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きさ

これはいいですね。
テレサ・ライトの可憐さ、ジョセフ・コットンの不気味な演技のうまさ、ヒッチコックの演出の冴え。
個人的にはヒッチコックのベスト3には、「裏窓」「バルカン超特急」を上げて3つ目をいつも迷うのですが、これでもいいかなと思ったりします。
by きさ (2010-12-29 08:48) 

てくてく

きささん。
こんばんは^^
ヒッチコック監督の物語を引っ張る力には
いつもながら感心させられます。
モノクロームの中でテレサ・ライトの存在が
輝いていましたね^^
nice!&コメント、ありがとうございます。

xml_xslさん。
こんばんは^^
いつもnice!をありがとうございます。

takemoviesさん。
こんばんは^^
いつもnice!をありがとうございます。
by てくてく (2010-12-29 19:27) 

てくてく

おぉ!次郎さん。
こんにちは^^
いつもnice!をありがとうございます。
by てくてく (2010-12-30 13:13) 

てくてく

てぷこだんさん。
こんにちは^^
いつもnice!をありがとうございます。
今年もよろしくお願いします。
by てくてく (2011-01-03 15:44) 

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