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キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン [映画 *か]


キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン [DVD]
「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」、観ました。

パイロット、医師、弁護士になりすまして小切手詐欺を繰り返した少年。
60年代のアメリカで実際に起こった事件が元ネタ。
スティーヴン・スピルバーグ監督作品。

高校生のフランクは両親の離婚という現実を目の当たりにして、それに耐え切れずに家を飛び出す。
所持金もそう持っていないであろう高校生は、すぐに金策に頭を痛めることに。
見るからに子供のフランクを相手にしてくれる大人がいるはずもなく、銀行、ホテルのフロントとことごとくにべもない扱いを受ける。
そんな時、フランクの眼前に颯爽と現われたパイロット。
パイロットを見つめる人々の羨望の眼差し、またパイロットが持つ絶大なる信頼に気付いたフランクは、その力にあやかり自らの窮地を脱する方法を見出すのだった。

16歳で小切手詐欺に手を染め、その後の5年間に渡り身分を偽りながら不渡り小切手を発行し、現金を騙しとった実在の詐欺師を元にした作品。
スピルバーグがメガホンを執り、主人公の天才詐欺師をレオナルド・ディカプリオが、彼を追うFBI捜査官・ハンラティをトム・ハンクスが演じています。
2002年の作品で、ディカプリオは当時で28歳くらいだった訳ですが、16歳の高校生をまったくの違和感もなく演じていて(童顔であるにしても)感心しました。
実は前にも観たことがあって、その時はまぁ普通の映画かな、くらいの感想しか持たなかったと思うのですが、今回はなかなか楽しめて、あれ、この映画好きかも^^と作品の印象がちょっと変わったという所が自分でも面白かったです^^

フランクは元々は裕福な家庭の1人息子で、会社経営者である勇ましい父親と、父親が戦時中に駐屯したフランスの田舎町で射止めた美しい娘だった母親との不自由のない暮らしを送っていました。
それが躓き出したのは父親の脱税容疑、そして経営難・・・夫婦の間にも亀裂が生じ、フランクの大好きだった家族がバラバラになろうとしている・・・耐え切れなくなった彼は家を飛び出してしまう。
それからの彼は身分を偽り生きていくのですが、実はその下地とも言える考え方は父親から得た教訓なのかな、と思いました。
パイロットの制服から得られるステイタス、つまり一目置かれる人間になるコツをかつて父親もフランクの目の前で実践した経験があるのです。
初めはお金を得るために始めた詐欺行為ですが、フランクには父親に褒めて貰いたい、という思いも抱いていたのでしょう。
尊敬し崇拝する父親に自分の手で掴んだ地位を認めて欲しい。
そして父親の方も悪いことと知りながらも、息子の才能に顔を綻ばす。
この奇妙な親子関係が効いていました、父親役のクリストファー・ウォーケンがまたイイ!

そして忘れてならないのが、フランクを追うFBIのハンラティ。
偽造小切手専門の捜査官なのですが、なんせフランクにはてこずりっ放し。
とにかく頭の回転の速いフランクに、追いついては取り逃がし、追いついてはかわされる。
この辺の捕り物のテンポも良くて、窮地のフランクがどうやってピンチを凌ぐのか、その点でも楽しめました。
そうやって何年も追いつ追われつしているうちに、この2人にも絆が生まれてくるんです。
クリスマスのエピソードも良いんです~。
ただの捕り物で終わらずに、その先の2人の関係もジンと来ました~。
ハンラティは実在の人物ではなくて創作の登場人物ということですが、モデルになった数人の方達がいるそうです。

映画のラストで、フランクのその後が紹介されますが、納得というか妙に感心させられました^^
まさに事実は小説より奇なり。
映画向きの題材を、スピルバーグが粋に料理してました。
忠実に再現された60年代の空気も見どころ。

CATCH ME IF YOU CAN  (2002)
 監督 スティーヴン・スピルバーグ
 レオナルド・ディカプリオ トム・ハンクス クリストファー・ウォーケン
 マーティン・シーン ナタリー・バイ ジェニファー・ガーナー
 エイミー・アダムス フランク・ジョン・ヒューズ ブライアン・ホウ
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コッスン

私もこれは公開時に見ただけですが
やっぱり、ディカプーの演技力は相変わらずすごいなー・・
ということと
ディカプー足長いなーくらいの印象でしたが
役者の演技が良いので結構好きな映画です。(^^)
これ、確かアビエイターより前の作品だよね。
アビエイターを見た時は
ディカプーの童顔は明らかに演技の上で損してると思ったけど
キャッチミーイフユーキャンは、若いころを演じてたから
得だったね。(笑)



by コッスン (2010-10-01 09:50) 

てぷこだん

これは面白かったですね~^^
映画館でみました!
なにげにデカの映画って、結構観てるんだな~と、今更思ってしまいました。
作品を重ねるたびに、いい役者さんになっていってますね^^
あとは、アカデミーだけかw

by てぷこだん (2010-10-01 12:49) 

きさ

これは面白かったです。
映画がとても面白かったので、原作も読みました。
原作も面白かったです。

by きさ (2010-10-01 22:57) 

てくてく

Extra-Lowさん。
こんばんは^^
いつもnice!をありがとうございます。

galapagosさん。
こんばんは^^
いつもnice!をありがとうございます。

xml_xslさん。
こんばんは^^
いつもnice!をありがとうございます。

コッスンさん。
こんばんは^^
やっぱりディカプリオ、上手いですよね。
この頃、すでに美少年の面影は無くなりつつある頃でしたが、
見事な演技力で16歳を演じていました。
ウォーケン・パパも良かったです^^
nice!&コメント、ありがとうございます。

てぷこだんさん。
こんばんは^^
デカの映画、結構観られてるんですね~。
作品選びが上手いんでしょうか^^
興味をそそる映画に出演していることには間違いない。
これからも、役者道を突き進み、是非、アカデミー賞を!
nice!&コメント、ありがとうございます。

きささん。
こんばんは^^
事実は小説より奇なり、ですね。
映画→小説と行動力のあるきささんが凄い^^
私は原作を読んでみたいと思いつつ、
先送りになっている作品が一杯です^^;
いつもコメント、ありがとうございます。

toramanさん。
こんばんは^^
いつもnice!をありがとうございます。

mwainfoさん。
こんばんは^^
いつもnice!をありがとうございます。
by てくてく (2010-10-03 01:08) 

ken

この作品、僕も観てるんですが、
「すごく面白かった!」
っていう印象じゃないんですよねえ。だから今観ると印象も変わるのかも。
そんな映画もたくさんありますよね。
最近は、そんなケース増えてますw
by ken (2010-10-04 02:13) 

てくてく

kenさん。
こんにちは^^
何なんでしょうね~、何の心境の変化が
映画に影響を及ぼすのでしょうか?^^
私はこの映画、全然父親の存在を忘れてたんです。
ディカプリオとトム・ハンクスのイメージしか残ってなかった。
それが今回、ウォーケンの父親がすごく良いと思ったんです。
映画って何か面白いですよね^^
nice!&コメント、ありがとうございます。
by てくてく (2010-10-09 16:36) 

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